日光と香辛料は乾癬を治すのによい

乾癬

早分かり -

  • 医師の処方薬は一般的に疾患を治癒せず、しばしば健康を害する多くの副作用がある
  • 乾癬には5種類あり、このうち最も頻繁な種類は日光、ビタミン D、適量の動物性オメガ3脂肪、その他キッチンに日常置いてある成分で症状が和らぎます
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Dr. Mercolaより

表面的な皮膚病以上に、乾癬は皮膚表面に細胞が形成されるようになる免疫系の慢性疾患です。

これが分厚い、殻のようになり、赤くなって痒く、痛みを伴うこともあるパッチになっていきます。多くの人が乾癬を病んでいますが、経済的な損失も驚く程大きいものです。

2013年に米国で乾癬に関わる総費用が$1120億に達していました。これは普通は皮膚に発生しますが、関節(乾癬性関節炎)をも病気にし、糖尿病、ぜんそく、心臓血管病、鬱病とも関連づけられてきました。

乾癬は患者の感情や知的な面にも大きな影響があり、鬱状態の蔓延度は50%にも至ります。

乾癬は炎症反応ですが、痒い所をかきすぎると感染にもつながります。しかし、乾癬は伝染性がなく、以下にご紹介する戦略をいくつか利用すると発生を防ぐことができます。

すべての乾癬が同じなわけではない

実際には5種類の乾癬が存在します。それぞれ異なっても症状は単に炎症と痒みだけです。

尋常性乾癬が最も一般的なタイプです。その特徴は赤く盛り上がった皮膚のパッチで、通常は死んだ皮膚細胞に覆われており銀白の外観があります。この変性箇所が最もよく発生するのは肘、頭皮、膝、背中の下部です。

滴状乾癬は子供の頃に始まる通常小さい点となって現れだします。これは連鎖球菌の感染により発現する可能性が高いです。乾癬に罹る人の約10%が滴状乾癬で、2番目によくあるタイプです。

関節症性乾癬は身体の曲がる箇所に出現し、暗く赤いパッチですべすべしており光沢があります。関節症性乾癬には別のタイプの乾癬を伴って発症する場合が多いです。非感染性のウミが充満した水泡は膿疱性乾癬の特徴です。

この乾癬はよく手足に現れ、感染性のない白血球細胞で充満しています。

乾癬の重度な形態のことを乾癬性紅皮症といいます。その特徴は拡大した痒く、痛みがある炎のような赤い領域が全身を覆うことです。これは稀な種類で、乾癬に罹る人が生涯の内で掛かる率は3%足らずです。

乾癬のできる仕組み

皮膚は身体の中で最大の器官であり、体内器官を保護し、体内温度を調節し、感染症から保護するバリアとなっています。

皮膚は表皮、真皮、そのさらに下の脂肪や結合組織からなる皮下組織の主な3層から成っています。表皮の成長率が変化すると乾癬の症状を起こします。

表皮はさらに4~5層から成り、これを通して細胞が移動し、体外へ排出されます。細胞の成長や生産は真皮のすぐ近くの基本レベルで起こります。角質、つまり最上皮は身体の部位によって異なる10~30層の皮膚から成ります。

足や手の平の皮膚は目の下や指の裏側の皮膚より厚いです。皮膚のバリア機能はほとんど角質層に存在します。

乾癬は皮膚最下層で皮膚細胞が異常に生産されることで発生します。過剰に成長した皮膚細胞が身体からまだ排出されるまで十分異化していない皮膚の最上層まで押しあがってきます。

このため最上層に皮膚の層が堆積し始め、痒み、赤み、パッチにつながり、まだ落ち去っていない死んだ細胞のために銀白のような外見があります。

乾癬のよくある起爆剤と処置

乾癬は湿疹と密接に関係しており、よくあるのが外界からの発生原因による環境要因へのアレルギー反応によって発生することが多いです。発生につながる炎症性物質には次のようなものがあります:

洗濯用洗剤

石鹸

掃除用薬剤

男性の体内の高濃度アルコール

虫刺され、切り傷、日焼け等の皮膚の損傷

アクセサリーに含まれるニッケル等の金属

香水

皮膚の感染病

一部の医薬品

ドライスキン

寒く乾いた天気

動物のフケ

わかりきったことのように見えますが、環境による発生要因に近づかないことは乾癬症状を軽減するための1つの方法ではあります。一度拡大が始まった場合、医師が推奨する処置にいくつかあります。乾癬がいかに発生するかを念頭におけば、ステロイドクリームを避けるべきで。す

ステロイド系薬剤は即効性はありますが、身体がすぐに耐性を生みます。また、ステロイド軟膏には合成ステロイドが含まれ、これが皮膚にすぐ吸収され、アドレナリン系を阻害します。その他多くのよく処方されている医薬品にも危険な副作用があります。

これにはビタミン A派生物質、抗炎症在、免疫抑制剤、オフラベルの医薬品が挙げられます。これら医薬品を使わなくても、以下にご紹介するような自然の戦略を使用するのがさらに役立ちます。

一貫して使用する限りよい効果があり、健康に大きな害のある医薬品の副作用もありません。よくある処方薬による副作用:

皮膚が薄くなる

処置への抵抗性

皮膚炎

奇形児

背中の痛み

関節痛

耳鳴り

聴覚損失

筋硬直

頭痛

不眠症

吐き気、嘔吐

皮膚の赤斑

かすみ目

胸の痛み

食欲不振

息切れ。

リンパ腺の腫れ

口内炎

抜け毛

発作

最もよくあるタイプはビタミンDに反応する

乾癬患者がビタミン D濃度の最適化によって治ったケースが多いことを研究者らが実証しました。尋常性乾癬患者の多くがビタミン D 欠乏症に年中罹っていたことを、ある研究が発見しました。その欠乏は年齢、性別、BMI、甲状腺ホルモン濃度とは関係なく発見されていました。

心臓血管病、2型糖尿病、骨粗しょう症、メタボリックシンドローム等の乾癬と関連が深い疾患はビタミンD不足とも関連していることは興味深い事実です。

ビタミン D付不足につながるおそれがあるいくつかの条件としては、日光を避けること、吸収不良、乾癬治療に一般的に使用される長期的なコルチコステロイド(副腎皮質ステロイド)が挙げられます。

乾癬の臨床経過に対する高用量のビタミン D が及ぼす効果を評価したあるパイロット研究では、大幅な治癒率改善が確認され、研究者らは高用量のビタミン D療法が乾癬治療として効果的で安全であると注釈しています。

しかし、安全なレベルで日光に当たることが最適ですが、血液検査をして適正な濃度を確認し、ビタミン D3のサプリメントを摂るならビタミン K2も並行して摂るべきです。

関連文献を特定するために行った研究データベースの網羅的検索の結果、研究者らが発見したことは、ビタミン Dの経口と局所療法ともに乾癬患者に対してコルチコステロイドとほぼ同じ効果があり、しかもステロイド療法に一般的に伴う副作用がないことが発見されました。

研究者らの結論は、局所のビタミン D 派生物質は乾癬治療に欠かせないことです。

合成ビタミン Dが乾癬の最たる特徴である皮膚細胞の成長を鈍化します。しかし、しかし類似のビタミン Dのなかには皮膚炎症を起こすので、ビタミン Dを身体に自然に生産させるのがよりよい処置であり、医薬投与による副作用がありません。

簡素な処置で健康への害を軽減しうる

寒く乾燥した天気が拡大を促します。皮膚を最適に保湿することで症状を和らげる効果があります。皮膚用軟膏はまず正解からはほど遠く、局所的にバージンココナッツオイルを塗ると効果があるようです。十分に水を飲み、尿が淡い藁の色になるようにし、体内から保湿すると同時に、高品質の動物性オメガ3脂肪を摂ることです。

オメガ3の最適な原材料は海洋系の脂肪例えば、オキアミやフィッシュオイルがあります。種植物系オメガ3では皮膚の腫れや炎症を軽減するための臨床的メリットはありません。刺激の強い石鹸を避け、入浴し過ぎで皮膚を過度に乾燥させないようにしてください。皮膚を洗うときにはとてもマイルドな石鹸を使用し、特に冬には、皮膚から水分がなくなるのを防いでください。

穀類を避け、全身の糖分を下げ、インスリン濃度を正常化し、皮膚の炎症も含む炎症的状態を解消します。気づいていないかもしれませんが、皮膚の健康と品質は腸の健康と緊密に関係しています。

アロエベラジェルや多くのエセンシャルオイルは抗炎症特性があり、乾癬やおそらく乾癬による関節痛による炎症を軽減させるのに役立つようです。アロエベラは皮膚の健康をよくし、皮膚の炎症を減らし、のう胞による痒みや吹き出物(発疹)を減らすのにも効果があるようです。

キッチンの棚を見て簡単で効果的な療法が見つかるはずです

リンゴ酢の使用は乾癬を含む異なる皮膚病によく使われる自宅でできる処置です。この酢はリンゴを特殊なバクテリアで発酵させて製造します。リンゴ酢の抗菌特性は皮膚の痒みや炎症を和らげるのに役立つようです。

リンゴ酢でいい結果が得られた人は皮膚特に、頭皮の乾癬箇所に直接塗っています。皮膚がひび割れて出血があるようなら炎症を悪化させるのでリンゴ酢を避けてください。リンゴ酢をそのままでは頭皮や皮膚が炎症を起こすようなら、等量の水で希釈してつけ、乾燥したら洗い流します。

水痘の痒みを和らげるのによく使われるオート(エンバク、カラスムギ)も皮膚を自然に滑らかにします。オートを入れたら靴下の上を結び、風呂に入れてつかります。オートを砕いてペーストを作り、患部に直接塗ると痒みや炎症を和らげることができます。疾患の進行を直ちに止めるわけではありませんが、直ぐに効くかゆみ止めにはなります。

ウコンは芳香性の香辛料でインド料理でよく使われており、東洋の文化では数千年以来、自然な薬品及び香辛料として普及しています。研究はまだ結論まで出ていませんが、いくつかの証拠によれば、ウコンの効能がある抗炎症性、抗酸化性特性は乾癬管理に役立つようです。

ある研究がウコンの局部向けの調製を評価するため、処置を9週間行ったところ、症状がかなりよくなったと説明しています。新たな損傷の発生が軽減することも報告されています。ウコンの抗炎症特性がこうした治癒に最も有効なようです。