Dr. Mercolaより
環境ワーキンググループ(EWG)は、個人の健康を世界的に推進することを提唱する非営利団体で、Shoppers' Guide to Pesticides in Produce(残留農薬に関する農産物購入ガイド)を発行しています。約43,000の農薬についての検証結果が集計されています。
オーガニックの野菜、果物といえば、定義上は、農薬を使わずに栽培したものです。しかし、オーガニック食品の値段を考えると手が届かない場合も多いでしょう。
Guide to Pesticides(残留農薬ガイド)は、果物や野菜を43のカテゴリーに分けていますが、次に示す12品目は従来農法でも残留農薬が少ないことがわかっています。こちらが、従来農法でも安全な品目です。
オーガニック食品に関するヨーロッパ最大規模のプロジェクトで、4カ年計画のQuality Low Input Food (QLIF、低インプット食品) プロジェクトでは、オーガニック食品は通常の食品よりも遥かに栄養価が高く、健康促進、長寿などの効果があるとしています。詳細は今年の末に出版される予定ですので、新情報をお待ちください。
この研究の内容は、政府の推奨を覆す内容かもしれません。特に、イギリスなどオーガニック食品について、好き好きだと言う立場を表明している国では大きな反響を呼ぶでしょう。
例えば、最新の研究で次のようなことがわかりました。
さらに、オーガニック食品を食べると、1日に推奨される5種類の果物と野菜を摂っていない人での栄養素の吸収を促進すると、研究者グループは発表しています。
天然肥料を用いた健康な土壌で栽培された農産物は栄養価が高いはずです。当然のことなのですが、アメリカではこの事実は伏せられています。科学の進歩と共に、このような情報を伏せたままにしておくのは難しくはなっています。
Journal of Agricultural Food Chemistry誌に掲載された2003年の研究によると、オーガニック食品には抗ガン効果も高いことがわかっています。2005年の研究では、従来農法の食品を食べたラットとオーガニック食品を食べたラットでは次の面で健康に差が見られました。
これを見ると、従来農法の農産物と肉は全てやめて、認証オーガニック食品に変えなければならないと思いますよね。答えは、はい/いいえの両方です。
オーガニック食品には多くの重要な栄養素が多く含まれると言うこと以外に、オーガニック食品には、除草剤、殺虫剤など健康に害となる残留農薬が少ないという利点もあります。
従来型の農法では殺虫剤や除草剤による地下水を汚染し、土壌の組成を変え、土地を浸食してしまいます。詳細がわかっていないのですが、農薬による「蜂群崩壊症候群」のせいでミツバチによる授粉に世界中で影響が出ています。このような理由からも、できるだけオーガニックの製品を買い、栽培することが人体の健康のためだけでなく地球のためにも良いのです。
とはいえ、果物や野菜の中には、農薬が特に多く使われるものがあります。食品の価格上昇も考えると、皆さんが、なるべく安く健康的な食品を求めています。節約にもなる方法は、オーガニックの食品も取り入れながら、従来農法の食品とバランスを取る方法です。
農産物の残留農薬に関するEWGの研究報告が役に立ちそうです。
果物や野菜が43のカテゴリーに分けられて検査されたうち、次に示す12品目は残留農薬が多く、オーガニックのものを買い求めた方が良いでしょう。
従来農法のイチゴの残留農薬は特に最も毒性が高いことが2007年のEUによる研究で報告されています。
こちらで紹介したのは果物と野菜だけなので注意が必要です。最も残留農薬の影響があるのはオーガニックではない肉製品です。中でも最も残留農薬が多いのは、オーガニックでないバターです。
オーガニック食品を何か一つだけ取り入れるなら、バターにしましょう。次にオーガニックをお勧めするのは肉類です。そこからさらにと言う場合には、上述の果物や野菜に目を向けましょう。
地元産のオーガニック食品が最も良い選択ですが、従来法の食品もまた、地元産が良いことを覚えておいてください。遠くから輸送されれば、どんなに良いオーガニック製品でも環境に多大な影響となります。オーガニック農法の基準にも各国で差があります。
遺伝子組み換え作物であることが多い食品にコーンがあることは皆さんご存じですね。では、他にはどんな遺伝子組み換え作物があるかご存じでしょうか。また、世界中でどれだけのGMOに関する計画的社会実験が進行しているかご存じでしょうか。
この反響を最も良く表わしている例は、ハワイにあります。遺伝子組み換えでないはずのパパイヤの種子が遺伝子組み換えの種子に汚染されているのです。最低でも50%のオーガニックの種子が検査の結果、遺伝子組み換えであることがわかっています。
オーガニックのハワイ産パパイヤと思って購入したら、遺伝子組み換え作物である確率が50%ということです。 アメリカでは、遺伝子組み換えの表示義務がありませんが、遺伝子組み換え作物であるかどうかは、PLUコードでわかります。一例をご紹介しましょう。
こちらに、残留農薬が少ない果物をいくつかご紹介します。これらは従来農法作物を買っても良いでしょう。遺伝子組み換え品でないかは確認が必要です。
遺伝子組み換え食品を見分けるには、こちらから非GMO食品の購入ガイドをダウンロードしてください。
食べるものを全てオーガニックに出来なくても大丈夫です。非GMOで残留農薬の少ない農産物を選びましょう。
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