こぶはもっと危険な皮脂嚢胞ですか?

嚢胞

早分かり -

  • 嚢胞には多種類あり、最もよく起きるのは類表皮、毛孔性、または皮脂性のもので、これは感染すると問題が大きくなる
  • 癰(よう)、フルンケルその他上記のものに似た皮膚病は不愉快なばかりではなく、痛く、見苦しいこともある
  • 髭剃り、皮膚の炎症、日焼けは小さい軽度の嚢胞を発生させることがり、その他の物は感染した毛包、ブドウ球菌感染や単なる栄養素の欠乏が原因の場合がある
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Dr. Mercolaより

皮下、耳の裏や胸、肩や背中に小さい痛くないしこりがあるのに気づいたことが一回またはそれ以上ありませんか。

これを皮脂嚢胞と呼ぶ人が多いですが、類表皮と呼ばれるより一般的な種類のものかもしれません。概していうと、皮膚嚢胞には3種類あります。

  • 類表皮嚢胞は皮相の皮膚細胞が液体の満ちた袋を形成すると発生します。ゆっくりとしか大きくならず、無害で直径1~5 cmの大きさである場合が多いです。感染しない限り痛くありませんが、感染すると、見苦しい膿瘍に変性します。
  • 毛包嚢胞はこのこぶの膜が毛根みたいな細胞から組成されるときに形成され、通常は頭髪の毛包に出現し、髪を研ぐときに引っ掛かるので気づきます。
  • はるかに稀にしか発生しない皮脂嚢胞は油を含み、通常の皮膚嚢胞は含みません。

裂け目や軽度の切り傷、日焼け、ワックス処理、髭剃り、腫れた毛包、皮膚皮脂の増加、湿疹から嚢胞が発生することがあります。これをつまんだり、(ブラジャーのストラップ等で)ひっかかれる状態になると問題を悪化させ、不快度が増す上、感染する恐れさえ出てきます。

嚢胞がある方は、ほとんの医師が一致している通り、何もせずにそのままにしておいたほうが何かをするよりよいようで、次のようにWebMDが説明しています:

「類表皮嚢胞を破って排水したい気持ちはわかりますが、しないほうがいいです。嚢胞が感染すると感染は嚢胞が避けて皮下で内容が漏れたときに広がります。

さらに、嚢胞の袋は残したままになると、再発することもあります。嚢胞が気に障らない限り、何もせず放っておくのが無難です。感染したり、不愉快であったり、見苦しいのがいやなら、医師の診察を受けてください。」

顔にできたり、常時炎症している部位にできた場合は、医師が除去してくれます。手術で嚢胞を除去するのは局部麻酔により、袋全体を切除します。感染が深い場合は無菌ガーゼを詰めて排水を促します。

詰まった汗腺(汗腺膿瘍、HS)は痛みを伴い、にきび状のこぶに見えることがあります。手術で切除しても短期的にはよいかもしれまえんが、腺は再び閉塞され、再発します。WebMDは次のように説明しています:

「レーザー治療や凍結外科はHSの有望な処置です。この手法は光線や低温ガスを当てて感染した毛包を殺し、HSのこぶを除去します。数回処置するとこぶが全部なくなる人もいるくらいです。」

表皮嚢胞や皮膚嚢胞の成分は何ですか? Medical News Dailyによれば:

「類表皮嚢胞も毛包嚢胞ともに歯磨きのような年度のある物質が充満しており、チーズ臭いです。しかしこの物質は — 合併嚢胞症以外は — バクテリアなどの微生物によって感染していません。感染すると膿の臭いがひどくなります。」

ぞっとしませんか? しかしエキスパートは一生のうちに1回くらいはこれができ、通常は20代や30代の間にできると言っています。しかし、イギリスのサイト「Patient」によると、嚢胞は女性より男性のほうにほぼ2倍の頻度で発生するそうです。嚢胞はたいてい自然に消滅します。

科学者もなぜいろいろなタイプの嚢胞が発生するのか把握しておらず、ただ遺伝子と関係がありそうだということしか考えていません。重点事例: ガードナー症候群などの遺伝子障害は皮膚嚢胞を発生させます。

皮脂嚢胞は違う

その一方皮脂嚢胞は皮脂腺が毛のほか、足先の硬い爪、鉤爪や角の成分でもある繊維状タンパク質ケラチンで詰まることによって発生します。Mirriam-Websterは「皮脂」(脂肪分泌)という用語を脂肪系物質に関連して、「皮脂を分泌する」と定義しています。

嚢胞は正常な毛の根元の周囲にある皮脂腺から出る油を含みます。これには透明なオイル状の液体が含まれており、鼻に刺激がある臭いがあり、手の平と足裏以外の身体どこにも発生する場合があります。皮膚では、皮脂嚢胞が赤味やひりひり感を出すことがあり、これは若干感染していることを示します。

おできと膿瘍は同じですが、皮脂嚢胞は大きくなく、内生的がん性はありません。

フルンケル、癰(よう)、おでき、いやなもの!

おできは小さい腫れあがりから始まるよく見られる状態で、赤くなり若干痛みがあり、膿で埋まっていきます。癰(よう)はおできより深く、男性により多くみられ、治癒には時間がかかりますUp To Dateがそのバリエーションについて説明しています:

「フルンケル(すなわちおでき)は毛包感染で、化膿性物質が真皮を貫通して拡大し、皮下組織にまで至り、ここで小さい膿瘍が形成されます。癰(よう)は数個の炎症を起こした毛包が合着して一個の炎症性の塊になり、複数の毛包からの化膿性液体で埋まっています。」

同様の吹き出物はさらに特定の箇所に集中します:

  • 毛嚢炎は毛包炎症が原因で発生する感染症です。一本ごとの毛の周囲にできる小さいにきびのように見えますが肌が赤くなります。おできほど深くありませんが、これも感染であり、ブドウ球菌等各種の細菌が侵入しやすい入口になります。
  • 股や脇の下のおできと膿瘍は汗腺膿瘍である可能性が高く、汗腺や毛包の詰まりが原因で通常始まります。
  • 毛巣膿瘍はお尻の割れ目の少し上にでき、毛包も関連する場合があります。中には先天的にある赤ちゃんもいる「毛巣えくぼ」はこの種のおできができる場所を作り出す場合があります。
  • 瞼の物もらいは睫毛が感染したとき発生する通常は腫れた痛みを伴う感染です。物もらいは痛みがなく感染症ではない霰粒腫と混同されることがときどきあります。
  • 真菌性のばら苑ガーデナー病はスポロトリックス‐シェンキィと呼びます。 植生を扱っているうちに軽い切り傷を負ったものが場合によっては指や腕の小結節を形成することがあり、これが後に潰瘍へ変性することがあります。

その他の皮膚病は皮膚や鼻の黄色ブドウ球菌を持つ人に発症する場合があり、問題は起こしませんが、市中感染性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (CA-MRSA)経由で感染につながることがあり、他の細菌も関与するので膿瘍よりは発生頻度が高いです。

ブドウ球菌感染のためにおできができた場合、容易に拡大し、皮膚と皮膚の接触を防止すべきで、タオル、寝床やヨガマット等の器具を共有してはなりません。おできを覆い手を頻繁に洗ってください。

おできは脆弱な部位にできたり、アクセスしにくい部位にできない限り、自宅で通常は処置できます。普通はソラマメより小さいですが、場合によってはゴルフボール大にまでなることがあります。

似たようなことを体験し、倦怠感、発熱、全身がだるいなど症状が出始めたら、医師の診察を受けてください。

皮膚に出る栄養分の欠乏

糖尿病や弱体化した免疫系は異なる種類のおできを悪化させることがあります。栄養分の欠乏はときとしては皮膚病によって発現したり次のような嚢胞を発生させることもあります:

特に顔を中心に赤いかさぶたのような腫れものが出たら、ビタミンB7、ビオチン欠乏を示すことが考えられます。有機牧草で育てた鶏の卵黄は脂肪、アミノ酸、炭水化物の新陳代謝のために最も優れるビオチン摂取源の1つです。ビオチンは髪や爪を強め、皮膚を滑らかにします。

有機牧草で育てた鶏の卵を生で食べる(白身も黄身も)とこの皮膚病と闘う優れる方法です。アボカド、きのこ類、カリフラワー、ナッツ類、ラズベリー、野生捕獲したアラスカのシャケはその他の優れるビオチンの摂取源です。

にきびに似た赤いまたは白いこぶが頬、腕、腿、臀部に発生したら、動物性オメガ3脂肪を含むより多くの必須脂肪酸を取るべき兆候です。

いわし、アンチョビ、野生捕獲したアラスカシャケ、クリルオイルサプリメントを摂ると、全身にこの種の栄養素をもっと取り込めます。皮膚を生き生きさせるビタミンAについては、緑の葉物野菜、さつまいも、ニンジン、赤ピーマンをよく食べるべきです。

口の隅に腫れものやヒビが入ったら、鉄、亜鉛、B12、タンパク質を取っていない印です。繰り返すと、野放し飼育の鶏やその玉子、野生捕獲したアラスカ鮭は優れる摂取源です。

汚染されていない水から取ったものである限り、カキやアサリはこれらのビタミンやミネラルを食事から取るためによい方法です。この他スイスチャード、さらにゴマがあるのでタヒーニもよいです。

皮脂嚢胞、おできその他の皮膚病の自宅できる治癒

嚢胞を自宅で処置するならまず清潔に維持することです。— 簡素な石鹸と水で洗い、よくすすぎ、特に感染した嚢胞の場合自然乾燥させるのがよいです。多くの自然な局部処置はとても効能があり、次のような病気も直せることがあります:

  • 和らげる温湿布を一日に数回当てると循環を促し、治癒を速めます。
  • エプソム塩はお風呂に溶かして20分全身つかるか、感染部位だけ浸けるのも効果があります。以下の処置からどれかを使ってフォローアップすれば治癒の魔力が倍増します。
  • ハーブバッグにたんぽぽとビオラハーブを混ぜたものを入れて、ティーカップに45分浸けるたら軽く絞って、嚢胞に数分間直接当てます。その後はそのティーを一日に3~4回に習慣続けて飲んでください。

オイル、軟膏、液体は嚢胞に直接着けても構わず、その後数時間か一晩は湿布やプラスチックテープで安全に覆うことで嚢胞を細菌から保護もします。嚢胞が治るまで以上の処置を繰り返します。これらの療法には以下のものが含まれます:

ティーツリーオイル。これは抗炎症性、抗菌性で、水と1:9の比で混ぜ合わせる必要があります

この感染症対策としては毎日2~3回ヨードカリを数滴ずつ塗ります

ミツバチ花粉は、局所や錠剤型があり、天然の血液浄化剤で、嚢胞に効能があります

コロイド状銀はリンパ系を刺激し、嚢胞治癒に役立ちます

ひまし油は嚢胞を迅速に直すのに役立ち、着けた後は排水して縮小し消えます。

アロエベラは抗菌作用があるので鎮痛剤でもあり治癒もします。

ウィッチヘーゼルにう含まれるプロアントシアニジンは炎症を起こしたヘルペス、アフタ性口内炎、創傷を軽減するのを助けます

生のマヌカハニーは天然の創傷治癒剤であり、MRSAさえ壊滅しました。

ある研究によると、ウコンは、ヨードカリと同様にもう一つの抗炎症性治癒素材です:

「…あらゆる種類の細菌、ウィルス、真菌等の細菌を殺し… おでき、嚢胞、皮膚感染の処置で好まれる。座瘡膿疱は極めて応答性がよく、皮脂腺管から容易に排出し、傷跡を残さず速く治る … 大型のフルンケル即ちおできも治癒まで時間はかかるが同様に応答性がよい。

皮脂嚢胞はヨードを塗ってから数分で軟化し始め、皮脂で詰まった毛包は通常開き、内容物を容易に排出させることができる。」

嚢胞が危険になるのはいつでしょうか?

他のものと区別がつかないおできがあるかもしれませんが — 痛く、赤く、炎症し、おそらく膿が詰まっている — 、MRSAはこれにとてもよく似ています。

違う点は、MRSAはブドウ球菌感染でしばしば抗生物質耐性があるので、これがゆえに危険なのです。より重篤な感染を予防するため早期処置を受けられるように、よくわからないときは医師の診察を受けてください。

おできが大きくで痛い、脊椎や顔にできた、赤い筋が出て来る、または治らない、かさぶたのようになっていく、または容易に出血するようなときは医師にすぐ診てもらってください。