Dr. Mercolaより
多くの人はチューインガムの風味や気分転換のために単にスナックとして噛みます。ストレス解消や食欲を減らすための手段としてさえ使う人もいます(以下に説明するようにこの方法は成功しません)。
日常ガムを噛む方なら、止めた方がいい癖であるといえる納得できる証拠があります。チューインガムはその疑わしい成分から歯や消化への悪影響まであるので、ゴミ箱行が正解です。口に入れる物ではありません。
チューインガムでジャンクフードを食べる量が増える
多くの人は食物渇望
を抑えるためにガムを口にし、理屈の上では、不健康な食物を食べないようにするためだといいます。しかし、研究が示す通り、チューインガムは食べる動機、空腹感や食べる量を減らす一方、ガムを噛む人の食事はガムを食べない人が食べるものより結局は栄養素が少ないことが判明しています。
例えば、ガムを噛む人ほどフルーツをあまり食べない傾向にあり、よりポテトチップやキャンディー等のジャンクフードを食べたがります。これはガムの中のミントの風味がフルーツや野菜の味を苦く感じさせるようになることから最もありうることです。
ガムは顎のTMJ (顎関節)障害を起こす可能性がある
チューインガムは顎筋肉のアンバランスを起こす可能性があり(片側で反対側より多く噛む傾向がある場合)、TMJ即ち顎関節障害の引き金になり、これが痛みを伴う慢性的な疾患になりうるのです。特定の筋肉群ばかり使いすぎるときは常に、筋肉の収縮や関連する痛み(頭痛、耳痛、歯痛等)が時の経つのに連れて出るようになります。
胃腸の問題
チューインガムは余分な空気を飲み込む原因となっており、これが過敏性腸症候群(IBS)に見られる腹痛や腹の張りに寄与します。さらに、ガムを噛むと身体が身体自らに食物が間もなく体に入る、という物理的信号を送ります。このため、ガムを噛んでいるとき活性化する酵素や酸が放出されますが、本来消化すべき食物は入って来ません。
このため胃酸過多によるお腹の張りを引き起こし、実際に食事したときに十分な消化分泌液を生産する機能が損なわれます。中には下痢等重篤な胃腸の症状を訴える人もいます。その原因はチューインガムに通常含まれる人工甘味料のせいです。
歯のダメージ – シュガーレスであっても起きる
チューインガムに砂糖が入っていれば、噛んでいる間に歯を本質的に砂糖「浴」させていることになります。これがう歯に寄与します。シュガーレスガムを食べていても、シュガーレスガムにはよく酸性の風味料や保存料が入っており、虫歯と闘うキシリトールが入っていてもこれが実際に歯を浸食します。虫歯とは異なり、歯の浸食は段階的脱灰プロセスであり、時が経つと歯を溶解してしまいます。
羊の副産物
チューインガムには羊毛の柔らかさを維持する効果がある、羊毛から派生されるラノリンがよく含まれています。必ずしもラノリンは健康に危険なわけではありませんが、食欲をよくそそるものではありません。
歯の詰め物から水銀を放出する
水銀含有の歯の詰め物がある方の場合、チューインガムがこの既知の神経毒素を歯の充填物から体内へ放出することは知っておくべきです。ある研究は次のように述べています:
「…チューインガムは歯のマルガムの詰め物から発生する水銀蒸気を増加させる。過剰にガムを噛むことによる水銀濃度への影響は相当大きい。」
ガムを噛むごとに、水銀蒸気が放出され、すぐに血流に入り、そこで組織の酸化プロセスを発生させます。
ティーンズはガムを噛んで膨らませて楽しむという悪い面でよく知られます。お子様がしょっちゅうガムを噛んでおり、なおかつ頭痛持ちなら、その関連性が最近実証されたことを把握してください。
ある研究は6~19歳でガムをよく噛む30人を対象に実施されました。どの子も慢性偏頭痛や緊張型頭痛を患っていました。
1カ月間ガムを噛むのを止めた後、そのうち19人は頭痛がすっかり治り、別の7人は頭痛頻度や重度が軽くなりました。次に子供たちのうち26人にチューインガムを再開させたところ、数日以内に頭痛がぶり返しました。
その研究者らの考えでは、頭痛はガムを噛むことによるTMJを誘発し、これが頭痛の原因になっているようです。チューインガムがアスパルテームへの暴露による頭痛を起こすことを過去の研究が示しています。
チューインガムは結局飲み込まないので、成分にあまり注意しないかもしれません。その多くが潜在的に危険な成分は確かに体内に入ります。しかも口内の膜を通して直接侵入します。
ローション同様のパーソナルケア製品にある有毒成分が皮膚から直接体内に入り血流に入り込むのと同様、ガムの成分も身体に直接すぐ吸収され、一部の毒素を除去する機能がある消火器を通過せずに入り込みます。
こうした有害な化学物質の1つには、どのチューインガムにも入っている人工甘味料があります。シュガーレスガムなら他の種類のものより健康にいいだろうと思って、シュガーレスを意図的に選ぶ人は多くいます。しかしシュガーレスブランドでさえある種の人工甘味料を含んでいます。含んでいないことのほうがごくごく稀です。
チューインガムに最も一般的に含まれる人工甘味料がアスパルテームです。アスパルテームは体内で代謝されて木精(毒性がある;メチルアルコール)とフォルムアルデヒド(エンバーミング液として使用される発癌物質で、肝臓や腎臓による通常の排泄物ろ過を経由しては対外へ排出されない)に分解されます。この物質は奇形児、がん、脳腫瘍、体重増加に関連づけられてきました。
チューインガムによく使われるもう一つの人工甘味料、スクラロース(商標名スプレンダ)は、二件の人体実験に基づいてのみ米国食品医薬品局(FDA)が認可したもので、その実験のうち最も長いものでたったの4日しか実施されませんでした。動物実験からは甘味料が赤血球細胞の減少(貧血の兆候)、男子の不妊症、腎臓肥大、自然流産、死亡率増加に関連付けられました。
人工甘味料を摂取すると実際に体重を増加させる生体化学組成の歪みを起こすことを知ったらあなたもおそらく驚くのではないでしょうか。
この問題を取り上げた複数の研究が、人工甘味料で実際に砂糖よりも体重が増加することを明確に示しています。この体重増加は食欲の刺激、炭水化物ばかりを食べたくなる食欲、脂肪蓄積の刺激によります。
自然のチューインガムブランドは市販されており、これには以上のような疑わしい成分が含まれていないので、こうした製品をお探しになるとよいでしょう。
それでも、自然チューインガムでさえ、噛みすぎるとTMJ、消化の支障その他多くの異常が発生するリスクはあります。
1. BHT (ブチルヒドロキシトルエン)
BHTは多くの国ですでに禁止されたほど有毒です。しかし米国では今だチューインガムその他の加工食品に保存料としてよく使用されています。BHTは腎臓や肝臓へのダメージ、子供の運動亢進を含む器官系統への毒性や発癌性とも関連づけられています。
2. .カルシウムカゼインペプトン (リン酸カルシウム)
主としてトライデントガムに含まれる物質で、この成分は美白剤や品質改良剤として使用されてているものと考えられます。高度に加工処理された牛乳の派生物質として、その長期的摂取についてはほとんど知られていませんが、カゼインは以前赤ちゃん用の調製製品から中国で中毒事件があったことや自己免疫性の発生促進物質としてよく知られています。
3. ガム基礎剤(ガムベース)
ガムの本体がいったい何からできているのかはミステリーですが、通常はエラストマー(乳化剤)、樹脂、可塑化剤、増粘剤(フィラー)の混合物であることを研究者らが発見しています。ほとんどのメーカーはこれ以上の詳細は明かしません。いずれにしても石油派生パラフィンワックス、ポリ酢酸ビニル(大工糊(「Carpenter's Wood Glue」))、滑石(タルク)を噛んでいる可能性があることなど、どのメーカーが知られたいと思いますか。これらは全てがんに結び付けられています。
4. 二酸化チタン
二酸化チタンはチューインガムではよく美白剤として使用されていますが、この物質は自己免疫性障害、喘息、クローン病との連関性があり、ナノ粒子状態では発癌物質である可能性が高いです。ある研究によると、子供たちはお菓子類のために多くの二酸化チタンに暴露されていることを発見しました。これはチューインガムに最も多く含まれている物質です。
以下にガムを噛むよくある理由をいくつか列挙します。さらにガムに代わるものでこの癖をなくせそうなものをご紹介しました。下記のフィードバック欄にあなた独自の独創的な解決策をどうぞご自由に書き込んでください。
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