アロエベラオイル:


アロエオイル

早分かり -

  • 長年、植物のアロエベラ (Aloe barbadensis)は医薬品としての多くの機能があるので自然医療とアロマセラピーでは馴染みがある名前になりました。
  • 普通はジェル状で使用されますが、この治癒力がある植物は精油としても利用されています。精油にはこの植物の持つ多くの健康上のメリットがあります。
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アロエオイルとは何ですか?

アロエオイルそれ自体は真の純粋なオイルではありません。アロエオイルはアロエベラ植物を脂肪酸を多く含むオイルと混合して調製されます。この植物 油は抽出元のアロエが持つ特性を基本的に含みます。しかし担体オイルと混合されるので、栄養上の特性を増進や削減して調整できます。

アロエベラがもたらす健康上のメリットの大半は保湿効果、葉肉の豊富な葉です。この葉肉こそアロエから抽出される栄養豊富なジェルです。通常はアロエオイルを生成する際葉又はジェルを使用しています。

アロエベラは高温乾燥環境で繁茂する常緑植物です。具体的に言うと、北アフリカ、カナリー諸島、地中海岸、オーストラリア、米国の一部に生息します。

歴史的記録を見るとアロエベラが薬草を利用した薬物では重要な成分であったことがわかります。例えば、古代エジプトのエベルスパピルスや、ディオスコリデスのDe Materia Medicaにはアロエベラの使用について書かれています。古代エジプト人はこの植物を感染症、発疹、火傷の処置用に貴重に扱っており、「不死身の植物」という異名も取ったほどです。

アラブ、ギリシアやスペイン系等、他の文明圏でもアロエベラを利用して発汗量を減らしたり体臭除去のための補助として使用していました。スペインの宣教師は病人の処置に役立てるためにアロエベラを携えて移動していました。

アロエベラオイルの用途

アロエベラはよく化粧品、食品、飲料業界で利用されています。また、リップクリーム、ローションその他スキンケアトリートメント等パーソナルケア製品でも広範に応用されています。

当然、アロエベラ草自体がよく知られるスキンケア用成分としても利用されています。痒みを抑えるため、傷口の治癒増進や保湿剤としても一部の人はそのジェルを利用しています。アロエベラオイルの他の用法に含まれるもの:

  • マッサージオイルとして。鎮痛効果、炎症を軽減する効果。
  • アロマセラピーオイル。アロマセラピストはアロエベラオイルと他の担体オイルを混ぜ、治癒効果と若返り効果を利用しています。
  • ヘアケア製品。乾いた頭皮やふけの処置用コンディショナーとして利用できます。
  • 昆虫に刺されたときの処置。この植物油はミツバチやアシナガバチに刺されたときに腫れや炎症を処置するためにも利用されています。
  • 歯のケア製品。アロエベラの栄養素は歯周病の処置にも役立つことが判明しています。歯茎と歯のマッサージオイルとして使用するとこのオイルは虫歯、歯垢や歯肉炎のリスクを軽減するのに役立ちます。

アロエオイルの組成

アロエベラジェルの有益な化合物の多くは生産段階にオイルに移転されます。ジェルとオイルから取得できる栄養素の例:

  • ビタミンC、A (ベータカロチン)、E (アルファトコフェロール)、B1、B2、B6 (コリン、葉酸)
  • ミネラル。アロエベラ草は土壌の栄養素を吸収することで知られています。鉄、銅、マグネシウム、カルシウム、マンガン、ナトリウム、カリウムを含んでいます。
  • アミノ酸。アロエオイルには20種類のアミノ酸が含まれ、必須アミノ酸8個のうち7個も含まれます。
  • アントラキノン、これにはアロエエモディン、アロイン、桂皮酸エステルが含まれます。これらは抗ウィルス性効果があることが判明しています。
  • リピッド化合物。これにはアラキドン酸、ガンマリノレイン酸、その他植物ステロールが含まれます。
  • 多糖類。メリットのある特性がある炭水化物の分子です。多糖類は腫瘍、ガン、糖尿病、免疫機能の処置と関連づけられています。

アロエオイルのメリット

アロエオイルには原料アロエベラ植物の健康によい特性が含まれているでので、抗炎症性、抗菌性、抗酸化性、収斂剤としての活性があります。

アロエベラジェルと同様、アロエオイルは肌の健康を促進する特性があることも知られています。抗酸化性があるので日焼けから迅速に皮膚が回復するのを促進する効果があります。軽い切り傷や創傷の処置にアロエベラを使用することもお勧めできます。

アロエオイルは化学品の保湿剤に替わる優れる代替素材です。この植物に含まれるベータカロチン、ビタミンCやE等の豊富な抗酸化剤はしなやかで頑丈な皮膚を維持することができます。薄い線、皺、妊娠線を出なくするのに役立つ可能性もあります。

アロエベラは皮膚の炎症、水疱、痒みを軽減する特性があるのでニキビ対策になることが判明しています。

今日では、アロエベラはたむし、湿疹、発疹等よくある皮膚の問題を処置するために使用されています。治癒する性質があるのでヘルペスや帯状疱疹による痛みの処置や鎮痛に向いています。

アロエベラは効果的なヘアケア剤でもあります。ふけや頭皮の乾きを処置する他にも、この植物は頭髪の成長を促し、ヘアスタイルを強く維持するのにも役立ちます。ティーツリーオイルと混合したアロエオイルは菌性の頭皮感染症を処置するのに役立ちます。

関節炎のある人はアロエベラの鎮痛効果を享受することも可能です。痛む関節の局所にアロエベラを塗ると炎症を和らげる助けになります。

アロエオイルの調製法

アロエベラオイルは浸軟による抽出工程で産されます。アロエを高温に加熱された担体オイルに浸漬します。アロエの細胞膜が壊れると、高温のオイルが栄養素と植物エキスを吸収します。その後混合液をろ過して植物の構成要素を取り除きます。

アロエベラの場合、アロエジェルを含む茎や葉を浸軟します。この製品は煎じたオイルと同じで、100%アロエベラなわけではありません。この場合で も精油は対応するジェル成分と同様に有用です。アロエベラジェルよりオイルのほうが優れる点として、8~10カ月と長く保管できます。

幸いなことに、アロエオイルはご家庭で作れます。アロエベラ マッサージオイルの浸軟を「We Love Aloe」から作る方法を以下にご紹介します。

レシピ:

  • アロエベラジェル(植物から直接採取するか自然食品店で購入) ½ カップ
  • ココナッツオイル ½ カップ
  • 任意の精油 2~3 滴
  • ボール 1個
  • 鍋 1個
  • コンロ

作り方:

  1. アロエベラジェル(もぎたての葉から採取するときは正しく抽出する)とココナッツオイルをボールの中で攪拌ます。アロエベラとココナッツオイルの混合比は1:1とします。
  2. 任意の精油を2~3滴アロエベラとココナッツオイルの混合物に垂らし、よく攪拌します。精油を加えることでアロエ マッサージオイルに心地よい芳香が出ます。この香りで心を静め、アロエオイルにより多くの健康上のメリットが与えられます(加える精油によって異なる場合 があります)。お勧めできる精油としては、ローズ、ジャスミン、ペパーミント、さらにはレモン精油が挙げられます。精油(一種類か二種類)でアロエベラの 治療効果を補完でき最大化するのに役立ちます。
  3. 混合液を鍋に入れてコンロで10分程弱火で加熱します。
  4. 次に動かす前にアロエオイルを自然に冷まします。
  5. アロエベラオイルが冷めたら、使い始められます。加湿液又はリラックスするために胴、腕、足、背中や胸に塗り込んでください。
  6. アロエオイルは約2週間乾いた涼しい所に貯蔵してください。アロエオイルは冷蔵して成分を保存し、健康的な効果を長期間にわたって維持させることもできます。

アロエオイルはどのように効果を発揮しますか?

すでに述べた通り、アロエベラオイルにはアロエベラジェルと同じ栄養特性の大部分が含まれています。皮膚の保湿剤やマッサージオイルとして安全に局 所に塗れます。シャワーや風呂の後でこの製品を使うと効果を最大限に得られます。湿った肌がオイルをより効果的に吸収します。

アロエベラオイルを石鹸、シャンプー、リップクリーム、歯磨き、スキンケア製品等パーソナルケア製品に自分で加えて使用することもできます。異なる製品で試すことはできますが、最初にアロマセラピストの専門的な助言を求めるようにお勧めします。

アロエオイルは安全ですか?

アロエオイルを皮膚に着けて使う場合、製品の選択の際は仔細までよく注意して選ぶのが最善の方法です。人間の皮膚はとても吸収性があり、塗られた物 なら何でも吸収します。薬品や人工成分でさえ吸収してしまいます。製品が有機であるか否かを必ず確認してください。こうすると、抽出工程に添加される可能 性が高い有害物質や添加剤を製品が含むか否かについて、把握しやすくなります。

アロエベラジュース、 ジェル、オイルを経口で摂取すると消火効果が得られると勧める人も一部にはいます。製品が安全に消費できるものと証明されている場合でも、体内に摂取する ときにはよく注意するか専門家のアドバイスを求めてください。人によっては下痢、吐き気、嘔吐の誘因となる場合があるので、よく注意してください。

安全であり続けるため、アロエベラオイルは純粋なオイルではないので飲食しないでください。摂取するには危険である可能性がある担体オイルと混合されています。このため、一部の成分の量が増える可能性があり、このため高濃度では毒性がある場合もあります。

アロエオイルの副作用

一部の人ではアレルギー性反応を起こすこともあるアロエオイルを使用する際は、楽観的にならずいつも注意してください。アロエへのアレルギー性反応 について確認するには、皮膚でテストをするか、皮膚の小さい範囲にオイルを一滴垂らします。アロエベラ化合物は下剤、糖尿病医薬、利尿剤等一部の薬物と反 応する場合があります。

アロエベラに誘発される下痢で体内のカリウム濃度が下がり、一部の薬物の効能に支障がある場合があります。薬草系のオイルと同様、アロエベラオイル を使用する前は、特に他の薬物を服用中であったり妊娠や授乳中で有ればとりわけ、経験豊かなアロマセラピストか医師に相談してください。