Dr. Mercolaより
商標名「ガーダシル」および「サーバリックス」として販売されるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、米国で最も議論の的になっている予防接種の一つです。議論はより悪くなるように見えます。
メルクによって製造されたガーダシルワクチンは、小児での安全性および有効性を立証する適切な証拠もないまま、2006年に米国の市場に売り込まれました。食品医薬品局(FDA)によって許可される前に事前に安全研究を行った対象は16歳未満のわずか1200人の少女であり、期間は約2年間でした。
ワクチンはもとは、9-26歳のすべての少女および女性に投与する子宮頸癌治療ワクチンとして売り込まれました。ですが特に前思春期の少女への投与が、実際に子宮頸癌を防ぐ効果が証明されないまま、許可が下りてしまったのです。
米国公衆衛生局は、それから5年後に、前思春期の少年をすべて含め、肛門癌、後咽喉癌、陰茎の癌をターゲットとしてHPVワクチン推薦を拡大しました。
もとは、米国疾病管理予防センター(CDC)は3回分のHPVワクチン投与を推奨していました。しかし、2016年10月に、CDCは9-14歳の少女および少年のに推薦を6か月ごと2回に変更しました。
CDCは、15歳から26歳の間の女性および男性にワクチンを3回投与するように勧めます。
ウイルス感染した患者との性的接触はB型肝炎とHPVの両方でハイリスクの要因であるため、公衆衛生局は性的にアクティブになる前に、小児にB型肝炎とHPVのワクチンを投与する必要があると主張します。
妊娠している女性がアクティブなHPVに感染している場合は、出産過程中に新生児にHPVを感染させるとも考えられています。
これは、HPVワクチンがいつの日かはるかに幼い乳児や小児にも投与が推奨されるという推測の理由かもしれません。B型肝炎ワクチンのように病院の育児室で新生児に投与するというのです。
メルクと共同でハンガリー国立小児保健研究所による研究では、2014年に発性呼吸乳頭腫症(RRP)(HPVによって引き起こされる珍しい幼年期疾病で、陰部疣贅を引き起こすHPV6と11が原因となります)について、小児で4-valent ガーダシルワクチンをテストしています。
研究では最初に、RRPの疾病を持った1歳の幼い小児を登録し、「予防接種に対する反応を評価するために」HPVワクチンを3回分投与しました。この治験が米国政府の治験データベースで最初に登録されたのは2013年11月で、知見終了予定は2017年2月です。
メルクのもとの計画で、2006年に9歳の小児へのワクチン投与が許可される前から、乳児へのガーダシル投与を許可させ、CDCの幼児ワクチン接種に加える計画だったのかどうかは未知です、
しかし、最初のガーダシルワクチンが4つのHPVの種類を含んだことに注目します。 2つはRRP(HPV6と11)を含む陰部疣贅と呼吸器感染症に関連し、および2つは頚部・他の生殖器の癌(HPV16と18)に関係していました。
HPVには100種類以上があり、40種類は性交渉で感染しますが、これらのタイプで癌に関係しているものは十数種類のみです。また、HPV6と11は陰部疣贅とRRPを引き起こすものの、癌は引き起こしません。
ガーダシルワクチンは、もとは子宮頸癌に結びつくおそれのあるHPV感染を防ぐために若い少女に投与するワクチンとして市場で販売されていました。
なぜ、癌に関係しないメルクは2つのHPVを含めたのでしょうか。「Vaccine Impact News(ワクチン・インパクト・ニュース)」のMarcella Piper-Terryがいうように「これは始めから計画されていた」のでしょうか?
ガーダシルワクチンが最初に許可されて以来、HPV予防接種からの悪影響の可能性は下に説明されるように広く報告されていました。しかしそれをたとえ見落としても、乳児の疾病の予防注射をする場合、乳児の大部分は感染の危険が低いため、調査は注意深く行うことが必要です。
B型肝炎ワクチンも誕生時投与が推奨されています。3つのB型肝炎ワクチン投与注射は、標準的に政府が推奨する幼年期ワクチン接種スケジュールの一部です。18か月になる前に、3度投与することになっています。
しかし、B型肝炎は、多数のパートナーおよび静脈注射薬や、コンドームを使わない性交渉のような、ウイルスを含んでいる針を共用するといった危険なライフスタイルの選択が原因となり、主として血液により伝搬される成人病です。新生児が感染を検査されておらずB型肝炎に感染した母親から生まれなければ(米国の病院ではめったに起こりません)小児に危険のある重要な「小児病」ではありません。
乳児と幼い子どもにB型肝炎ワクチンを投与することの妥当性について、小児が10代で(B型肝炎感染症リスクが高まる時までにワクチンの効果が続くか疑わしいという研究結果があります。幼児期に与えられたB型肝炎注射の効果はずっと前に消えているかもしれません。 HPVワクチンについての研究は、現時点では、10代で予防注射を受けた人を10年間調査しています、したがって幼時に投与したHPVワクチンが、主に性交渉でウイルスに感染するようになった青年期に達してもまだ有効なままかどうかはわかっていません。
さらに、サーバリックスとガーダシルの有効性と安全性には当初から一貫して疑問が投げかけられていると理解することは重要です。
ガーダシルおよびサーバリックスの承認前臨床試験のHPVワクチンへの有効性の証拠として示されたものは、CIN2/3(癌になりうる子宮頚部形成異常および前駆体)であり、癌そのものではありませんでした。つまり、「単なる仮定で、癌を防ぐはず」としてこのワクチンが販売されているということです。
その上、ハーパーによれば、米国においては子宮頸癌の割合は既に非常に低いものです。したがって対象となる人口全体の少なくとも70パーセントに予防注射をしたうえで60年間にわたって調査しなければ、ワクチンにより子宮頸癌の割合が減少した情況証拠として認められません。
最近の研究では、米国の13から17歳までの少年の28パーセントおよび少女の42パーセントが、2015年に完全な予防注射を受けています。このワクチンが実際に癌を防ぐうえで効果があるかわかるまでには長い時間がかかるでしょう-また、少女は生涯細胞診検査も受け続けられるのです。
さらに予防接種と同じ時にウイルスに感染すれば、ガーダシル HPVワクチンが逆説的に子宮頸癌のあなたの危険を増加させるかもしれないという疑いもあります。さらに、ある研究によれば、ガーダシルワクチンを受けた女性の60パーセントで、別の種類のHPVに感染する危険が高まっていました。
しかしながら、恐らく、すべての中で最も人を動かさずにはおかない事実は、通常はHPV感染症の90パーセント以上が、感染後に6か月から2年以内に、独力で無症候になるまで排除できるということです。
例として、HPV感染症の5パーセントが、通常危険の高い因子を持った人の体内で、慢性化します。子宮頸癌についてハイリスクの女性は、細胞診検査を定期的に行っていない、HIVに感染している、喫煙する、多数の性交渉パートナーを持っている、経口避妊薬の長期使用をしており、免疫が抑制されているなどです。
ポイントは、頚部の前癌病変を発見するには、細胞診検査を定期的に行っている必要があることです。これらの病変は治療していないでおく場合女性のおよそ半数で30年以内に子宮頸癌に進んでしまいます。
先進国では、細胞診検査プログラムにより、子宮頸癌の発生率が著しく縮小しました。細胞診検査を定期的に行っている女性では、ハーパーは、HPVワクチンの有益性は、癌予防ではなく個々の異常な細胞診検査を縮小することにしかないと述べました。
ガーダシルワクチンに関連した健康問題には、免疫系による神経炎症があります。なんらかの要因が免疫に過剰反応を引き起こし、最悪の場合死に至る炎症性の神経変性障害を含むことを示唆しています。実際、2009年にワクチン情報センターが主催した第4回国際ワクチン会議で、ハーパーは、既にその時点までに研究によりガーダシルに関連して少なくとも32件の死亡症例(うちの20例は確認済み)があったことを報告しました。
医学研究がすすむにつれ、さらにHPVワクチンは若い女性および少女に神経障害および免疫系障害につながるを実証します。その安全性は非常に疑わしく、現在のガーダシルは日本では推奨されていません。2016年7月に、免疫学の研究で公表された研究は、ガーダシルに含まれるアルミニウム・アジュバントおよびHPV抗原が、ハツカネズミに神経胃炎症と自己免疫反応、そして行動異常を引き起こしたことを示しました。
ガーダシル(アルミニウム・アジュバントを含む)の臨床治験では、制御群として、偽薬ではなく、アルミニウムを含んでいる「偽薬」を使用しました。2016年の研究では、何も含まない偽薬に対するガーダシルの反応を比較しました。この研究は、2016年1月に「Vaccine」誌で最初に公開されましたが、論文の「科学的な健全性」に対する懸念があるとして、いったんは撤回されました。
しかしながら、論文は5か月後に「in Immunologic Research」(免疫学研究誌)で再公開され、その結果は同じでした。この研究の共同研究者のLucija Tomljenovicは、「Vaccine」誌に掲載された論文を撤回に追い込むロビー活動が行われていたとして、製薬会社を非難しました。National Postによればて:
「一時的に」、私たちの論文が削除された理由はこれだったかもしれません: 論文が公開されると、彼らが「人を救う」と主張する子宮頸癌ワクチンが世界から奪われて「何百万もの女性」が死ぬなどといいふらし…"
ここでのもうひとつの大きな問題は、ガーダシルの承認前後の臨床安全性試験が適切に行なわれていなかったということです。本来は安全試験で使う偽薬は、有毒性を持つ別のワクチンやアルミニウム・アジュバントなどではなくまったく何も含まない偽薬を使用するべきなのです。そして、これをふまえてこうしたワクチンを年少者、特に最も脆弱な時期のこの世に誕生したばかりの乳児に投与、あるいは試験を行うことは許されるでしょうか。
結局、基礎的な栄養状態を良好に保ち、セーフセックスと正しい衛生習慣を守ることこそが、優れたHPV予防策なのです。ビタミンDの最適化および砂糖の摂取を避けることと、コンドームを適切に使用することが、免疫機能および病気予防のためにはるかに劇的で強い効果を持っています。これは性交渉で感染するHPV感染症を含みます。こうした感染は、ほとんどの人が医学的介入なしで自然回復できるのです。
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