オリバナムとも言われるフランキンセンスオイルの起源はボスウェリア属の木、特にボスウェリアサクラやボスウェリアカルテリなどから来ています。乳白色の樹液は、樹皮から抽出され、数日間かけてゴム樹脂に硬化させます。その後、涙の形をした小滴に掻き落とします。
ボスウェリアの木は、アフリカやアラビア地方に生育します。例えば、イエメン、オマーン、ソマリア、エチオピアなどです。オマーンは、フランキンセンスの最もよく知られ、最も古い原産地です。そこから、地中海やインド、中国など各地へ何千年も間出荷されているのです。
最高品質のフランキンセンスは、透明かつ銀色を帯びていますが、わずかに緑の色合いをしています。茶黄色の品種は、最も値段が安く、容易に手に入ります。オマーンでは、最高のフランキンセンスは普通、サルタンのために取っておかれ、国外には出荷されません。
フランキンセンスは伝統的に、お香として燃すとともに、炭化させパウダーにすりつぶし、エジプト女性が用いたコールアイライナーを作る材料としました。今日、この樹脂は蒸留して、多くのメリットを持つ芳香精油を作る材料となっています。
フランキンセンスオイルの香りには、木、土、スパイスの香りを含み、わずかにフルーツの香りもします。そのため、気分を落ち着かせ、リラックスさせます。オイルの方が、樹脂よりもより甘く、新鮮かつ透明感があると言われています。
フランキンセンスオイルは、中東で長い間大切にされています。中東では、何千年もの間、聖油として宗教儀式に使用されています。また、化粧品の成分としても人気があり、アングロサクソンや古代エジプト人の遺跡から発見されています。
フランキンセンスオイルは、健康のために使うことができる最高の精油の一つだと、私は信じています。フランキンセンスオイルが持つ気分を安らかにする特性はよく知られており、精神的なつながりを可視化、改善するとともに、ストレスや絶望感にうち克つのに役立ちます。
アロマセラピーでは、フランキンセンスオイルを吸入するか、噴霧器を使って拡散させて用います。とても効き目がある鎮静剤なので、精神的落ち着き、リラックス感、満足感が導き出され、不安、怒り、ストレスを和らげる効果があります。
フランキンセンスオイルは、健康な細胞の再生を促進し、既存の細胞や組織を健康に保ちます。皮膚の健康に効き目があり、乾燥肌の治りを助けるとともに、エージングの兆候を和らげて、皮膚線状(ストレッチマーク)や傷を目立たなくさせます。フランキンセンスオイルの引き締める特性は、次の項目に効き目があります。
フランキンセンスオイルの主な成分は、ケトンアルコール(オリバノール)、樹脂状物質(30〜60%)、a-およびp-ピネン、カンフェン、ジペンテン、フェランドレンなどのテルペン類です。また、アルファピネン、アクタノール、酢酸ボルニル、リナロール、酢酸オクチル、インセンソール、酢酸インセンソールも含みます。
モノテルペンとセスキテルペンが、フランキンセンスオイルの最も貴重な要素です。ConnieとAlan Higley著「エッセンシャルオイルのためのリファレンスガイド」によると、モノテルペンは、毒素から肝臓や腎臓を守るとともに、毒素の排出を助けます。また、防腐性能、抗菌性能、刺激性能、鎮痛性能(弱)、去痰特性などを有するそうです。
一方、セスキテルペンは、血液脳関門を通過でき、脳の辺縁系だけでなく、視床下部、松果体、下垂体腺を元気にします。
フランキンセンスオイルの健康上のメリットは主に、抗炎症、引締め、防腐、殺菌、消化、利尿、去痰などの特性によります。それは、傷あとの改善、胃腸内のガスの排出、細胞防御、月経促進、子宮の健全性、傷の治癒などにも効き目があります。
フランキンセンスオイルは、強壮剤と考えられています。なぜなら、それは体内で働くあらゆる系統にメリットがあるからです。例えば、消化系、呼吸系、神経系、排泄系などです。また、栄養素の吸収を助け、免疫系を強化します。フランキンセンスオイルは、次に挙げるような一定の健康状態に有益だと分かっています。
フランキンセンスオイルは、生の樹脂を水蒸気蒸留して作ります。フランキンセンスオイルを購入するとき、最高品質の100%精油だけを選ぶようにしてください。
また、フランキンセンスオイルを芳香オイルと勘違いしないでください。精油は植物から生成しますが、芳香オイルは普通人工的に作られ、合成化学品を含むことが多いのです。芳香オイルの香りが良く、値段が安いことが多いといっても、有機精油が持つセラピー効果はありません。
フランキンセンスオイルの効き目やメリットは、ディフューザや噴霧器を使って吸入するか、少量を内服することにより得ることができます。痛み止めとしては、このオイルを痛い部位に単にすり込みます。一方、ディフューザや吸入器具を使う場合は、風邪の治療や呼吸系の詰まりを解消するのに効果を発揮します。また、2,3滴を清潔な布に落として、香りを吸入することもできます。あるいは、お風呂のお湯に入れて、それに浸かって活力を取り戻すこともできます。
フランキンセンスオイルは、直接皮膚につけることができます。また、その他のキャリアオイルと混ぜることもできます。例えば、ホホバ、スィートアーモンド、アボカド、パチョリ、ローズマリー、クラリセージ、柑橘類、バジルオイルなどです。
はい、フランキンセンスオイルはおおむね安全です。ただし、まずスポット試験をすることを勧めます。事前に、このオイルに敏感かどうかを確かめてください。フランキンセンスオイルを内服する場合、食用のキャリアオイル(例、ココナッツオイル)、ハチミツ小さじ1杯に一滴垂らして薄めるのが最良です。あるいは、グラス一杯の蒸留水や非酸性飲料、非乳製品飲料に垂らすのも良いでしょう。舌に1、2滴垂らすこともできます。ただし、このオイルの内服は、6才以下の子供には勧められません。
6以上の子供やティーンエイジャーは、もっと薄めた方が良いでしょう。
また、フランキンセンスオイルのブランドがすべて、内服用に作られてはいないことに注意すべきです。従って、使う前にラベルを確認してください。
このオイルを使うことによる深刻な副作用は報告されていません。ただし、まれに、フランキンセンスオイルは、発疹や吐き気、胃の痛み、胃酸過多などの胃腸障害を引き起こす可能性があります。また、抗凝血作用があり、出血障害または抗凝固薬を服用している人の場合、異常出血のリスクを高める可能性があります。
フランキンセンス精油はまた、妊婦や授乳中のお母さんにはお勧めできません。なぜなら、それは月経促進剤として機能するので、月経を誘導して、まだ生まれていない胎児にとって危険となるかもしれないからです。
このウェブサイトの閲覧を続けとクッキーの使用、改訂個人情報保護方針、サービスの提供条件に同意したものとみなされます。
同意する