Dr. Mercolaより
50年前には、人類が漁業を続ければ魚がいなくなる程の勢いであると報告されていました。当時は、年間の漁獲高1953年の2300万トンから1963年の4600万トンへと増加した時代です。
今日では、漁獲高はさらに情報比、2014年には9300万トンに達したと国連の漁業・養殖業機関によって報告されています。
しかし、Nature Communicationsが、この概算には、小規模漁業、密漁、廃棄される混獲魚などが含まれておらず、実際の数値とかけ離れているとの見解を示しました。
その報告によると、漁獲高は2010年の1億3千万トンをピークに改善し、減少傾向にあるとされています。この数値から解ることは、低く見積もりすぎているかどうかではなく、現状の漁法が持続可能ではないと言うことです。
アクアカルチャーとも言われる養殖は、必要な分を養殖し、天然魚を保護する持続可能性のある方法のように見えるかもしれませんが実はそうではありません。
魚の養殖場は、陸上での集中家畜飼養施設(CAFO)に類似しており、海のCAFOと呼ばれることがあります。魚が狭い区域に詰め込まれ、フナムシや細菌、ウィルスなどが休息に発生します。
その一種に、ノルウェイ、ブリティッシュコロンビアの養殖魚で発見された、心臓および骨格筋の炎症(HSMI)があります。
水産加工業Marine Harvest社の2015年の年報によると、ノルウェイの魚の養殖場でHSMIが猛威を振るっており、死因の第3位と考えられています。ノルウェイの魚養殖場に始めて発生したのは1999年ですが、ブリティッシュコロンビアでも最近発見されました。
多数の魚養殖の影響に関する研究の著者であるAlexandra Morton氏など生物学の専門家によると、養殖場に由来するとされるこのようなウィルスが、養殖魚にも天然の鮭にも蔓延していると考えられています。
HSMIには、もう一つの病気である、魚類レオウィルスが関係しているとされ、ブリティッシュコロンビアの養殖魚のほとんどに発症しているばかりか、天然魚にも影響が出ている可能性があるのです。
ドキュメンタリー映画「Salmon Confidential」(サーモンの秘密。英語版あり)の監督Twyla Roscovich氏は、鮭に心臓発作を起こし、遡上の妨げとなる魚類レオウィルスの危険性について取り上げています。
養殖魚が原因で病気が蔓延し、天然鮭が死滅する恐れがあるにもかかわらず、政府は長い間、養殖魚の生産を拡大し続けています。 インターネットでニュースを伝える
The Tyeeは次の様に報じています。
「現在ブリティッシュコロンビアには鮭の養殖場が約100件点在しています。」生け簀のほとんどが、サッカーコート4面ほどの広さに百万匹の魚が養殖されています。これらの養殖場は、日本の三菱物産、または、ノルウェイのMarine Harvest社、Greig社などの所有です。 約5千人の従業員をかかえ、約6万8千トンのアトランティックサーモンが、主に中国、アメリカ向けに養殖されています。
「現在ブリティッシュコロンビアには鮭の養殖場が約100件点在しています。」生け簀のほとんどが、サッカーコート4面ほどの広さに百万匹の魚が養殖されています。これらの養殖場は、日本の三菱物産、または、ノルウェイのMarine Harvest社、Greig社などの所有です。
約5千人の従業員をかかえ、約6万8千トンのアトランティックサーモンが、主に中国、アメリカ向けに養殖されています。
産卵前に死んだ鮭の体内からは多くのウィルスが検出されています。その中に、鮭インフルエンザとしても知られ、非常に致死性の高い伝染性サケ貧血(ISA)も含まれています。
ノルウェイで1984年に初めて発見され、感染がイクラの輸入によって広まりました。チリでは、ISAウィルスは鮭市場の70%に広がり、20億ドルまで被害が拡大しました。チリには天然の鮭は本来いません。問題はブリティッシュコロンビアです。
チリとは異なり、ブリティッシュコロンビアでの天然の鮭への被害は生態系に多大な影響となりました。鮭は産業であると共に、主食でもあるのです。
Morton氏によると、Fraser川に生息する少なくとも11種の魚にヨーロッパで発生したISAウィルスに感染したと言うことです。
Morton氏は、複数の店舗で購入した鮭や、ブリティッシュコロンビア周辺の寿司店の鮭を検査し、ISA、魚類レオウィルスなど、少なくとも3種類のウィルスを検出しています。
カナダの食品検査庁は、検査結果に激しく反論し、ISA検査の権威2名による陽性という検査結果の信憑性についてコーヘン委員会に訴えました。
事実、一連の鮭のウィルスの件について言及した人物はすべて何らかの形で妨害を受けています。
さらに悪いことに、Morton氏と共同研究者は、天然鮭の体内にISAウィルスの形跡を発見しています。このことによる問題は、鮭に摂っては致死性の高いウィルスを食べることよる人体への影響が判明していないこと、ウィルスは低温で保持される点、魚自体も冷凍保存がほとんどである点です。
また、魚を洗浄すると、ウィルスは排水へと流され、下水設備次第では、近隣の水路へと到達してしまいます。このようなウィルスの汚染による環境への影響は未知で全く無害であるとは考えがたい状況です。
「公表しなければならない。」と、Morton氏は訴えます。また、消費者、店舗、取引企業がこの問題を知り、適切な検査や改善策の必要性を訴える必要があると主張しています。
数種の魚類を保護するためだけではなく、生態系全体の問題なのです。人体の健康や食の安全の問題でもあります。
シーシェパード環境保護団体は、海洋生物の保護を目指す国際非営利団体であり、日本の捕鯨船への過激な運動で良く知られています。
しかし、この団体はMorton氏と共同して、魚養殖場が天然の鮭にもたらしている被害についての意識を高めるためにブリティッシュコロンビアに調査艇を派遣しました。
イカへの魚類レオウィルスの伝染状況に関するデータの収集が目的の一つです(病気の広がりを示す生体マーカーとして役立つ)。
Morton氏は、始めはこの物議のある団体と協力することに消極的でしたが、政府が動かない以上は仕方が無いと考えています。The Tyeeは、次の様に報じています。
「自分自身は、政府の無策に抗議するためにシーシェパードの船に同乗して騒ぎを起こすのは不本意です。」とMorton氏は述べています。また、「しかしこのままでは、政府は企業の意見しか受け入れないでしょう。 事前に地元民のインフォームドコンセントを得ず、何の意見も求めずに水産業者に長期の貸し付けをするというのは良心に欠ける行為です。」と続けています。 「現在4つの海外企業がファースト・ネーションの領土で、外来種を育てた汚水を太平洋の移動経路にそのまま流しています。これでは、持続可能な産業とは言えません。 天然魚の移動経路に養殖場を作ると言うことは、毎日子供を投稿させるのに、病院内の感染症病棟を通って行かせる様なものだと述べています。Trudeau政府は、企業のさらなる成長を許しています。」とMorton氏は語ります。
「自分自身は、政府の無策に抗議するためにシーシェパードの船に同乗して騒ぎを起こすのは不本意です。」とMorton氏は述べています。また、「しかしこのままでは、政府は企業の意見しか受け入れないでしょう。
事前に地元民のインフォームドコンセントを得ず、何の意見も求めずに水産業者に長期の貸し付けをするというのは良心に欠ける行為です。」と続けています。
「現在4つの海外企業がファースト・ネーションの領土で、外来種を育てた汚水を太平洋の移動経路にそのまま流しています。これでは、持続可能な産業とは言えません。
天然魚の移動経路に養殖場を作ると言うことは、毎日子供を投稿させるのに、病院内の感染症病棟を通って行かせる様なものだと述べています。Trudeau政府は、企業のさらなる成長を許しています。」とMorton氏は語ります。
先進技術を天然魚の保護と個体数の回復に用いることは可能です。例えば、天然魚の免疫系を解読し、積極的な保護が必要なのはどの種かを確定する技術をブリティッシュコロンビア政府は利用できるとMorton氏は述べています。
混獲魚(意図せずに漁獲された漁獲対象の種とは別の種)を減らすため、または魚の個体数をリアルタイムで追跡し、個体数を持続していくために使用可能な技術も存在します。いくつか具体例を紹介しましょう。
口に入れようとしている魚がどのようなものかを知ることは重要です。汚染物質や持続可能性が魚によって全く異なります。市場に出回る7種類のマグロのうち、クロマグロは絶滅の危機に瀕しており、メバチマグロ、キハダマグロも持続可能な漁獲とはいえません。
手釣りか一本釣りで釣られるマグロもあり、これは生態系には優しい手段です。他の漁獲法としては、網を用いたはえなわ漁業で、これでは、他の種を無用に殺してしまいます。
また、汚染の問題もあります。多くの海洋生物の汚染が進んでおり、特に子供や妊娠中の女性には食用として安全ではないレベルまで来ています。残念ながら、食用になっている魚介類がどのようなものなのか知ることは事実上不可能です。
非営利の海洋環境保護団体Oceanaは、アメリカの魚介類のサンプル3品中1品は表記に誤りがあると述べています。キンメダイとマグロの誤表記が最も多い(各87%、59%)結果となっています。
Oceanによると、輸入魚の1%に対し、アメリカで消費される魚介類の90%以上に誤表記が見られるとのことです。キンメダイと表記された魚はアマダイという水銀の汚染度が高い魚である場合が多いです。FDAは妊娠中の女性は食べてはならないと定めています。
さらに、Oceanaによる別の研究では、アメリカでは、鮭の43%に養殖魚に天然とラベルを付けた誤表記の製品がレストランやスーパーに出回っているとしています。
70%の人でオメガ-3脂肪酸が不足しており、うち20%の人は、健康に必要なこの脂肪酸が全く血中に検出されないと推定されています。脳、骨、精神の健康やガンのリスクに至るまで、健康に良い脂肪酸が関与しています。
健康効果の高い型のオメガ-3脂肪酸を含む食品には、フラックスシード、チアシード、麻の実などの食品に含まれます。最も健康効果の高い型であり、身体または精神の病気を防ぐ作用があるDHAとEPAは、魚とクリル(オキアミ)に含まれます。
漁法や場所を問わずほとんどの魚が水銀などの環境汚染物質で汚染されており、表示の偽装が横行している業界ですから、オメガ-3脂肪酸の摂取量を増やそうと試みる際には、口に入る魚介類がどのようなものなのかを知っておく必要があります。 おおよその目安として、食物連鎖の下位に位置する魚は汚染度は低くなります。イワシは特に多くのオメガ-3脂肪酸を含んでおり、1回の服用量で一日の50%の充足率です。他にもカタクチイワシ、ニシンや、産地の確証のある天然のアラスカ紅鮭もあります。
動物性のオメガ-3脂肪酸をサプリメントで摂取するならば、フィッシュオイルよりオイルにしましょう。クリルに含まれるオメガ-3脂肪酸はリン脂質に結合しており、吸収性が良く、摂取量が少なくて済みます。他のフィッシュオイル製品とは異なり、げっぷが出ることはありません。
さらに、強力な抗酸化物質である天然のアスタキサンチンが含まれており、その量はフィッシュオイルのほぼ50倍に相当します。これにより、変性しやすいオメガ-3脂肪酸が細胞組織に吸収されるまでの酸化を防止します。また、クリルオイルは、生態系に影響を与えない動物性オメガ-3脂肪酸の供給源です。
魚を選ぶときは、Marine Stewardship Council(MSC、海洋管理協議会)の認定があるものを選びましょう。この認定は、材料の漁獲から、向上での加工など、製造の全工程がMSCによって細かく審査され、持続可能漁業に関する個別の監査に適合していることを証明するものです。
私が手がけたクリル製品はMSCの認定を受けています。クリルオイルの産地やクリルの漁獲時のバッチなど、漁獲から販売に至るまでの全工程を追跡可能です。モントレー水族館が実施する海洋生物観察プログラムにより、さらに持続可能な魚介類の選択肢について学ぶことができます。より持続可能な魚介類の選択肢を探すためのスマートフォン用の検索用データベースを提供しています。
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