Dr. Mercolaより
朝のコーヒーや紅茶に「それ」を加える人は多いかと思います。また、ペイストリー、ケーキ、クッキーの材料にも使います。さらに、朝食のシリアルまたはオートミールの上に振りかけて、「風味」を加える方もいるでしょう。
それだけではありません。ソーダ、フルーツジュース、キャンディー、アイスクリームなど、人々が日常的に消費するいくつかの最愛の「おやつ」にも隠れて入っています。
また、パン、肉、ウスターソースやケチャップのような人気調味料を含むほとんどすべての加工食品に潜んでいます。
ここで言う「それ」とは、砂糖に他なりません。ほとんどの人は、甘い食べ物を美味しいもの、満足感が得られるもの、そして魅力的だとみなしています。しかし私は、砂糖をより正確に表現できる3つの言葉があると思います。それは、有毒、中毒、致命的です。
私の意見では、砂糖は人が摂取することができる中で最も有害な物質の1つです。恐ろしいのは、それが私たちの毎日の食事に非常に多量に含まれていることです。
しかし、砂糖は体内でどの程度正しくはたらいているでしょうか?砂糖を過剰摂取すると、どんな副作用が起こるのでしょうか?
人は、フルクトースまたは高フルクトースコーンシロップ(HFCS)の形状の糖分を過剰に摂取しています。こうした加工糖は通常の食卓に並ぶ砂糖よりも安価で、しかも20%甘いので、多くの食品会社や飲料メーカーでは長期的な材料費節約のために使われています。
HFCS は、今日のほとんどすべての加工食品や飲料に含まれています。悪いことに、人体は、過度の砂糖、特にフルクトースを消費しきれません。事実、人体はフルクトースを砂糖とは違う方法で代謝します。
実はフルクトースは肝毒素であり、代謝により直接脂肪に変わります。健康に広範囲に影響を及ぼす要因です。
カリフォルニア大学の内分泌学科の小児科教授であり、糖代謝の解明の先駆者であるロバート・ラスティグ博士によると、人体は1日に少なくとも6杯分の砂糖を安全に代謝できるそうです。
しかし、ほとんどのアメリカ人はその3倍以上の消費をしているので、過剰な砂糖の大部分が体脂肪に代謝され、多くの人々が苦しむ衰弱性の慢性的な代謝性疾患につながります。
以下では、砂糖を過剰に摂取することが健康に及ぼす影響をいくつか挙げています。
最新の研究によると、尿酸値の最も安全な範囲は3〜5.5ミリグラム/デシリットルです。尿酸値がこれよりも高い場合は、フルクトースの健康への悪影響のリスクがあることは明らかです。
砂糖を食べ過ぎることで起こる最も深刻な影響の1つに、肝臓に大混乱を引き起こし、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)として知られる状態につながる可能性があります。
この症状は、アルコールの過剰摂取または過剰な砂糖(フルクトース)の摂取が原因で発症します。ラスティグ博士は、アルコールとフルクトースの3つの類似点について説明しています。
砂糖の過剰摂取が人体に与える影響はこれだけだと思うなら、それは大きな間違いです。米国で最も権威のある研究機関の研究によると、砂糖は肥満や慢性疾患の発症を促進する主要な食品の要因であることが確認されています。
ある研究では、フルクトースはがん細胞の増殖を加速させるために使用されることを発見しました。フルクトースが、がん細胞を「養い」、細胞分裂を促進し、増殖を加速させるのです。
アルツハイマー病は、砂糖の摂り過ぎから生じる可能性があるもう1つの致命的な病気です。Ⅱ型糖尿病の原因となる同じ経路を通じて、フルクトース含有量の多い食事とアルツハイマー病発症リスクに強い関係性を見出す研究がますます増えています。
一部の専門家によると、アルツハイマー病やその他の脳障害は脳内でグルコースが燃料として常時燃やされることに起因しています。
メタボリックシンドロームに関連し、糖分の過剰摂取により発症する可能性のある他の疾患は次の通りです。
2型糖尿病
高血圧
脂質の症状
心臓病
多嚢胞性卵巣症候群
ヒント
砂糖は自然な方法で適度に摂取する限り、本質的に悪いものではありません。つまり、フルクトースが含まれるもの、特に加工食品やソーダのような飲料を避けましょう。
SugarScience.org によると、加工食品の74%には60種類以上の異なる名称の糖分が隠れて含まれています。
理想は、食費の全体の90%を自然食品に、残りの10%を加工食品に使うと良いでしょう。
また、精製炭水化物(ワッフル、穀物、ベーグルなど)と穀類の摂取を厳しく制限することをお勧めします。体内で糖分に分解され、インスリンレベルが上昇し、インスリン抵抗性を引き起こす可能性があるからです。
一般的な推奨事項として、フルクトースの消費量はフルーツ由来のフルクトースを含め、1日あたり25グラム以下に抑えることを推奨します。果物には栄養素や抗酸化物質が豊富に含まれていますが、フルクトースも含まれており、食べ過ぎるとインスリン感受性が悪化し、尿酸値が上昇する可能性があります。
アスパルテームやスクラロースのような人工甘味料もご法度です。砂糖やコーンシロップよりもはるかに悪質な一連の健康問題を新たにもたらすからです。覚えておくべき食事のポイントをいくつか挙げておきます。
• オメガ-3、飽和脂肪、一不飽和脂肪, などの健康な脂肪の消費を増やす。体は最適に機能するために、動物や野菜由来の健康を促進する脂肪を必要とします。実際、最近になって、健康的な脂肪が食事の最低70%を占めるべきであることが実証されています。
最良の供給源には、生乳由来の有機バター、未加熱のバージンオリーブオイル、ココナッツオイル、ピーカンやマカダミアのような生ナッツ、放し飼いの鶏の卵、アボカド、天然のアラスカサーモンなどがあります。
• ろ過した純水を飲む。ソーダやフルーツジュースなどの甘い飲み物を純水に替えるだけで、健康を大いに改善できます。必要な水分摂取量を測定する最善の方法は、尿の色(通常は薄い黄色)とトイレの頻度(約7〜8回/日が理想)を観察することです。
• 食事に発酵食品を加える。発酵食品に含まれる有益な細菌は消化活動をサポートし、肝臓のフルクトース負荷を軽減する解毒を促進します。キムチ、納豆、有機ヨーグルト、グラスフェッドミルクから作られたケフィア、発酵野菜(漬物)などが最適です。
甘い食べ物の誘惑は常に存在します。特に、加工食品やファーストフードの誘いは至る所にあります。しかし、大抵の砂糖への渇望は、感情の問題から発生します。
感情が砂糖を渇望させる原因なら、最良の解決法として感情解放テクニック(EFT)の実践をお勧めします。この「こころの鍼治療」のテクニックはシンプルであり、食べたいという感情をコントロールしやすくするのに効果的です。
感情や自分が抱くイメージによって、砂糖を使った食べ物や他の不健全な食べ物の摂取を促されていると感じたら、この便利なテクニックを試してみることをお勧めします。また、祈り、瞑想、運動、およびヨガも、砂糖への渇望を和らげるために試みることができる効果的な方法です。
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