「骨折防止効果を期待し、ビスホスホネートとう骨粗鬆症薬を服用していた女性のレアケースな大腿骨骨折の症例が骨粗鬆症専門医より報告されはじめたのは2年前である。」とNew York Timesは報じている。
「骨が小枝のようにぽっきり折れている、亀裂が発生してるなどの症例が見られた。また、転倒などの外傷はない場合が多かった。年齢的にも、重症の骨粗鬆症を発症するにはまだ若い50代女性、極端に骨が弱くなっているわけではない患者が多く含まれていた。」
骨折の部位についても異例であった。骨粗鬆症による大腿骨骨折の好発部位は股関節周辺であるが、報告された症例では大腿骨の長骨の骨折が多く見られた。血流が少ない部位ということもあり、治癒が難しいことも特徴的である。
Dr. Mercolaより
骨粗鬆症薬は、2003年以来2倍となる83億ドルを売り上げています。これは、多くの人がその危険性について知らされていないことを示す証拠と言えるでしょう。
これまで10年以上、骨粗鬆症薬の長期連用についての危険性を伝え続けた結果、その被害が現れるのに十分過ぎる時が経過してしまいました。骨粗鬆症に薬の効果がないというわけではないのですが、薬の連用は症状を悪化させてしまうだけで改善にはつながりません。
対処すべきなのは、病気の原因であって症状ではないのです。さらに皮肉なことですが、Fosamaxのような薬剤は、症状を改善する効果もありません。密度だけは高く、もろい骨を作るよう身体をだましているだけです。Fosamaxは、身体の修復と骨の交換に必要な骨細胞を死滅させてしまうのです。
Fosamaxは、骨粗鬆症の女性の骨を強くし、骨折を防ぐ目的で処方されます。昨今、この薬剤が、 骨減少症の女性に多く処方されています。骨減少症は年齢とともに骨量が自然に減っていく現象で、この薬を服用した場合の効果はあまり期待できません。
この数年間、多くの骨粗鬆症専門医が、このような薬を服用している女性に大腿骨骨折が多く発生している現象に注目しています。通常ではあり得ないケースです。大腿骨は全身の骨の中でも丈夫な骨であるにもかかわらず、日常的な動作で「骨が小枝のようにぽっきり折れてしまった」との報告がなされています。
研究者グループによってこの問題の原因が調べられましたが、究明には至っていません。 New England Journal of Medicine誌に掲載された報告によると、
「ビスホスホネート製剤の服用によりリスクが増加すると明言できる研究結果が得られなかったため、はっきりとした結論に至らなかった。」とされています。
つまり、大腿骨骨折の事例はレアケースであるが、薬剤が原因となっているかどうかの結論を導き出せるほどの症例数がなかったのです。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校、疫学・生物統計学博士のDennis M. Black氏と本研究の筆頭著者は、 New York Times誌に次の様に述べています。
「どんな薬にも、あらかじめわかっているリスクとわかり得ないリスクがあります。リスクについて何も考えないなんて危険です。」
そのとおりです。特に、骨粗鬆症薬については、リスクがあることがすでに判明しているわけですから。
Fosamaxは、先述のとおり、骨を強化するために投与され、信じがたい様々な副作用を骨に与えることが知られています。
皮肉という言葉で片付くことではありません。
また、大腿骨骨折の報告も最近のことではありません。ABC Newsによると、FDAがMerck社(Fosamaxの製造元)に大腿骨骨折の情報を包装に表示するよう求めたのは、2008年のことであると報じられています。
その後、実際の表示までは1年かかりました。
当然ですが、Merck社は、Fosamaxによるあごの骨の壊死についても隠蔽していました。この症状は口腔外科医には ビスホスホネート関連顎骨壊死 (BRONJ)、「Phossy jaw(燐顎:顎骨などの燐壊死)」として知られています。Fosamaxや関連製剤による重篤な副作用で、あごの骨を腐らせてしまいます。
ビスホスホネート製剤は次の症状とも関連性が指摘されています。
Fosamax、Actonel、Bonivaをはじめとするビスホスホネート製剤の問題点は、骨に残存し、正常な骨の再生プロセスを阻害してしまう点です。
健康な骨は、継続的に分解、再生を繰り返して強度を保っています。破骨細胞(osteoclast)とは骨を分解する細胞であり、骨芽細胞(osteoblast)は骨を再生する細胞です。
Fosamaxや類似の製剤は、破骨細胞を死滅させ、正常な骨の修復プロセスを停止させます。こうして骨の密度は増加していきます。しかし、密度が高ければ強い骨というわけではなく、製薬会社はこの点について言及しません。事実、骨は最終的には弱くなり、骨折しやすい状態に至ります。
なぜでしょうか。
骨は常に入れ替わる組織であり、不要な部分を排除し、新しい骨に交換されることで強度を保っているのです。Fosamaxには、新しい骨を作る作用はありません。不要な骨を分解する細胞を死滅させるため、本来の再生機能が失われてしまいます。
この薬剤を5年以上服用した女性の骨は、再生機能を失っているため、もろく骨折しやすい骨になってしまったのです。
Fosamaxのような薬が骨粗鬆症の特効薬かの様に扱われるということは悲しいことです。危険な薬で無用な被害を受けないためにも、安全で自然に骨の強度を増強、維持できる簡単な指標をご紹介します。
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