Dr. Mercolaより
脱水症状は単なる健康上の問題ではありません。様々な理由によって、誰しも体内の水分を使い果たしてしまう可能性があるため、常に水分を摂取し、水分補給に努めることが重要です。脱水症状の症状と予防方法の詳細については、以下をお読み下さい。
水分は、人体の少なくとも3分の2を構成しています。関節や目を潤滑し、毒素を除去して肌を健康に保ち、適切な消化を維持促進するなど、身体の正常な機能に大きな役割を果たします。体内の水分が減少した場合、身体中の塩分と糖分の不均衡さが身体の活動に影響をもたらすので、水分を補給する必要があります。
身体が含有する水分全体の1~2%を失った場合、失った水分の補給を必要としている兆候として喉の渇きを覚えます。
脱水症状は、補水せずに体内の水分を多量に失ったときに発生し、身体の適切な機能に影響をもたらします。軽度の脱水症状であれば簡単に手当てできますが、重度の脱水症状においては、生命を脅かす可能性があり、直ちに医師の診察が必要です。
幼児は脱水症状に対してさらに脆弱です。従って以下の症状が見られた場合、直ちに手当が必要です:
慢性的な脱水症状は、臓器に影響を与え、腎臓結石、コレステロールに関わる問題、便秘、肝臓、関節および筋肉への損傷につながる可能性があります。
脱水症状が軽度、中等度、重度の脱水のいずれであっても、体内から失われた液体は直ちに補給される必要があります。嘔吐、発熱、24時間続く下痢、血便、重度の下痢の発症、または水分をまったく摂取することができない状態の場合、できるだけ早く専門的な治療を受ける必要があります。
誰しも脱水症状にかかる可能性はありますが、登山をする人たちのように脱水症状のリスクの高い人たちがいます。ハイカーたちにとっての水分補給は困難が伴います。その理由は、ハイカーたちは高所での気圧のためにより多く発汗し、より深く多い呼吸を必要とするからです。ガス交換量が増加すると、それが体の水蒸気をより多く失う原因となります。
競技選手、特にマラソン、トライアスロン、サイクリング・トーナメント戦に出場している人は脱水症状になりやすい傾向があります。運動する時間が長くなればなるほど、より多くの体内の水分を失うことになります。
ある研究 は、脱水症状はバスケットボール選手のパフォーマンスにさえ影響を与える可能性があることを明らかにしました。この研究は17~28歳の男性17人に焦点を当て、最大4%の異なる脱水症状のレベルに基づいて彼らのパフォーマンスを調査しました。その結果、脱水症状が重篤になった場合、パフォーマンスを発揮するスキルが低下することがわかりました。
幼児や子供はそれぞれ身体の70%と65%が水分で構成されているので、特に脱水症状を起こしやすいのです。幼児や子供の身体は水分の枯渇の影響を受けやすく、水分補給の必要性は成人よりも大きくなっています。
喉の渇きのメカニズムが加齢によって弱くなるため、高齢者も脱水症状の危機に晒されます。BBCニューズによると、高齢者は社会との接触がごく限られてしまい、物忘れが激しくなるために、さらに加齢によって喉の渇きの知覚が弱くなるために、その5人に1人は毎日十分な水分補給ができていないことが研究によって明らかになりました。認知症の人は、脱水症状のリスクが6倍に増加することが判明しました。
腎臓疾患、糖尿病、嚢胞性線維症、副腎腺疾患などの疾患に罹患している人は、脱水症状にかかりやすいのです。アルコール依存者は、この状態の影響を受けやすい可能性が高いです。
脱水症状は命に関わる状態に陥る可能性があるため、水分を失った直後に身体に十分に水を補充することが重要です。水便は身体機能に大きな役割を果たし、日々の生活で不可欠なものです。
特に気温が非常に高い場合は、運動中、もしくは屋外で活動中は常にボトル入りの水を携帯してください。脱水症状を防ぐための経験則のひとつは、尿が明るい黄色になるまでは大量の水を飲み続けることです。尿の色が濃い、ということは、身体が正常な機能を果たすために、腎臓が水分を保持し続けている、ということを意味します。
発熱、嘔吐または下痢の人が脱水症状にならないよう注意を払うことが特に重要です。失われた水分を補給するために、こういった人たちは十分な水分を取る必要があります。
スポーツ飲料は今日最も商業化されている飲料のひとつであり、-テレビコマーシャルから広告に出演する人気のアスリートまで―主たるメディアが、スポーツドリンクを飲むと体が健康になり十分に保水されるようになるかのように見せています。飲料メーカーは、スポーツドリンクは運動や戸外での活動時に大内の電解質の補充に役立つ、と主張していますが、実際には、お気に入りのスポーツドリンクの成分では水分補給となっておらず、健康にとって有害かもしれません。
典型的なスポーツドリンクには高フルクトース・コーンシロップ (HFCS)および人工甘味料が含まれます。スポーツドリンクにはソーダに含まれる砂糖の3分の2が含有されており、水よりも歯を30倍腐食します。高フルクトース・コーンシロップは、体内のヒト成長ホルモン(HGH)の自然生産の阻害といった健康への悪影響を引き起こす可能性があります。また、糖尿病、癌、心臓病など慢性疾患のほとんどすべてに関与しています。
スポーツドリンク以外にも、ソーダのように、特に大したメリットの得られない甘味飲料が色々あります。それらの飲料は、同様に健康に対しても不健全に作用します。コーラの20オンスのボトルには、高フルクトース・コーンシロップがティースプーン16杯分の砂糖が含まれます。研究によると、ダイエット・ソーダを飲む人たちは、通常のソーダを飲む人たちよりも10年間でウエストサイズが70%増加したのが判明したことから、ダイエット・ソーダも同様です。
市販のフルーツジュースは水分補給機能を有せず、さらに実際には砂糖が添加されているので、避けなければならないまた別の甘味飲料です。たとえば、ミニッツ・メイドの456ミリリットルボトルには、実際に49グラムの砂糖が含まれています。
さらに、たいていの加工フルーツジュースは、実際の新鮮な果汁ジュースと似ているところなど殆どありません。市販のフルーツジュースは低温殺菌され、長時間保存できるように酸素が除去されており、ジュースとしての栄養価は低下しています。賞味期限が60日以上、というような店舗で購入できるフルーツジュースは、つまり大幅に処理された飲料であるという印です。この種の飲料はボイコットすることをお勧めします。
フッ化化合物、重金属、健康に悪影響を与える可能性のある消毒薬の副産物が含まれているため、水道水を飲むことは絶対に避けてください。これらの有害な汚染物質が含有しないようにするために、家庭の蛇口には水フィルターを設置してください。
自分と自分の家族にとって最高の水が必要であれば、深層の泉からの湧水などの構造化された水や、「生きている」水を飲むことをお勧めします。水の物理学に関する世界有数の研究科学者の1人であるGerald Pollack医師によると、構造化水、またはEZの「除外ゾーン」水は、細胞内にあるのと同じ種類の水だそうです。それらの水は負の電荷を持ち、エネルギーを保持、運搬することで電池のような機能を発揮します。
蒸留水は酸性であり、アルカリ性水はアルカリ性が強過ぎるため、構造化水のみが6.5から7.5の理想的なpH範囲に収まります。だからこそ身体をバランスの取れた状態に戻すために、構造水を摂取して自身の身体に栄養を与えていただきたいと思います。
私は個人的にボルテックス・ウォーターを飲んでいます。なぜなら、何百年も前にボルテックスについて多くの仕事をしたViktor Schaubergerのファンになったからです。コップ一杯の水の中に渦(ボルテックス)を起こすことで、ここに多くのエネルギーを注入してEZも増加させます。
理想的なEZ水は溶け出した氷河にみられますが、入手するのは、ほぼ誰にも不可能なため、天然の深い泉水がEZ水の好適な源です。プラスチックボトルは健康に有害なビスフェノールA、ビスフェノールB、およびフタル酸エステルを含んでいるので、代わりにガラス製の瓶を用意し、プラスチック製のボトルは避けてください。
もし水よりも風味豊かなものを飲みたい場合、新鮮な野菜から作られた生の有機緑色のジュースを選ぶと良いです。しかし、大量の糖分やカロリーを含むので、たくさんの果物を摂取するのと同時にジュースを飲むのは避けた方が良いのです。1種類または2種類の果物とほうれん草、セロリ、またはケールといった緑素を大量に含む野菜を組み合わせたグリーンジュースのレシピがお勧めです。そうすれば、糖分の摂取量を最小限に抑えることができ、なおも純粋な形の果物や野菜からすべての栄養素を摂取することができます。
フルクトースの消費量を1日当たり25グラム以下にすることをお勧めします。2型糖尿病、インスリン耐性、または心臓病の持病がある場合は、フルクトースの摂取量を1日15グラムまでの最小限に抑えることが賢明です。
ココナッツ・ウォーターは、商業的に販売されているスポーツドリンクの優れた代替飲料としても役立ちます。抗炎症作用、アミノ酸、抗酸化作用を有することによって、健康上の利点を最大限提供します。注意点:ココナッツ・ウォーターはやはり砂糖を含むので、適量の飲用が望ましいです。ミネラルや水分を補給する必要のある場合、有酸素運動の後で飲用するのが望ましいです。
自分以外の誰も自分が脱水症状になりそうかどうか判断できる人はいません。すでにもう喉が渇きを覚えていると感じたら、すぐに水分補給をしなければなりません。脱水症状は生命を脅かす可能性があるため、重篤な症状が現れるまで行動を起こすのを待つ必要はありません。
運動しない場合でさえ、誰にとっても脱水症状のリスクはあるので、水分を保持するためにろ過した水を常に携帯していることはとても大切です。健康な人であれば毎日7、8回は排尿することを思い出してください。頻繁な排尿が無い、ということは、十分な量の水を飲んでいない、ということを意味します。
常に自身の身体の声を聴くことを忘れないで下さい。何かを飲みたいという衝動を感じたら、健康に悪影響を与える可能性のある人工的に甘味付けされた飲料ではなく、構造水またはろ過された水を選んでください。身体が失った水分を補給する場合、冷水に勝る新鮮で爽やかな飲み物は他にありません。
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