ハーブティの他にも、ジャーマン・カモミールは様々なハーブオイルの優れた効力で賞賛されています。実は、ドイツ人はしばしばそれを「alles zutraut」(「何にでも有効」を意味する)と呼んでいました。さらに、その万病薬の効能から、「ヨーロッパのニンジン」として誤って称されてきました。
しかし、ジャーマン・カモミールを、お茶ではなくオイルにしても効能は同じでしょうか? なぜこの揮発性オイルがあなたにもご家族にもお勧めなり有を解説します。
ジャーマン・カモミール(マトリカリア・カモミール)は、しばしば「青いカモミール」あるいは「真実のカモミール」と呼ばれ、菊科ヒマワリ属の植物です。医薬で使用できるのは2種類のカモミール類のうちの1種類です。意訳で使用されていないものは、ローマン・カモミールまたはイングリッシュ・カモミール(Chamamelum nobile)です。
この植物はヨーロッパの南東部が原産で、茎は極度に枝分かれし茂っており、高さ60センチメートルから16インチまで成長します。ローマン・カモミールオイルのように、ジャーマン・カモミールのエッセンシャルオイルは、黄橙色の放射状の花の溶媒抽出あるいは蒸気蒸留のいずれかで抽出されます。
ジャーマン・カモミールオイルは、特に乾燥したり、炎症やかぶれのある皮膚の改善を目指し、化粧品産業の中で広く使用されます。さらに、シャンプー、コンディショナーでも使われます。
ジャーマン・カモミールオイルの他の用途には次を含んでいます:
髪用モイスチャライザー— 大さじ4杯スイートアーモンドオイルにジャーマン・カモミールオイル、ローズマリーオイルおよびラベンダーオイル2滴ずつを混ぜ合わせます。週に一度髪と頭皮にそれをマッサージしながら塗ってください。できれば夜通し塗ったままにして置いてください。
肌の潤いミスト — 自然な肌ミストを作るには、ジャーマン・カモミールオイル2滴、 ラベンダーオイル2滴、ローズオットーオイル1滴、4オンスの純水を混ぜて、スプレーボトルに入れます。この自然なうるおいミストは日光浴セッションに手軽でぴったりです。
片頭痛を和らげる — 冷たい水でタオルを湿らせて、ジャーマン・カモミールオイルを数滴加えてください。前頭部に湿った布を巻いて、目を閉じて、リラックスしてください。
関節痛緩和 や筋肉のこりを和らげる – スイートアーモンドオイル大さじ2杯、ジャーマン・カモミールオイルとローズマリーオイルをそれぞれ2滴ずつ混ぜます。筋肉の緊張を和らげ、かつ血液循環を促進するため、この混合オイルをこった部分にマッサージして塗り込んでください。
化粧水— --ジャーマン・カモミールオイルには収れん作用があり、毛穴のクレンジングにも非常に良く適しています。自家製の顔用クレンジングオイルにエッセンシャルオイルを加えて、コットンで塗ってください。
ジャーマン・カモミールオイルの化学成分の一部は、カマズレン、ファルネセン、セスキテルペン、カディネン、フルフラール、スパンスレノールおよびプロアズレン(マトリカリントマトリシン)を含んでいます。カマズレン(あるいは分離された場合アズレン)はジャーマン・カモミールオイルの深い青みを帯びた色のもとでは、蒸気蒸留中にマトリシンから形成されます。長期保管と光への曝露により、この色の効果はなくなります。青い色が薄くなり、ペールグリーン、黄色あるいは茶色になることもあります。
新鮮なジャーマン・カモミールオイルには粘着性があり、果物の風味の、甘いハーブの匂いがあります。しかしながら、濃縮あるいは乾燥させたジャーマン・カモミールオイルは時々吐き気を催す場合があり、人によっては不快にもなりえます。 ジャーマン・カモミールオイルは、ローズオイル、ラベンダーオイル、シダー(杉)オイル、 ゼラニウム(橙花)オイルと調和します。
ジャーマン・カモミールオイルにはガス排出、抗痙攣、穏やかな鎮静、抗真菌、抗炎症、防腐および鼻やのどの粘膜の炎症を抑える作用(身体からの粘液排出)があります。この有益なエッセンシャルオイルは、あなたの皮膚の層に深く入り込み、消炎作用がひりひりした皮膚、口内炎、やけど、打撲傷およびその他の皮膚の状態を回復し和らげます。
気分を改善し、不安を和らげることに加えて、アロマセラピーで他の芳香オイルと合わせて使用したジャーマン・カモミールオイルには他の有益性が報告されています。下のリストを参照してください:
ジャーマン・カモミールオイルは内服により大腸炎、胃炎、小腸の伝染病および疝痛を緩和することができます。しかしながら、副作用を回避するためにエッセンシャルオイルを内服する前に、かかりつけの医師に相談することを強く推奨します。
ジャーマン・カモミールオイルは、マトリカリア・カモミールの頭状花を蒸気蒸留あるいは溶媒抽出することにより作らます。
蒸気蒸留プロセスは5,000年前から芳香オイルに使用される最も一般的で最も古い抽出方法で、植物からエッセンシャルオイルを抽出するために静置して攪拌せず、非常な高温にさらします。
また溶媒抽出では、石油エーテル、メタノール、エタノールあるいはヘキサンのような溶剤で、植物から芳香のある脂肪親和性の強い成分を抽出します。さらに溶剤は葉緑素および他の植物組織を抽出し、濃色で粘度の高いエキスができます。溶媒抽出は、ジャスミン、チュベローズ(月下香)、カーネーション、クチナシ、黄水仙、スミレ色の葉、水仙、ミモザおよび他の繊細な花に使用されます。
ジャーマン・カモミールオイルはそのアズレンにより濃青色の色調を得ています。アズレンはこのエッセンシャルオイル中の主な作用物質で、解熱作用があります。したがって、多くの医薬品の中でしばしば使用されます。
ローマン・カモミールオイルの中にもアズレンは含まれますが、ジャーマン・カモミールオイルの中にははるかに多くが含まれます。これがジャーマン・カモミールオイルが様々な薬効によって好まれる理由です。
ジャーマン・カモミールオイルの有益性を最大限に活用するいくつかの効果的な用法があります:
不運にも、ジャーマン・カモミール栽培では、その花を容易に収穫するために有毒な枯葉剤のエージェント・オレンジ(ベトナム戦争中に使用された)が頻繁に扱われます。この残渣が潜在的に危険であり、しばしばジャーマン・カモミールオイルの中にも残ることがあります。芳香オイル作りでは、信頼できる供給元から買った有機原料のみを使用することを推奨します。
さらにジャーマン・カモミールオイルのクマリン成分のために、血液凝固阻止薬、ワルファリンのような抗血小板薬を服用している場合現在の療法を妨げるため服用はできません。
月経を促進し子宮緊縮性の作用により月経および(または)早産を引き起こすため、妊娠中はジャーマン・カモミールオイルは使用しないでください。
ジャーマン・カモミールオイルの適切な使用により既存のアレルギー反応または過敏症例はありませんが、有害反応を防ぐためにキク科または菊科属の任意の植物に既知のアレルギーを持っている場合、このエッセンシャルオイルは避けることを推奨します。 アレルギーがあるか分からなければ、皮膚用パッチ剤テストが勧められます。皮膚にジャーマン・カモミールオイルを少量塗って、数時間待ってください。刺激がとまらない場合は、使用を直ちに中止してください。
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