Dr. Mercolaより
ペパーミントは、きらめく雪が舞う様子や春の新緑の草原を思わせる、ひんやりと際立った香りがします お茶や、サラダ、チョコレート、コーヒー、肉のローストに至るまで、あらゆる種類の料理の味つけに世界中で数世紀にわたって使われています。
新しいことを思いつくのが得意な人はペパーミントを、臭いをカバーする手段にしました。最近では、ダンスクラブ、オフィスなど、最適な心身の性能が測定できる場所で活力増進に活用されています。
ダンスクラブで実施されたある研究では、顧客が自分の元気さの度合いを、落ち着いている、静かな気分、アクティブな気分というスケールから選びました。
クラブの入場者は、ペパーミントの香りが漂っていると、より元気であると感じていたと回答しました。
経営側は、人々が元気であれば、踊る量が増し、踊るほど喉が渇くであろうと考えました。これはバービジネスには良いことです。
同時に、ほとんどのレストラン、クラブ、バーなどで喫煙が禁止されて以来、前に一度も気づかなかった、体臭など 不快な臭い に、じきに気づきはじめたのです。
ヨーロッパでは、科学者達がペパーミントの臭気化や活性化などの効果の両方を研究史、「環境の香り付け」を促進しはじめました。
現在では、「アロマジョッキー」と呼ばれる、場所に合った香りを指定するプロが、訪問者復帰率や将来的な収益を最大限にするビジネスに雇用されています。
話を聞いた中小企業オーナーやCEOは、元気をもたらすペパーミントの香りが漂う空間では、秘書のタイピングが速くなるのかどうか迷っていました。
これは、「Improved performance on clerical tasks associated with administration of peppermint odor」(ペパーミントの噴霧に関連する事務作業能力の改善)という題の実験で試されました。結果はおもしろいものとなりました。
「本研究では、タイピング性能、記憶、およびアルファベット順配列作業時のペパーミント芳香の使用について調査しました。参加者は、同様の作業を、ペパーミント有り、と無しの2回こなしました。 分析の結果、香りがある場合、タイピングにおける総体スピード、ネットスピード、精度において性能が上がったことが示されました。 また、香りがある環境では、アルファベット順配列作業も改善していましたが、タイプ時間の長さや記憶は変化がありませんでした。 これらの結果から、ペパーミントの香りは、注意力を高め、これにより参加者が仕事に集中し、性能が上がったと考えられます」。
「本研究では、タイピング性能、記憶、およびアルファベット順配列作業時のペパーミント芳香の使用について調査しました。参加者は、同様の作業を、ペパーミント有り、と無しの2回こなしました。
分析の結果、香りがある場合、タイピングにおける総体スピード、ネットスピード、精度において性能が上がったことが示されました。 また、香りがある環境では、アルファベット順配列作業も改善していましたが、タイプ時間の長さや記憶は変化がありませんでした。
これらの結果から、ペパーミントの香りは、注意力を高め、これにより参加者が仕事に集中し、性能が上がったと考えられます」。
性能アップが最も要求されるのはスポーツの世界ではないでしょうか。ペパーミントが他の場面では人々の能力を高めたことからも、スポーツ選手での効果を調査してみても良いでしょう。
「The Effects of Odors on Objective and Subjective Measures of Athletic Performance」(運動性能に対するキャン的/主観的測定における香りの効果)という臨床実験の結果が、Journal of Sport and Exercise Psychologyに掲載されました。
この研究では、ジャスミン、 ラベンダー 、ペパーミントなどの、一連の香りが漂う エクササイズ 室で、参加者にランニングマシーンを使って走ってもらっています。ペパーミントの香りの部屋で運動したスポーツ選手は、疲労感やイライラが減り、活力やパフォーマンスが向上したと話しています。
研究者の疑問は、ペパーミント香りで性能が実際より上がったのか、単に心理的な効果だったかという点でした。
さらに、18人の男性と22人の女性が参加する新しい研究「The Effects of Peppermint on Exercise Performance」(運動遂行へのペパーミントの効果)が実施されました。
この研究では実際に性能を計測しました。Nutrition Factsの記事では次の様に記載されています。
「参加者は、ペパーミントの香りのするテープを上唇に貼った状態で競技に臨み、腕立て伏せでは最後の1回を絞り出し、400mダッシュではタイムを2秒短縮することができました」。
ある研究による報告をご紹介します。
「実際の身体性能も増進されます。ペパーミントの香りがある状況では、ない場合よりも、腕立て伏せの回数がアップし、走るスピードが増し、握力も高まるという傾向を示しました。」
バスケットボール選手フリースローについて同様な研究がされましたが、その他の競技で示されたような性能の向上は見られませんでした。これについて研究者は、フリースローは動機よりも技術(またはその欠如)の方が重要であったためと結論づけました。
追跡調査で、以前の実験と同じ結果が出なかったことは研究者にとっては少し苛立たしかったことでしょう。
実際、その後の実験では、ペパーミントエッセンスで生理学的な運動機能には「改善効果はない」という結果になりました。
そこで、科学者が考えたのは、ペパーミントを食べると、効果がなかった実験でも何らかの効果が出るかもしれないという点です。
新たな「The Effects of Peppermint on Exercise Performance」(運動遂行へのペパーミントの効果)では、12人の健康な男子学生にペパーミントのエッセンシャルオイルを1滴いれたドリンクを飲ませています。Nutrition Factsには、次の様に記載されています。
「すべての被験者において、仕事量は50パーセントアップ、パワーが20パーセントアップ、耐久時間が25パーセントアップとパフォーマンスが向上しています。 呼吸効率をはじめ、すべての生理学上のパラメータで改善が見られました。 この結果は、ペパーミントが器官を広げて呼吸量が増し、酸素の吸入量が増加したためと考えられます。」
「すべての被験者において、仕事量は50パーセントアップ、パワーが20パーセントアップ、耐久時間が25パーセントアップとパフォーマンスが向上しています。
呼吸効率をはじめ、すべての生理学上のパラメータで改善が見られました。
この結果は、ペパーミントが器官を広げて呼吸量が増し、酸素の吸入量が増加したためと考えられます。」
多くの垂直距離では52%以上、水平距離では40%以上、すべての測定可能な性能パラメータにおいて改善が見られました。
呼吸効率の向上も、きわめて重要な要因です。
ペパーミントオイルの利用には 注意が必要です。限度を超えると効果が強すぎ場合があります。
ペパーミントの使用は、適量を守ってください。インドのある研究では、ペパーミントオイルは非常に濃度が高く、過剰に吸引すると悪い影響がある成分が含まれることを示しています。
病院に到着した時は、ほとんど昏睡状態に陥っていた40代の女性のケースも存在します。医師達は、彼女が吸入したペパーミントの量を特定できませんでした。その後の研究で、ペパーミントオイルによる低酸素症(血中の酸素が減少した)を起こしたのではないかと推測されました。
24時間後には症状が改善して帰宅できましたが、危うく命を落とすところでした。ペパーミント油(少なくともこの研究によると)には、メントール、メントン、およびプレゴン、などよく知られた30種類の成分が含まれています。その中のプレゴンなどは神経毒であり、この患者のケースでは、低酸素が始まる前に、筋力がほぼ完全に麻痺していました。
ペパーミントオイルには他にも、スペアミント、ウオーターミント 、シネオールなどの成分や他の揮発性油を含んでいます。別の研究では、緊張性頭痛、消化器系疾患、バリウム注腸を受けている患者の結腸痙攣性疾患、および 過敏性大腸症候群の治療に有益であると伝えています。
研究は次の様に結論づけています。「ペパーミントオイルは、一般的に推奨される1回の量では問題は少ないが、それはより大量に使用すれば重篤な副作用を起こす可能性があります。」
ペパーミントのエッセンシャルオイルにはスペアミントが含まれている場合があります。
ペパーミントは、良い香りだけでなく、肉体的にもたらす作用が理由でエジプトやローマで何千年もの間利用されています。
今日では、カプセルや液体で入手できます。
ロスマリン酸は、 有害化学物質を違いに排出させ、炎症を和らげるのに役立つ別の成分です。
鎮痛効果は神秘的なほどで、特に筋肉の痛みや頭痛がある時は、お風呂にいれると効果的です。
研究によると、はペパーミントのアロマは、抗酸化物質であるけでなく、抗ウィルス薬、抗菌で、抗真菌性で、鎮痛(痛みを和らげる)、抗浮腫(体内の水分調整)などの他、放射線防護の特性があることもわかっています。
ペパーミントエッセンスが役に立つかもしれないその他の状況には次のようなものがあります。
呼吸困難。去痰剤、消炎剤の作用があり、直接胸に塗るか、吸入器を使って吸うとよい。
結核患者に用いた実験では、吸入すると、炎症が軽減し、結核の悪化や再発の防止作用があった。
ペパーミントオイルは、クロルヘキシジンを含んでいるので、うがい薬として使うと効果的。 虫歯を促進するバイオフィルムの形成を防止するのに役立つ。
口臭防止には、1-2滴を歯磨き粉に追加する。
ある研究によると、 胃食道逆流疾患(GERD) がペパーミントオイルの使用で悪化する可能性があることを示しました。
University of Maryland Medical Centerは報告しています。
「ペパーミントは、胃と食道の間の括約筋をリラックスさせるので、胃酸が食道に逆流してしまいます。(括約筋は、胃と食道を区切る筋肉です。)括約筋をリラックスさせるので、ペパーミントは胸やけや消化不良の症状を悪化させるかもしれません。」
興奮作用があるので、ペパーミントの連日の使用はお勧めできません。過剰摂取は睡眠を妨げたり、次にあげるような多くの副作用を起こす可能性があります。
さらに注意すべき点があります。
別のNutrition Facts記事は、 ミントを大量に消費すると 性欲減退が起こると報告しています。ペパーミント(M. spicata)、または、スペアミント(M. peperita)のお茶を4杯(朝と夕方に2カップ)飲んだ男性を検査した結果です。
ペパーミントなどの 精油 は少量でも強く効き目がありますので使う時には十分気を付けてくださいペパーミントオイルは、強力で、濃縮された治療剤として、局部的に使用したり、アロマテラピーで吸入したりすると効果的で、おまけに、良い香りがします。
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