目が病気を知らせてくれる

健康な目

早分かり -

  • 目は全身の健康を除くことのできる窓である。Yahoo ヘルスが、目が知らせてくれる全身の状況14項目のリストを紹介した。その項目のいくつかをご紹介。
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眉毛が減る。

眉毛の端から1/3が自然と薄くなってきたら甲状腺の病気の可能性。

ものもらいが治らない

3ヶ月たっても治らない、同じ場所に繰り返しできるなどの場合は脂腺癌の可能性。

PC操作中に目がヒリヒリする、視界がぼやける。

コンピュータ視覚症候群(CVS)が原因。パソコンのディスプレイのコントラストが悪いと、ピント調節が目の負担となる。

視界に見えない点があり、同時に波のような光が見える。

閃輝暗点(偏頭痛の症状)によって起こる視界不良。頭痛をともなわない場合もある。

白目が黄色っぽい。

黄疸の可能性。肝機能が整っていないため新生児にも出現する。成人では肝臓、胆嚢、胆管のトラブルの可能性。

目が飛び出ている。

目が飛び出てくるのは、甲状腺機能亢進症(甲状腺の働きが強すぎる)の可能性。

突然ものが二重に見えたり、ぼやけたり、見えなくなる。

脳卒中の兆候を示す視界の症状。

糖尿病による視界のぶれ。

糖尿病も目に症状が現われる。最も多いのは糖尿病網膜症で、目の組織への体液循環が滞って発症する。アメリカ人成人の失明の第一要因。

Dr. Mercolaより

視力は、人間の持つ感覚器の中で重要な役割を持ちますが、問題が起こるまでつい当たり前のことと思いがちです。残念ながら、成人の失明の第一要因は糖尿病の副作用です。この記事で事実を知ると驚くと思いますが、4人に1人が前糖尿病、もしくは糖尿病を患っています。

パソコンやディスプレイ端末を自宅でも職場でも使う機会が増えているため、目に負担となり視力の問題が増加しています。

加齢による視力の衰えはしかたない?

そんなことはありません。

気を付けないと、現代のライフスタイルは目に優しくありません。幸運なことに、様々な方法で、目の健康を保つことは可能です。研究の結果、60歳以降は、厳選したサプリメントで栄養を補給することが望ましいことがわかりました。次の条件に該当する場合もそうです。

    • 喫煙
    • 肥満
    • 糖尿病
    • 長時間のコンピュータ作業

後ほど、目を守るための対策についてお話しするとして、まず、目から全身の健康状態を知ることについてお話します。

虹彩学—目は健康の鏡

Yahooヘルスで紹介された記事では、目と全身の健康について興味深い関連性を紹介しています。健康に問題がある場合もあるというのです。虹彩学、または虹彩診断は、虹彩に関する学問ですが、代替療法の専門家も使っている方法です。

理論の発祥は17世紀に遡りますが、虹彩学は医学界では認められていません。疑わしく思っている医師がほとんどです。

この理論の基本的な考えは、目に現われる特徴、たとえば、模様、色など、虹彩の部位によって全身の状況についての情報が見て取れるというものです。虹彩を観察し、虹彩チャートと比較して診断します。

イリドロジストは、これらのチャートから炎症を起こしている、機能不全・亢進している器官や器官系を判断します。しかし、病気の診断はできません。できることは、器官系の強い所、弱い所を示す程度です。

それでも、この情報が役に立つ場合もあると思われます。

アメリカ、カナダでは、虹彩学の療法士に、免許は求められていませんから注意が必要です。試してみたい方は、医師の資格があるイリドロジストを探しましょう。

ナチュラルで一般的に認められた眼の健康に良い対策

眼の健康に役立つ、栄養面のお話しをする前に、視力に悪影響となる生活習慣の話をします。ナチュラルで一般的に認められた眼の健康に良い加齢対策には次のようなものがあります。

  1. 禁煙。喫煙により、全身にフリーラジカルが増え、視力の低下を含め、健康に良くない状態になります。
  2. 心血管系をいたわる。高血圧により、網膜の毛細血管にダメージを与え正常な血流が妨げられます。

    血圧を正常に維持するには、フルクトースを摂らないことが早道です。コロラド大学、腎臓病、高血圧病棟のRichard Johnson医師は、フルクトースを一日74 g(砂糖入りドリンク2.5本)以上摂ると、血圧が160/100 mmHgを超えるリスクが77%増加することを示しています。
  3. 血糖値を正常にする。血液中の過剰な糖分は、目の水分を奪い、焦点を合わせる機能を低下させます。網膜の血管にもダメージとなり、血流が滞ります。
  4. ケールなど濃緑野菜を摂る。濃緑野菜は目の健康に良いとする複数の研究結果があります。ルテイン、ゼアキサンチンなどのカロテノイドが豊富な野菜を摂っている人は、目の状態が良いこともわかっています。
  5. オメガ-3脂肪酸をたくさん摂る。2001年8月に発表されたArchives of Ophthalmologyでは、オメガ-3脂肪酸が視力に良いことがわかっています。しかし、汚染や養殖の増加により、オメガ-3脂肪酸の供給源として、魚は最適とは言えなくなりました。純度を確認しましょう。私のお気に入りの代替品はクリルオイルで、アスタキサンチンを豊富に含んでいます。抗酸化作用が強力で、後ほど紹介するとおり、目に良い効果があります。
  6. トランス脂肪酸を摂らない。トランス脂肪酸を多く含む食事は、オメガ-3脂肪酸に影響し、黄斑変性のもととなります。たくさんの加工食品や焼き菓子/パンにトランス脂肪酸が含まれています。マーガリン、ショートニング、ポテト、チキン、ドーナツなどフライ製品やクッキー、パイ類、クラッカーなどには気を付けましょう。目を守るためには、トランス脂肪酸を摂らないようにしましょう。
  7. アスパルテームを摂らない。視力の問題は、アスパルテームの急性中毒の症状でもあります。

抗酸化物質は目の健康の強い味方

体内のフリーラジカルを中和してくれる抗酸化物質は、目にとっても効果があります。特に目に良いとされる抗酸化物質をご紹介しましょう。

  • ルテイン
  • ゼアキサンチン
  • クロフサスグリのアントシアニン
  • アスタキサンチンアスタキサンチン

この記事では、特に目に問題に効果があるされる、ルテインとアスタキサンチンについてご紹介します。

ルテインは視界の中心部に効果が

ルテイン、ゼアキサンチンの2種類は、黄斑部に集中しており、次の2つの役割があります。

  1. 過剰なフォトンエネルギーを吸収する。
  2. フリーラジカルによる細胞膜の脂質へのダメージを抑える。

ルテインは、黄斑部に集中しています。黄斑部は網膜の中心部であり、視界を綺麗に詳細に見せる働きがあります。より具体的には、ルテインは、黄斑部の色素に含まれており、中心部の視界を保護します。

ルテインは天然のカロテノイドで、濃緑の野菜、黄色、オレンジ色の果物・野菜に含まれています。

食品に含まれるルテイン


食品

mg / 一食

ケール(生)

26.5/1カップ

ケール(調理)

23.7/1カップ

ホウレンソウ(調理)

20.4/1カップ

コラード(調理)

14.6/1カップ

カブの葉(調理)

12.2/1カップ

グリーンピース(調理)

4.1/1カップ

ホウレンソウ(生)

3.7/1カップ

コーン(調理)

1.5/1カップ

ブロッコリ(生)

1.3/1カップ

ロメインレタス(生)

1.1/1カップ

アオマメ(調理)

0.9/1カップ

ブロッコリ(調理)

0.8/1/2カップ

パパイヤ(生)

0.3/大1個

0.2/大1個

オレンジ(生)

0.2/大1個

アメリカ合衆国農務省、農業研究事業団、USDA栄養データ研究所。2005年USDAの食品標準成分栄養データベース、20版(2007年)、栄養データ研究所ウェブサイト:http://www.ars.usda.gov/main/site_main.htm?modecode=12354500

アスタキサンチンが失明の上位2つの原因を強力に防ぐ

ゼアキサンチンやルテインが目に良いことはわかっていますが、失明予防や眼の健康に良い究極のカロテノイドはと言えばアスタキサンチンです。

ルテインやゼアキサンチンよりも抗酸化作用が高く、次の様な目の諸症状を予防します。

  • 白内障
  • 加齢による黄斑変性(ARMD)
  • 糖尿病網膜症
  • 緑内障
  • 網膜動脈閉塞
  • 静脈閉塞
  • 嚢胞様黄斑浮腫
  • 炎症性眼疾患(網膜炎、虹彩炎、角化症、強膜炎など)

アスタキサンチンは、眼圧を正常に保ち、目の活力、視力の明瞭さを助けます。

お気づきのとおり、このリストには、アメリカの3大失明要因である、黄斑変性、白内障、糖尿病網膜症が含まれており、抗酸化物質の働きが非常に重要となります。

前述のとおり、クリルオイルからは、オメガ-3脂肪酸とアスタキサンチンのどちらとも摂取できます。眼の健康を考えて配合されたアスタキサンチンのサプリメントもあります。

アスタキサンチンを試す場合は、一日2-4 mgからスタートしましょう。クリルオイルのサプリメントを摂っているなら、それも計算にいれましょう。製品によってアスタキサンチンの量は異なります。当サイトで手に入るクリル製品では、一日量で0.5 mgを含んでいます。

最後に

私達の目は、先祖の時代よりも遥かに酸化の影響を受ける環境にいます。環境中の汚染物質だけでなく、オゾン層の消失も太陽光が強くなる要素であり、目や肌がより多くのフリーラジカルにさらされる状況です。

さらに、加齢とともに、必要な量の抗酸化物質を産生できなくなります。汚染そのものや、食品・水に含まれる汚染物質、家庭内の化学物質、処方薬剤、ストレスの強度などに対抗できなくなるということです。

従って、このような外界の刺激から眼の健康を守るためにできることで、黄斑変性、その他の疾患を防ぎ、アスタキサンチンなど、血液網膜関門を透過する物質が目の内部に届くことが加齢によるフリーラジカルの増加から体を守ります。

+ 出典および参考資料