チョコレートを摂取する利点

早分かり

  • 1カ月に1回~3回、特にダークチョコレートのカカオを摂取する人は、不整脈としても知られる心房細動(AFib)、と診断される確率が低くなりました
  • 心房細動が軽減された女性と、1週間に1人分のチョコレートを食べていたことには関連性がみられ、また、最も軽減された男性と、1週間に2人分~6人分のチョコレートを食べていたことにも関連性がみられました
  • ミルクチョコレートは、糖分が高く、抗酸化物質も少ない上に、時として有害な人工甘味料を含むため、チョコレートを選ぶ際は、ダークチョコレートの類を選ぶようにしてください
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心臓を大切にし、チョコレートを食べましょう

2017年11月1日 | 1,274 ビュー |
バージョン:日本語

Dr. Mercolaより

これを聞いたら、心臓がドキドキしてしまうことになるかもしれませんが、そうなのです、チョコレートは「心臓に有効性」のあるカテゴリにあるのです。今回、この最も退廃的な楽しみを食べることで、恩恵を受ける可能性があるのは、まさに心臓なのです。年齢に関わらず、性欲だけでなく、エネルギーの増進などの効果があるチョコレートは、これは、下痢や偏頭痛によいと考えられており、梅毒ばかりかガンの治療にまでよいとも考えられてきています。

これら説の有効性には信憑性があるものもあり、ダークチョコレートの中に含まれる抗酸化物質のカテキンは、直腸ガンだけでなく、肺ガンの発症率も低くする働きをもつ有効成分であることが分かっています。デンマークにおけるある最近の研究によれば、1カ月に1回~3回カカオを摂取した人は、心房細動、またはAFib(不整脈の医学用語では)であると診断される確率が、そうでない人と比較して、およそ10%低くなったそうです。

ハーバード公衆衛生大学院の疫学者である、Elizabeth Mostofskyと研究者チームがこのデータを分析したところ、「チョコレートを食べたことと、心房細動のリスクが低減したことに有意な関連性が認められ、例え少量のカカオの摂取であっても、健康への疑いのない効果を持つことが示唆された」そうです。

BMJ Heart,誌に掲載された、この研究チームの新たな調査では、1週間に1人分のチョコレートを食べた女性は、AFibのリスクが低減した上に、最もリスクが低かった男性と、1週間に2~6人分のチョコレートを食べたことには関連性があったそうです。

内科医による健康研究として既知の2010年、2015年の研究では、このような結論に至っていなかったため、その後、この調査に関わった33,000名の米国人について再調査を行いました。カカオやカカオを含む食品を摂取すると、カカオに含まれる大量の抗酸化物質、抗炎症性物質、および血管弛緩作用のあるフラボノールにより、心臓に有益である可能性があると、研究者たちは結論付けました。

フラボノールは、チョコレートと同様に、お茶、赤いぶどうの皮およびワインに含まれるポリフェノールのことで、強力な抗酸化物質として作用することが分かっています。先の研究では、カカオだけでなく、特にダークチョコレートに最も多くフラボノールが含まれており、組織損傷の原因となる炎症を低減するなど、健康面の有効性を備えていることが、すでに確認されています。フラボノールは、不整脈により心臓内に血液が「よどむ」ことになってしまった場合に、血餅を相殺する可能性もあります。

ダークチョコレートを食べることは、心臓発作、心不全、認知症および若死に至るリスクを低減することと、関連性がみられます。しかし、研究が進むにつれて、この研究がかなり浅かったために、心臓の上心房内の不整脈による心房細動を実際に予防したのがチョコレートであるたとの確信に、科学者たちは至りませんでした。

心房細動:研究、症状およびリスク

米国心臓協会によると、270万人以上の人が心房細動を患っており、なんと世界では3300万人もの人が苦しんでいるそうです。心房細動は、血餅のリスクを増大させ、心房細動である人が脳溢血、心不全、認知症、およびその他の問題を引き起こすことにもなります。ロサンゼルスタイムズは、心房細動について次のように解説しています。

「心房細動は、究極的には心臓細胞を損傷する特定の分子を放出した結果であると考えられています。この損傷が心臓の心房から伝達される電気信号の挙動を変え、心拍が安定したリズムで鼓動せずに、速く、不規則になる原因となります。」

残念なことに、医学博士たちによると、成人の25%が、生涯でこの症状を発症すると予想されています。デューク大学のメディカルセンターの循環器専門医である、Sean Pokorney とJonathan Piccini博士は、この研究結果とあわせて、説明文を掲載しました。研究者たちは、長期研究が開始した当初、年齢50歳~64歳の、デンマークにいる55,502名の男女から採ったデータを、綿密に検査しました。

提供された個々の情報には、1993年~1997年における対象者の食生活について詳細が記載されていました。収集されたデータを今度は、デンマーク国民健康登録所につなげ、心房細動と診断された人を特定しました。こうした研究により、13.5年に渡り、3,346症例が発生していることが確認されました。Scientific American誌によれば、

「研究初期は、対象者の食生活によれば、調査終了時までに、1週間にチョコレート1人分、およそ1オンス(28.35グラム)食べた人は、そうでない人よりも、心房細動と診断される確率が17%低くなっていました。」

同様に、一日にチョコレートを1オンス以下食べた人が、この症状になる確率が15%低かったのに対し、1週間に2~6オンスチョコレートを食べた人は、さらに心房細動と診断される確率が20%低くなっていました。

チョコレート摂取に関して検討すべきその他の要因

興味深いことに、研究者たちは睡眠時無呼吸や腎臓病など、心房細動に影響を及ぼす可能性のある関連要因については調査していません。また、被験者が食べたのが、ミルクチョコレートなのかダークチョコレートなのかについてもデータがないため、結果として、被験者たちが食べたチョコレートに関連するフラボノールの量も確認できませんでした。

一方で、このデータによれば、チョコレートを食べた人がより多くのカロリーを摂取したことが示唆されていますが、そうでなかった人と比較して、身長に対する体重の割合を示す、肥満度指数(BMI)は、低かったことも示唆されています。

タフツ大学の心血管栄養研究所でディレクター兼上席研究員を務めるAlice Lichtensteinは、この注目すべき研究には参画しておりませんでしたが、最初のグループが身体的に活動的であることに注目しました。PokorneyとPiccini博士たちは、この調査結果が限定的あったにも関わらず、興味深く、今後更に検討する価値があると言っています。

「チョコレートの(心房細動への)予防に対する正確な有効性を評価するには、ランダム化二重盲検比較臨床試験が必要であり、このような臨床試験に定量的なカカオの服用を組み入れる必要があります。」

チョコレートの種類が本当に問題なのでしょうか?

チョコレートにも色々な種類があります。ダークチョコレートとミルクチョコレートの類はどちらもすでに説明していますが、ホワイトチョコレートについても考えるべきです。また、その有効性を生み出す、もしくは壊してしまうその他の材料についても、摂取することが健康的なのか検討する必要があります。チョコレートが良いものであることは事実であるのと同様、多くのチョコレートには、慢性疾患に寄与するようなトランス脂肪や部分水素添加油脂などの「悪い」脂肪類だけでなく、大量の糖分も含まれています。

一方で、ダークチョコレートは、一般的に濃いカカオが含まれています。これを知って、Mostofskyは、デンマーク人が一般的に食べるミルクチョコレートの研究で、肯定的な結果がでるかどうかについて疑念を抱きましたが、新しい学びもありました。

Mostofskyは、次のように述べました。「チョコレート多くが、比較的カカオ濃度が低い可能性があるという事実ではありましたが、刺激的なな発見をすることができたのですから、これは嬉しい驚きでした。ロサンゼルスタイムズは、Mostofskyの研究におけるポイントついて、次のように言及していました。

「この執筆者は、デンマークのチョコレートに、有益な材料であることが疑われていたカカオがアメリカのものよりもずっとたくさん含まれているため、先の研究とは違う結果となる可能性があると記述していました。ここで、ミルクチョコレートは最低10%のカカオ成分が、ダークチョコレートには最低35%含まれているに違いありません。デンマークでは、ミルクチョコレートとダークチョコレートの基準が、それぞれ30%と43%となっています。

別の違いは、新たな研究がデンマークの国内健康記録に記録された臨床的に明らかな心房細動のケースについて調査したことでした。米国の研究は、自己申告によるAFの情報に依存していました。」

言うまでもなく、これでチョコレートは、食べているカテゴリにおいて白紙委任となることができるのは確実です。ジョージタウン大学メディカルセンターの生物医学課ディレクターであるTom Sherman(この研究には参画していない)は、チョコレート大好き人間は、「健康に良いとされる1オンス1かけらのチョコレート」よりももっと多く食べることに執着していると示唆しました。

とにかく摂取しすぎないことが大切で、Mostofskyは、チョコレートを食べることと、AFibのリスクが低くなることに実質的な関連があるとはいえ、「多くのチョコレート製品は、糖分や脂質によるカロリーが高く、体重増加やその他の代謝の問題につながる可能性があるため、食べ過ぎはお勧めできません。」と言っています。

チョコレートを選ぶとき目の付け所

購入するパッケージに何が入っているのか正確に知るためには、ラベル表示を読むことが常に重要であり、これはチョコレートにも言えることです。栄養データによると、1オンスのミルクチョコレート1粒には平均して14g以上の砂糖が含まれているんだそうです。反対に、同量のダークチョコレートだと、70~85%がカカオ成分で、砂糖は6.7gとなっています。

摂取するダークチョコレートに、重篤な慢性神経障害や偏頭痛やかすみ目、不安発作など、多数の急性症状を引き起こすことが確認されているアスパルテームのような人工甘味料が入っていないかどうか確認しましょう。CNNの記事には、チョコレートといっても、カカオの全く含まれていない「ホワイト」チョコレート、そして「カカオ70%」と表示された板チョコでは、フラボノイドの量が異なる可能性があると記述されています。

更に、ダッチ(オランダ)チョコレートとして知られている、ダッチングという化学工程を経たチョコレートは、これらの化合物の痕跡が完全にすべて失われています。」チョコレートに含まれる正味炭水化物については、炭水化物のグラム量を読んで、食物繊維を差し引き、糖アルコールが含まれる場合は、これを差し引いてから判断することが重要です。

総合炭水化物から食物繊維(例えば正味炭水化物など)を引くことが重要である、ということを覚えておいてください。繊維は、大腸の調整を保つために必要であるだけでなく、身体全体の健康にも重要なのです。

特にラベル表示に注意を払っていない場合、手にするチョコレートに含まれる糖分は非常に多い可能性があると、Mostofskyは断言しています。「しかし、カカオ含量の高いチョコレートを適度に摂取すれば、健康的な選択となる可能性があります。」このため、現在、ある科学者の団体は、カカオ抽出物で作られた「チョコレートピル」が次の一大トピックスとなる可能性を熱心に見極めようとしています。

錠剤でなく、食物を摂取することにより、チョコレートの健康に関するメリットを最大限に得るためには、生のカカオバター(カカオ豆の主成分脂肪)もしくは、生のカカオ豆をかじるのが優れた選択です。

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