Dr. Mercolaより
痛風は、関節炎の一種で、関節の痛み、こわばり、炎症が特徴です。体中の関節のどこでも発症しますが、特に親指からの場合が多いです。
関節に尿酸結晶が形成されると、こわばりや腫れが出てきます。尿酸結晶に対する炎症反応として痛みが現れるのです。
アメリカでは、痛風の患者は200-500万人存在するとされ、アメリカでも、その他の発展途上国でも広がりを見せています。
これは、当然のことと言えます。このような 痛みを伴う関節炎である 痛風が増えている 第一原因として 、ショッキングな量のフルクトース、特に高フルクトース・コーンシロップ(HFCS)を含む、現代人の食生活が考えられます。
上述されている最新の JAMA の研究は、7万9千人の女性を対象とした、22年分のNurses' Health Study(看護師健康調査)をもとにしています。
この分析では、炭酸飲料を一日に2缶以上飲んだ女性は、ほとんど炭酸飲料を飲まない女性に比べて痛風のリスクが2倍高いことがわかりました。
オレンジジュースを一日に350 ml飲んだ場合も同様です。
さらに、CNNは、次のように報じています。
「一日に 炭酸飲料を一杯 飲んだ女性は74 %、180 mlのオレンジジュースを飲んだ女性は41 %、あまり飲まない女性に比べてリスクが高いことがわかっています。
原因はフルクトースであると、研究の筆頭著者でボストン大学医学部教授のHyon Choi医学博士は述べています。
男性で同様の研究を実施した結果が2年前に発表されています。
この研究では、糖分入りのソフトドリンクを一日に2本以上飲んだ場合、一月に1本以下歯科飲まない場合と比べて痛風のリスクが 85 % 高いことがわかりました。
一週間に、糖分入りのソフトドリンクを5-6本飲む男性ではますますリスクが上昇しました。果汁では特に、オレンジやアップルなど、フルクトースを多く含む果物ではリスクが増加します。
炭酸飲料や、加工食品だけでなく、果物(果汁や、実のまま食べる場合も同様)も注意が必要であることを常々推奨しているのはこのためです。
一般的なルールとして、全食品からのフルクトースの摂取量を一日25 gまでに抑えることをお勧めします。
加工食品にはすべてに高フルクトース・コーンシロップ(HFCS)が含まれているので果物から摂っても良いフルクトースの量は15 gほどとお考えください。炭酸飲料や果物を食べなくても、食事中に潜んでいるフルクトースで簡単に25 gを超えます。
フルクトースが尿酸値に与える破壊的な影響について私が知り得たのは、今年の初めの Richard Johnson博士とのインタビューの時でした。
Johnson博士の研究では、アメリカ人の食生活の第一のカロリー源であるフルクトースが、肥満、糖尿病をはじめ、次に示す、よく知られる病気の原因となることを示しています。
ご覧のとおり、これらの疾患に共通の要素は 尿酸値の上昇です。また、最新の研究によると、フルクトースは尿酸値を上昇させる唯一の糖分であることがわかりました。
フルクトースは、グルコースなど他の糖とは異な流刑路で代謝されます。そのため、代謝経路で尿酸が発生するのです。
フルクトースには、摂取後数分で尿酸を増加させる特徴があります。
ブドウ糖は尿酸値に影響しませんが、フルクトースの吸収を促します。ブドウ糖とフルクトースを一緒に摂取すると、フルクトースを単体で摂取した時よりも多く吸収されるのです。
体重管理や病気予防に気を付けている人にとっては、知っておくべき重要なポイントとなります。
Johnson博士の研究では、尿酸が1 dlあたり5.5 mgを越えると健康に悪影響を及ぼすことがわかっています。
尿酸値がこの濃度に達すると、高血圧、糖尿病、肥満、腎臓病のリスクが増加します。
Johnson博士によると、尿酸の適正値は、1 dlあたり3-5.5 mgです。
Johnson博士の研究によると、アメリカの全人口の1/4が、なんと、1日 134 gのフルクトースを摂っていると言われています。健康のためには、1日のフルクトースの摂取量を25 g以下に抑えたいことを考えると、このフルクトースの量には愕然とします。
これでは、フルクトース関連の病気がこれほどまでに増えた事実も不思議ではありません。
この統計結果は、 アメリカ人の4人に1人が前糖尿病、もしくは2型糖尿病に罹患していることを示す統計結果と適合しています。
一日に摂取するフルクトースの量はどのくらいですか?
口に入れるすべての食品で、フルクトースの量を確認することを強くお勧めします。一食分の量がどのくらいかに注意してください。
Johnson博士は、著書 「The Sugar Fix」(糖分の調整)で、様々な食品のフルクトース量を記載した表を紹介しています。食品自体を見てもわかりづらいことがあるので、この情報は便利です。
食事中の糖分/フルクトースを減らすことが困難な方もおられます。結局の所、 糖分にはコカインと同じ中毒性があるのです。しかし、不可能ではありません。Johnson博士の著書には、役に立つガイドラインが用意されています。
この方法では、低フルクトースの食事を2週間続けます。そうすることで、体内の組織やフルクトースへの感受性が再起動されます。
治療せずにいると、痛風の痛みは増し、関節にも損傷が出ます。関節に突然の強い痛みを感じたら、それが足の親指の場合は特に診察を受けてください。
痛風の薬は避けることをお勧めします。特に尿酸値を下げる薬剤はやめましょう。食事に含まれる過剰なフルクトースを制限すれば尿酸値は下がるのですから、いきなり副作用のある薬を使う必要はありません。
さらに、他にも痛風に良い(予防する)対策をご紹介します。
興味深いことに、多くの読者から、アルファルファのタブレットが痛風の症状改善にかなり効果が高いという声を聞いています。私自身は経験がありませんが、天然成分で、副作用のない成分なので、新たに検討してみる価値はありそうです。
ナツメグも 痛風の症状を和らげます。嫌いでない方は、食事に取入れてみると良いでしょう。
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