食事が体臭に影響する

体臭

早分かり -

  • 豊富に果物や野菜を食べるとどんな体臭がするかによい効果があると、試験が示した
  • 炭水化物を多く摂らずより多くの種類のものを食べると、汗の臭いが心地よくなる(花系、フルーツ系、甘い、または薬品系の臭い)
  • 自己報告の食事データを含めて評価した結果、脂肪、肉、玉子を食べると汗の臭いが心地よくなることに関連している
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Dr. Mercolaより

オーストラリアのシドニーである大学の研究が興味深い報告をしており、これによると、何を食べるかが体臭に影響するそうです。言い換えると食べる物で体臭が決まって来る結果、自分の体臭に対する他者の反応にも影響するそうです。

さらに、自分の体臭は特に脇の下の臭いで、健康状態も表すことがあります。(体臭はよかれあしかれ身体の他のどの部位よりも脇の下から大部分放出されていることはすでにお気づきのことと思います。)

発汗原因は何種類かあります。ストレス、不安、恐怖感、運動、高温、神経質、憤怒、発熱これらすべて発汗させます。年齢、全体的健康の特徴、体重も同じ要因が所与であるとしても、発汗傾向に関係しており、日常的に汗かきの人もいればあまり汗をかかない人もいます。

この研究では皮膚の分光光度分析によって、自然界にある抗酸化色素カロチノイドの濃度を果物や野菜の摂取量の尺度として測定しました。

その科学者らの仮説によると、効能が多くあるカロチノイドを多く含む果物や野菜を豊富に食べると体臭にいい影響を与えるそうです。天然カロチノイドには700種類以上が存在しており、最もよく知られるのがベータカロチンです。

人間の体内には血の循環に入っているカロチノイドが10~20種類あるようです。

実際にタマネギやニンニクに対して体が臭くなるという先入観があるため食べない人がいます。The Saltは実はこのことは当たっていないと指摘しています:「体臭は皮膚のバクテリアが汗腺から出てくる化合物を代謝することによって発生します。」

それでは野菜の汗のほうがいい臭い — まだ他にも?

オーストラリアのシドニーにあるマックアリー大学の研究著者アイアン・スティーブン氏は人の汗臭さは臭い以外のものも放出していると説明してくれました:人の健康状態や健全な免疫力も伝えており、異性を引き寄せる特性にさえ影響があるようです。

「女性にとって魅力がある素質の重要な構成要素に体臭があることはかねてから知られてきたことです」とスティーブン氏は説明しています。同氏の行った研究では女性の汗臭いフィーラー参加者に数種類のサンプルを嗅いでもらい、感じ取ったことを言ってもらいました。

「女性は共通して野菜を豊富に食べる弾性ほど体臭がいいと感じていました。」パスタ、白ポテト、パンをどちらかというと好む男性は最も体臭が強く、最も心地よい臭いからほど遠いことが興味深いことに判明しました。脂肪、肉、玉子や豆腐をたくさん食べる人よりもさらによくなかったのです。

後者の食品群(脂肪、肉、玉子、豆腐)を食べていた人は、自己報告の食事データを要因に含めたところ、より心地よい臭いの汗と実際には関連づけられていました。スティーブン氏の研究は食事が体臭に影響するかいなかを試験した初のものではなかったのです。

2006年にチェコ共和国で行われた研究では、女性は肉を食べていた男性より菜食者の体臭のほうを好んだという研究者らの報告があります。

男性の参加者を「肉食」と「非肉食」の2つのグループに分けて2週間、脇の下にパッドを着けて、最終日に24時間中の発汗を採取しました。研究に参加した30人の女性に汗の心地よさ、魅力、男性的な質、臭いの強さに関して汗試料を評価してもらいました。

一カ月後、前回と同じ参加者のグループに異なる食事を食べさせる同じテストに参加してもらいました。科学者らの結論は赤肉を食べると知覚された体臭や快楽度(記憶にとどまる知覚された体臭)に悪影響があることでしたが、男性の食事を変えたところこの結論は一貫して保持されていました。

ここで取り上げている研究では確かに肉食者グループでは体臭が「より強く」感じられてはいましたが、肉の摂取は女性が男性の汗の心地よさ度を格付けすることには影響していませんでした。

汗をかいている自分を見せない

ある研究は他者の汗の臭いから判断するのは女性だけではいことが示されました。Monell Chemical Senses Center(モネル化学物質知覚研究所)は両性において人の体臭が社会的な評価につながっている程度を分析した研究を実施しました。

重点事例:体臭が他者によって「心理社会的」ストレス指標として知覚される場合があることをある研究が示しています。このストレスで男性は女性の情緒状態をマイナスに判断したり、女性の能力判断といったさらに進んだ心理的評価にも及ぶことがあります。

次の条件の下で44人の女性に汗の試料を提出してもらいました:未処理の運動による汗、未処理のストレス汗、処理(市販発汗抑制剤)したストレス汗。研究が報告している結果が興味深いものです:

「心理的ストレス下の女性から得た脇の下の体臭はビデオのシナリオに描かれた別の女性についての温かさや能力についての人格判断にマイナスの影響を与えていました。男性と女性の別々の評価者グループは3種類の汗試料のどれか1つを嗅いで、ビデオに登場する女性を評価しました。

ビデオの場面に登場した女性たちは未処理と処理済みストレス汗を嗅いだ男性と女性ともに、より多くストレスを受けていると判断されていました。男性の場合のみ、処理済みストレス汗に対して未処理ストレス汗と未処理運動汗を嗅いだとき、ビデオに登場する女性を自信、信頼度、能力がより少ないと評価していました。女性の社会的評価はパッドを嗅いだことによって影響を受けませんでした。」

この研究が「多種多様な種類の職業上及びプライベート面での人間関係や本人のイメージ管理」への影響という点において有意であり、体臭の「社会的意思疎通機能をよりよく把握する」ことができるようになると、研究者らは結論しています。

言うまでもなく、判断する側が自身の解釈に確信を持つ場合は特に、よかれあしかれ他人の体臭をいかに人が判断するかの有意性は極めて強くなります。

仔細なことにせかせかしない

今どきの世間では、日常入浴してデオドラントや発汗防止剤を使用することが当たり前になりました。先週の運動で汗かいたTシャツのような臭いをさせながらわざと動きまわる人はおそらくほとんどいません。しかし、100年前は体臭がひどいことは日常茶飯事でした。

体臭を制御することなど無駄な努力だった時代です。脇の下の汗腺を塞ぐことは最近数世代に渡るアメリカ人の風習です。

1912年の夏にアトランティックシティーで開催された展示会にシンシナティ出身の高校生が参加して、父親の外科医が開発した発汗防止液を販促できるか試したのが初の発汗防止剤の登場でした。

医師の発明は汗かきな手の発汗を軽減することが目的でした。手の発汗はそれより10年前に発明されたエアコンがどの病院でも要求事項とは受け止められていなかった時代に、執刀の際課題になっていました。

エドナ・マーフィーさんはその製品を自分で試して、発汗による湿気や臭いともに効き目があることを発見しました。そこで製品名をオドロノ(Odor?Oh No!)としました。

しかしビクトリア文化の感覚ではいろいろな原因で体臭が悪くなるという事実を把握するところまで進歩していませんでした。体臭は抑止すべきものとは必ずしも考えられてもいなかったか、たとえそうであっても話題に取り上げるまでにはなっていませんでした。反応は乏しいものでした。

悪い体臭が必ずしも望ましいものではないことはまだ新しい考え方だったのです。幸運にも、マーフィーさんが父親の製品をプロモーションしようとした展示会は期間が長く、しかもその開催された夏は期間が長かったのです。顧客は試すぐらいいいじゃないかということで、売上は当初実に臭いほどひどいものでしたが、間もなくブレークしたのです。数か月間でマーフィーさんはPRに必要な$30,000が儲かっていました。

それでもオドロノにはいくつかまだ問題がありました。それは主成分の塩化アルミニウムが今日とは異なる理由により、真の大きな課題でした。

その課題は心理的な「Bazinkle」(ブランド名)によって間もなく解決されました。賢いマーケティング戦略が、周囲の人たちはあまりにも親切なので指摘できない体臭の問題を人々は持っていると思い込ませたのです。これが受けました。売上は単年度で112%ジャンプしました。

食習慣、デオドラント、発汗防止剤、薬品と布地の関係

あれから一世紀経ってデオドラント/発汗防止剤業界は$180億の市場規模になるほどブームになったことは驚くほどのことではないでしょう。皮肉にも、体臭はたった一つの理由でデオドラントが市場に出てから数年以内で大きな問題になりました。

スポーツ選手が着るポリエステル製ウェアが汗臭さを吸収性がとてもよいことをある欧州の研究が発見しました。その研究は次のように説明しています:「綿のTシャツより、ポリエステルのTシャツははるかに心地よくなく、また臭いが強かったのです。」さらに悪いことに、科学者らが分析した一部の布地は有毒なトリクロサンで処理さえされていました。

デオドラントや発汗抑制剤の製造によく使用されている化学薬品の問題もあります。塩化アルミニウムも塩化水和アルミニウムも乳がん細胞のエストロゲン受容体を妨害します。エストロゲンは乳癌でよく知られている機能を果たしています。保存料として使用されているパラベンも発がんに関与しています。

発汗が多くのレベルで自然かつ有益な身体の応答であり、これを発汗抑制剤で閉鎖するのはいい考えではありません。全く天然のデオドラントは等量の重曹、軟化ココナッツオイル、有機コーンスターチかクズウコンの粉を混ぜて作れます。

皮膚が敏感な方は重曹を少し減らして試すことはできると思います。混合液が攪拌された状態で使用する必要があります。温かい天気のときなど一部の成分が沈殿しやすいです。香りを着けるには、数滴ラベンダーエセンシャルオイル(かお気に入りの精油)を加えることもできるでしょう。

脇の下を単に石鹸と水で洗うだけでも効果的に消臭できます。天然デオドラントを作り、豊富な野菜や果物を食べるまでに、汗に甘い香りがするようになり、健康状態もこれに似て質がよくなります。