ティーツリーオイル:ティーツリーオイルへの3つの歓声!

ティーツリーオイル

早分かり -

  • ティーツリーオイルは、抗真菌、抗菌剤、抗ウイルス特性を持つので、ずっと高評価されています
  • 1920年代、傷を洗浄し、感染症を防止するために、歯科や外科で使われました。外科医は、当時普通に使われいた石炭酸よりも効果があると信じていました
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ティーツリーオイルは、実用的、安価、健康や家庭で多くの用途を持っているので、天然ハーブオイルの中でも「何でも屋」として賞賛されるのは何の不思議もありません。ティーツリーオイルについて知っておくべきことがあります

ティーツリーオイルとは何か:

ティーツリーオイル(TTO)はメラレウカ油とも呼ばれ、ティーツリー (学名Melaleuca alternifolia)の葉から作られます。ティーツリーは、オーストラリア原産のギンバイカに属しています。この名前は、1770年代に英国の探検家ジェームズ・クックが、オーストラリア原住民が木の葉を使ってお茶を淹れているのを見たとき造ったものです。その後、彼は自分でお茶を淹れ、壊血病を防ぐために乗組員にそれを与えました。 

ティーツリープラントは、独自の治療効果を持つため、オーストラリアの先住民コミュニティでは非常に賞賛されています。シドニーの大学によると、オーストラリア東海岸沿いの多数の先住民コミュニティは、皮膚の消毒剤としてティーツリーの長い使用歴を持っています。彼らは、ティーツリーの葉を単に粉砕し、それで切り傷、火傷、感染症を治療しました。

ティーツリーオイルのメリットが広く知られるようになったのは、オーストラリアの州政府の化学者であったArthur Penfoldが、このオイルの殺菌特性に関する一連の論文を発表した後、1920年代になってからのことでした。現代の蒸留法により、透明から非常に淡い黄金色または黄色で、樟脳の様の新鮮な香りがするティーツリーオイルを製造できるようになりました。

ティーツリーオイルの用法

ティーツリーオイルは、抗真菌、抗菌剤、抗ウイルス特性を持つので、ずっと評価されています。1920年代、傷を洗浄し、感染症を防止するために、歯科や外科で使われました。外科医は、当時普通に使われいた石炭酸よりも効果があると信じていました。

ここ数年、ティーツリーオイルが普及し、石けん、シャンプー、ローション、その他のパーソナルケア製品に添加されています。。ティーツリーオイルは家庭でも多くの用途があります。マザー・ネイチャー・ネットワークの記事では、以下を含むティーツリーオイルが持つ家庭での9つの用途が挙げられています。

  • 歯ブラシの洗浄剤・一滴のティーツリーオイルが歯ブラシの消毒をします。歯ブラシは、カビや細菌の繁殖場です。
  • カビ対策・カップ一杯の水に一滴たらし、カビ汚れにスプレーしてから、拭き取ります。さらに、天然消毒剤として、風呂場や台所の表面に重曹と共に数滴のティーツリーオイルをふりかけます。
  • 天然害虫対策・ティーツリーオイルの強力な香りは、アリやその他の害虫を自然と寄せ付けません。私の推奨は、天然虫よけ剤です。ココナッツオイルに数滴混ぜて作ります。
  • 洗濯物のリフレッシュナー・洗濯中にこのオイルを数滴添加すると、洗濯物の香りが引き締まり、洗濯機内に潜む有機体をやっつけます。

ティーツリーオイルの成分

ティーツリーオイル(TTO)には100を超える成分が含まれていますが、主にテルペン炭化水素(モノテルペン、セスキテルペン、それらのアルコール)で構成されています。光、熱、空気への暴露、湿気はTTOの安定性に影響することがありますので、密閉容器に入れて暗く涼しい乾燥した場所に保管してください。

ティーツリーオイルのメリット

ティーツリーオイルは、万能薬という評判があり、メイクアップの除去からイボに治療まで様々な使用法があります。多くの研究が実施され、次に挙げるような疾患等に対するティーツリーオイルが持つ潜在的メリットが証明されています。

  • ニキビ・ある比較研究がメディカルジャーナル・オブ・オーストラリアに掲載され、この研究では、TTOと過酸化ベンゾイルの両方が患者のニキビの改善に顕著な効果を持つことが分かりました。ティーツリーオイルの効き目は遅かったのですが、過酸化ベンゾイルよりも副作用は少なかったのです。
  • 真菌感染症・ある研究がトロピカル・メディスン&国際健康という雑誌に掲載され、この研究は、クリーム中のブテナフィン2%とTTO5%が足爪の爪真菌症の治療で、患者の80パーセントを治癒したことを実証しました。
  • 細菌感染症・2004年に公表された研究は、補完・代替医療のためのナショナルセンター(NCCAM)が資金提供したものですが、TTOが傷の補助治療剤として使用でき、さらにはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のような重度の感染症治療にさえ役立つ可能性があることを示しました。しかし、大規模で周到に準備した臨床試験は今まで行われておらず、ティーツリーオイルが本当に治癒能力を持っているかどうかについてはまだ結論が出ていません。 

ティーツリーオイルの小規模な臨床試験では、アスリートの足、ふけ、シラミ、歯肉炎、性器感染を治療する可能性が明らかになっています。

アロマセラピーではティーツリーオイルは、蒸気吸入で使用する場合は特に、胸や頭のうっ血、鼻づまり、風邪やインフルエンザの他の症状を緩和するのに役立つと言われています。蒸気吸入は、詰まった鼻腔を浄化し、細菌を殺します。TTOのような抗ウイルスエッセンシャルオイルを加えることで、ずっと効果が増します。お湯(浄水)のボウルに数滴を加え、頭をタオルで覆い、蒸気を5〜10分間吸うだけです。お風呂のお湯にティーツリーオイルを数滴加えれば、風邪がこじれるのを防ぐのにも役立ちます。

 ティーツリーオイルの作り方

ティーツリーオイルの大規模メーカーは、水蒸気蒸留を利用して製品を抽出します。しかし、新鮮なティーツリーの葉が手元にある場合は、このオイルを簡単に作ることができます。次に挙げるのは、OfftheGridNews.comから引用したステップバイステップの手順です。

  • 鍋に葉を入れ、水に浸します。ベジタブル・スチーマーを鍋の中、葉と水の上に置きます。
  • スチーマーの中に計量カップを入れます。
  • 鍋のふたをさかさまにして、中央のハンドルノブが計量カップの方を向くようにします。
  • 水を沸かして葉を蒸してください。水は、水蒸気として凝結、または蒸発し、結露はハンドルを伝って測定カップに向かって滑り落ちます。
  • さかさまにした鍋のふたに4個ぐらい氷の塊を置き、蒸気の凝結を促進します。
  • 氷が全部融けたら、ヒーターを止めます。
  • ふたを取り出し、氷が融けた水は流しに捨てます。そして、ガラスの計量カップを取り出します。
  • 計量カップの中味を、分液ロートに注ぎますが、ロートの底のコックが閉じていることを確認してください。ロートの上部を閉じて、激しくゆすります。
  • ロートをさかさまにして、口を開け、圧力を放出します。オイルは、水の上に浮いているので、上手に二つの物質に分けます。
  • コックの下にガラス瓶を置き、水を放出します。オイルは、色付きガラス瓶に入れます。
  • このプロセスをさらに3回繰り返し、葉っぱからもっとオイルを抽出します。

ティーツリーオイルの効き方

ティーツリーオイルに含まれる化学物質は、細菌、真菌を殺し、肌のアレルギー反応を抑えます。専門家は、ティーツリーオイルの最もメリットのある部分は、テルピン含有量が多いところだと思っています。ニュージャージーに拠点を置く皮膚科医、エステティシャンであるAurora DeJuliis博士によると、テルペンは細菌を破壊する揮発性油の一種です。

しかし、私は、ティーツリーオイルを注意して使用するよう助言します。つまり、局所的に使用すべきです。口腔洗浄剤や練り歯磨きにはティーツリーオイルが含まれているものもありますが、飲み込まないので安全です。

ティーツリーオイルを強力な方法で使用すると、皮膚がヒリヒリ感を起こすことがあります。そのため、生ハニーやココナッツオイルなどの他の天然成分で希釈することがよくあります。治療内容が変われば、ティーツリーオイルの割合を調整する必要があります。例えば、ニキビ治療は、5〜15%のTTOだけを必要とします。真菌感染の場合、70〜100%のTTOが使用されます。

ティーツリーオイルは安全でしょうか。

その答えはイエスです。ただし、適切な分量を局所的に使い、飲み込まないことが条件です。このオイルは、肌を刺激することがあります。特に、初めて使用したときはそうです。ですから、自分がどのくらいまで耐えられるか分かるまでは、低濃度から始めるべきでしょう。

使用前にあなたがティーツリーオイルに対してアレルギーかどうかを見極めるのも良い考えです。腕の内側に少量を付けてみで、反応が起こるかどうか見てください。

NCCAMは、酸化したオイルの使用を避けるように勧告しています。酸化オイルとは、空気にさらされたもので、新鮮なティーツリーオイルよりもアレルギーを起こし易いのです。希釈していないティーツリーオイルの使用も、ヒリヒリ感を避けるために使わないことです。その代わりに、ゲル状、クリーム状、ローションタイプを使ってください。ティーツリーオイルを安全な量で含有した全天然の局所用製品を探してください。

ティーツリーオイルのリスク

ティーツリーオイルは、人によってアレルギー反応を起こす皮膚刺激物質である1,8-シネオールがいろいろな量で含まれています。発疹は通常軽度でかゆみがありますが、水疱を引き起こすこともあります。重篤なアレルギー反応が起こることもあります。めまいや喉の腫れの例も報告されたことがあります。

ティーツリーオイルは、飲み込んだりしないでください。発疹、血球異常、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、眠気、幻覚、運動失調(腕と脚の筋肉制御の喪失)などの重度の反応を引き起こす可能性があります。

ティーツリーオイルはまた、ペットが飲み込むと、毒となります。獣医の毒物学者は、ネコとイヌの皮膚に多量の希釈されていないティーツリーオイルを付けたところ、過敏症(アレルギー)反応を引き起こすことを発見しました。

あなたがオイカリプトールにアレルギーの場合、TTOの使用には注意が必要です。多くのTTO調合物がオイカリプトールを混合しているからです。