私は今までに自分のサイトでショウガの効能を何度か論じてきました。私は特に、ショウガの抗炎症性の性質に感心しています。ショウガは痛みや乗り物酔いを和らげるための最も強力な民間療法の1つです。
こういうわけで、新鮮なショウガ根から抽出されたショウガ油が全身の健康を増進し、それ以上の効果も得られると知っても驚きはありません。
体が温まり、スパイシーで活力あふれるショウガ油は、刺激性があって独特の見た目をしている地下根茎であるショウガ根(Zingiber officinale)から作ります。
ショウガ科の一種であるこの多年生ハーブは、高さ約91〜121cmまで成長し、細い槍状の葉、白または黄色の花、濃いまたは薄い茶色の小さな塊茎から成ります。果肉は、品種に応じて、黄色、白、または赤色になります。
ショウガは特に古代の中国、インド、そしてギリシャ文明において、その薬学的および料理的特性を理由に何千年も重宝されてきました。紀元前4世紀のインディアン・サンスクリット叙事詩であるマハーバーラタでは、ショウガを材料に含む肉の煮込み料理が描かれています。アーユルヴェーダ医学では、ショウガは重要な植物であると考えられています。
最終的に、ショウガはローマ帝国に輸出され、アラブの貿易商によってヨーロッパ内の広範囲で取引されました。ショウガはお菓子の材料としても使われました。13世紀から14世紀にかけて、ショウガは、黒コショウと同じように、一般的に取引される香辛料となったのです。生姜1ポンド分は羊1頭と同じ価値があると言われていました。
今日では、ショウガは万能食材の1つです。生のショウガや、乾燥したもの、紅茶に加えるもの、または野菜ジュースに混ぜて(個人的に気に入っています)使われています。乾燥したショウガの根はチンキとサプリメントの原料であり、広範囲の用途がある、活力を増進する油であるショウガ油にも変わります。
ショウガ油は低濃度、淡い黄色で、心地よい辛い香りがします。香りは、蒸留方法と使用するショウガの品質によって変わります。最も良い香りのするショウガ油は、新鮮なショウガの根を蒸留することでできると言われています。
今日ではショウガの鎮痛作用は広く知られています。私はショウガを生で使うことを好みますが(生食、野菜ジュースの材料、または紅茶に浸す)、ショウガ油を使用することで、ショウガの健康的なメリットが得られます。局所的に使用すると、ショウガ油は痛みを和らげ、正常な血液循環の促進に役立ちます。
また、アロマセラピストはショウガ油の鎮静作用と消化器系の問題解決を補助する代謝促進作用を重要視しています。事実、吐き気、消化不良、下痢、ガス、つわりなどの消化不良緩和はショウガ油の最も一般的な用途の1つです。
様々な健康問題に対するショウガ油の使用方法を以下でいくつか挙げてみましょう。
• ディフューザーに2〜3滴落とす、または綿棒やハンカチに塗って吸入する。心身が再活性化し、蘇るのに役立ちます。
• 1オンスのキャリアオイルにショウガ油2〜3滴を混合し、マッサージオイルとして使用する。腰痛、関節炎、筋肉痛、リウマチ、および骨折の痛みを和らげ、循環系を刺激し、性欲を増進させます。
また、湯船にショウガ油を加えたり、温感湿布または冷感湿布に数滴を垂らしたりして、不調の部位に貼ることもできます。
• 副鼻腔炎、喉の痛み、および鼻水を軽減するために、ディフューザーまたは噴霧器を介して吸入する。鬱血除去薬としても作用します。
• 胃腸にガスが溜まる症状や下痢を和らげるために、腹部に垂らす。
ショウガ油のメリットは、主にネラル、ゲラニアル、1,8-シネオール、ジンギベレン、B-ビサボレン、およびB-セスキフェランドレンなどの強力なモノテルペノイドおよびセスキテルペノイドに由来します。また、ピネン、Bピネン、カンフェン、リナロール、ボルネオール、γ-テルピネオール、ネロール、ゲラニオール、酢酸ゲラニルも含まれています。
ショウガ油のもつ多くの効能は、その抗炎症、消化、去痰、消毒、駆虫、鎮痛および刺激作用に起因します。次のようなさまざまな健康問題を緩和するのに役立ちます。
• 胃や腸に関連する問題 - ショウガ油は適切な消化活動を促進し、痙攣、消化不良、消化不良、鼓腸に対する大きな治癒効果があります。体重を増やそうとしている人は食欲増進にも使えます。
• 食中毒 — ショウガ油の殺菌性と胃腸内ガス排出の性質は、食中毒、腸感染症および細菌性赤痢を治療するのに役立ちます。
• マラリアと黄熱 - 研究によって、ショウガ油はインド国内で発生するマラリアの主要なキャリアであるハマダラカの撃退に役立つことが分かっています。
• 呼吸器系の問題 — ショウガ油は、咳、インフルエンザ、喘息、息切れ、そして気管支炎の症状を和らげ、治療を促進します。新鮮なショウガを摂取すれば、喉や肺に詰まった粘液を除去することができ、また、鎮静効果を見込んでよく紅茶に加えられます。
• 痛み - ショウガとショウガ油は、痛みに関連する化合物であるプロスタグランジンを減らすのに役立ちます。ショウガの鎮痛作用(特に運動後の痛み)の詳細については、こちらをご覧ください。
• 心臓病 - ショウガ油を定期的に使用することで、血栓や動脈硬化のリスクが減り、血中の悪玉コレステロール値が下がりやすくなります。
ショウガを毎日食べる成人は毎日のショウガ摂取量が増えることで、冠状動脈性心疾患のリスクを13%低下できる可能性があります。
• 高血圧 - 毎日ショウガを摂取する成人は、高血圧を発症するリスクが8%低下します。2005年の研究では、ショウガが電位開口型カルシウムチャネルの遮断によって血圧を低下させる可能性があることが分かりました。
• 慢性疾患 - Journal Nutrition 誌に掲載された研究によれば、2〜4グラムのショウガを毎日摂取すれば、慢性疾患を予防することができます。
ショウガを蒸留してエッセンシャルオイルを製造するのが伝統的なやり方ですが、ご自宅でショウガ油の浸軟を作ることもできます。以下でその方法を紹介します。
材料
手順:
このショウガ油は最大6ヶ月間は新鮮な状態を保つことができます。
ショウガ油の90%は抗炎症、抗菌、および他の治癒特性をもつセスキテルペン類から成ります。局所的な使用または吸入で体が温まり、活力が増進します。ショウガ油は摂取することもできますが、その場合は資格ある医師の監督の下で行うことをお勧めします。
毒性がなく、刺激性が少ないので、非常に強い濃度で使用しない限り、ショウガ油は一般的に安全です。肌が敏感な方は、ショウガ油(またはエッセンシャルオイル)を使用する前に皮膚パッチテストを行い、アレルギー反応があるかどうか確認してください。
また、ショウガ油をオリーブやココナッツオイルのようなキャリアオイルで希釈することも検討してください。また、ネロリ、フランキンセンス、ベルガモット、イランイラン、バラ、サンダルウッドのような柑橘類とスパイシーなエッセンシャルオイルにもよく溶けます。
ショウガ油は光毒性があるので、塗布後24時間は皮膚に日光を当てないようにしてください。また、妊娠中の女性や授乳中の母親の方は、つわりに効果がありますが、ショウガ油を慎重に使用するようお勧めします。
使用する前に、医療機関に相談してください。同様に、生後間もない子供にショウガ油を使うのは控えてください。
ショウガ油に過敏性がある場合は、ショウガ油は使用しないでください。ショウガ油が起こす可能性のある副作用には、胸やけ、口臭、吐き気、皮膚発疹(局所的に塗布された場合)などがあります。医薬品を服用している場合は、まずは医師に相談して、ショウガ油の使用または摂取が安全であるか確認してください。
このウェブサイトの閲覧を続けとクッキーの使用、改訂個人情報保護方針、サービスの提供条件に同意したものとみなされます。
同意する