格段の効果を持つオレガノ油

オレガノ油

早分かり -

  • オレガノ油はオレガノ(Origanum vulgare、耐寒性の多年生草木の灌木でハッカ(シソ科)属)の葉と鼻から抽出されます。治療のためにいちばん効果があるのは地中海地域が原生地の生オレガノすなわちOriganum vulgareから抽出された油です。
  • 治療のためにいちばん効果があるのは地中海地域が原生地の生オレガノすなわちOriganum vulgareから抽出された油です。
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オレガノはスパゲッティや肉料理の風味剤としてよく使用される芳香系ハーブで、厨房でいろいろなものに使えることでよく知られています。ハーブ油に転換することもでき、いろいろなメリットを生むことは知っていますか?オレガノ油についてさらに読み進んでもっと知ってください。

オレガノ油とは何ですか?

オレガノ油はオレガノ(Origanum vulgare、耐寒性の多年生草木の灌木でハッカ(シソ科)属)の葉と鼻から抽出されます。欧州が原生地ですが世界中に広まりました。

この草木は高さが90 cm (35インチ)ほどに育ち、濃い緑色の葉は長さ2~3 cm (0.7~1.18インチ)あります。

古代ギリシア人やローマ人はオレガノを多くの医療用として使用し、深く評価して使っておりました。実際この名前はギリシア語のoros + ganosがくっついてできました。すなわち山と喜びを意味します。オレガノは文字通りには「山の喜び」となります。

幸福の象徴として崇拝されたもので、古代の伝統として花嫁と花婿の冠としてオレガノ製の冠が使用されていました。オレガノといっても40種類以上存在しますが、治療のためにいちばん効果があるのは地中海地域が原生地の生オレガノすなわちOriganum vulgareから抽出された油です。

しかし市販のオレガノ油のほとんどは通常この種のものから作られているのではなく、治療上の価値はほとんどないか全くない場合があります。Origanum vulgareとスペインで育つ亜種のThymus capitatusから作られたオレガノ油のみ使いましょう。

オレガノ油を得るには、野草オレガノの乾燥した花や葉をこの草木の油濃度が最も高い時期に採取し、次に蒸留されます。この結果得られる油は黄金色から濃い黄色のとても辛めの臭いがします。

オレガノ油の応用

オレガノ油はさまざまな使い方ができるので自然治癒ツールの武器庫に加えるよう強くお勧めします。このハーブ油は強力な抗菌剤で感染を防止します。オレガノ油には抗細菌性、抗ウィルス性、抗真菌性の物性が備わっています。オレガノ油のその他の最適な用途:

  • 水虫や爪真菌の対策。オレガノ油をティースプーン2、3杯分水の容器に入れて足を入れます。オイルを希釈し(一滴をティースプーン1杯のオリーブ油またはココナツ油と混合)、爪や皮膚に塗ります。
  • 寄生虫の除去や感染症の軽減にオイルを希釈し(一滴をティースプーン1杯のココナツ油などの担体油と混合)、舌下に入れます。数分入れたままにして口をゆすぎます。このプロセスを1日に4回以上行います。
  • 鼻腔感染症や風邪の軽減に数滴のオレガノ油を水蒸気1ポットに溶かし、水蒸気を吸い込みます。

このハーブ油の消毒力は家の中のそうじにもお勧めできます。以下にその方法をご紹介します: 4滴のオレガノ油と10滴のレモン油、ホワイトビネガー1/4カップを混ぜて、これをバケツに入れた水と混合します。この混合液で表面を拭き取ってきれいにします。

オレガノ油の成分

オレガノ油は天然抗酸化剤である植物性化学物質であるフェノール類を豊富に含んでいます。なかでも2種類のフェノールが顕著です:

  • チモール — 消毒特性がある天然の真菌除去剤。免疫系を強化し、毒素から保護し、組織の損傷を防止し、治癒を促すための補助的な役割を演じます。
  • カルヴァクロール — カンジダ・アルビカンス、ブドウ球菌、大腸菌、カンピロバクター菌、サルモネラ菌、クレブシエラ、アスペルギラス菌、ギアルディア、シュードモナス、リステリア等多くの細菌感染症から防護することが判明しています。

その他のヘルシーなオレガノ油の成分:

  • ターピーンズ—パワフルな抗菌性がよく知られています。
  • ロスマリン酸— 抗酸化剤。遊離基による損傷を防止し、アレルギー性喘息の処置やガンおよび動脈硬化症の予防効果が実証されています。また天然の抗ヒスタミン剤として機能し、アレルギー反応である液体の形成や腫れを軽減する補助的役割を果たします
  • ナリンギン — ガン細胞の増殖を阻止し、オレガノ油に含まれる抗酸化性物質の機能を高めるのに役立っています。
  • ベータカリオフィリン (E-BCP) — この物質は炎症を阻止し、骨粗しょう症や動脈硬化 さらにはメタボリック症候群を含む障害に対抗できます。

ビタミンA、C、E、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、カリウム、マンガン、銅、ホウ素、ナイアシンなどの栄養素もオレガノ油に含まれます。

オレガノ油のメリット

オレガノ油は広範な健康のためのメリットがあり、呼吸器や免疫系の健康と最もよく関連付けられています。これは以下のような感染症の予防および処置のために補助的役割を果たすことが判明しています:

  • 尿道炎(UTI)大腸菌、シュードモナスエルギノーサなどによって引き起こされる。
  • 呼吸器系感染症クレビシエラニューモニアやブドウ球菌のバクテリア菌種によって引き起こされる。
  • イースト感染症,一般に普及している抗真菌剤ディフルカンに耐性がある菌種にさえ効能を発揮します。
  • 寄生虫による感染症 アメーバジャルディアによって引き起こされる。抗生物質ティリダゾールよりも効能が強いことさえ判明しています。
  • メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)感染症 — インドと英国の研究チームはオレガノ油が強力な抗菌性を持ち この致死さえありうる超強力バクテリア にも効能があることを発見しました。

オレガノ油はリステリア、サルモネラ大腸菌や志賀赤痢菌などの病原体が原因の食中毒を防止することも判明しています。オレガノ油を食品に添加すると殺菌効果があるばかりではなく、食中毒症状を軽減することも判明しています。

アリゾナ大学動物実験研究では、オレガノ油が胃炎の原因であるノロウィルスを殺すために補助的な役割を果たすことも発見しました。

オレガノ油は価値が認められているアロマテラピーで使用する消毒性エセンシャルオイルでもあります。これは芳香系植物の中ではフェノール類が最も高濃度に含まれるからです。蒸気方法で咳その他の呼吸器系疾患を落ち着かせることに加え次のような用途にも役立ちます:

  • 防虫剤として。オレガノ油に含まれるカルヴァクロールは天然の防虫剤として機能します。屋外ファニチャーに数滴落としたり屋外に出るとき希釈した混合液を皮膚に着けてください。
  • ダニに噛まれても噛まれた傷や発疹を軽減し、毒性蔦による発疹も含みます。オリーブオイルで希釈したオレガノ油を該当の部位に塗ります。
  • 単純疱疹、フケ、その他の皮膚の異常を治す働き。一部の専門家は希釈液がニキビや酒さを治せると主張します。
  • 喉の炎症を軽減。コップ一杯の水にただ数滴を落として飲むだけです。歯の痛みを和らげるのにも役立ちます。
  • 筋肉や関節リューマチ性関節炎 (RA)、捻挫、痙攣の痛みを和らげる効果

オレガノ油の作り方

オレガノ油の抽出には特別な蒸留工程を要します。オレガノ油はそれでも自宅で作れる簡単な方法があります。HomegrownandHealthy.com

材料:

  • オレガノの葉、千切りまたは潰し
  • オリーブオイル、アーモンドオイルまたはグレープシードオイル
  • 蓋付の無菌ジャー

作り方:

  • フライパンで水を少々沸かします。沸騰したら加熱を止めます。
  • お好きなオイルを入れ、オレガノの葉の千切りをジャーに入れます。
  • ジャーを熱いお湯に入れて10分ほど浸けたままにします。これでオイルが加熱され、オレガノから天然油が拡散します。
  • ジャーをお湯から出し、直射日光の当たる窓際に1~2週間置きます。ジャーを二三週間おきにシェークします。
  • 二週間経ったら、オイルを葉から絞り出し、無菌のジャーの中に入れます。オイルは冷暗所に保管します。

オイルを保存するには二三滴グレープフルーツシードオイルを添加してください。

どのようにオレガノ油は作用しますか?

オレガノ油の成分は相乗効果があり、このオイルがよく知られる抗菌作用を発揮します。カルヴァクロールは最も重要な成分で、その多くの健康上のメリットに寄与しています。カルヴァクロールは強力な抗菌性があり、免疫系からバクテリアを保護している外殻の被膜を突き破る作用を促進します。

オレガノ油は使用時の状態に応じて局部に塗布したり吸引したりすることができます。しかし、オイルが皮膚に炎症を発生させる場合があるのであまり強く使用しないようにしてください。皮膚の損傷部やまだ閉じていない傷には塗らないでください。

オレガノ油は短期的用途にのみ適し、経口使用する場合は7~10日間だけ4~6滴の少量だけを摂取するように心がけてください。

オレガノ油は安全ですか?

安全です。水または担体油で薄める限り(担体油としてはホホバ、オリーブ、ココナッツオイルが最も適す)。ハーブの臨床応用専門家ミシェル・リンデによるとこのハーブ油を希釈する最適な比率はオレガノ油:担体油比が1:3です。まずスポット試験をすることを勧めます。事前に、オレガノ油にアレルギー反応があるかどうかを確かめてください。希釈液を数滴腕に落とし、炎症が発生するかどうか確認してください。

オレガノ油を購入するときはメーカーの中に不純な油やオイルがタイム、スペインオレガノや培養オレガノ製油を売るものがあり健康にメリットは全くありません。

オレガノ油の副作用

オレガノ油を吸引すると (またはハーブだけでも)胃がもたれる人もいます。シソ科属(ハッカ、ラベンダー、セージ、バジル)製の植物に対してアレルギーがある人はこのオイルでアレルギー反応が出るおそれがあるので使用しないでください。

オレガノ油は幼児・児童にはお勧めできません。妊婦や授乳期の女性もオレガノ油を局部塗布や経口摂取しないでください。子宮内の血行を増進し、子宮内の胎児を囲む羊膜を劣化させるおそれがあるからです。オレガノ油は生理を誘発する潜在力があり、胎児には危険になりうる場合があります。