Dr. Mercolaより
メキシコ南部や中央アメリカにのみ生息しているイメージがあるパパイヤですが、現在、熱帯、亜熱帯地方の多くの国々に生息しています。
成木になり実を付けるためには限られた気候条件が求められるものの、温度や湿度の管理ができれば、プランターでも栽培可能です。
パパイヤは短命ですが成長は速く、一年目で3-3.5mにまで成長します。パパイヤは木のように見えますが、空洞になった緑色または濃い紫色の茎で、株元にいくほど色が濃い大きな草と言えます。
商業的な面での主要産地はハワイ、アフリカの熱帯地方、フィリピン、インド、オーストラリアなどがあります。
ハワイ産と、メキシコ産の2種類に分類されます。よくスーパーなどで売られているのはハワイ産のものです。ハワイ産の方が背丈が低く、実のサイズも小さいので収穫がしやすいためだと思われます。
メキシコ産のパパイヤの実は、重さは4.5 kg、長さは40 cmほどになります。実も種も食べられます。パパイヤはジューシーで甘みがあり、味はスイカにも似ています。種は黒コショウのようなスパイシーな味わいです。
家庭で栽培する場合は、実の甘さを保つために、4年毎に植え替えが必要になります。ハワイ産パパイヤ、中国産パパイヤのほとんどが遺伝子組み換え作物(GE)です。遺伝子組み換え食品(GMO)を避けたい場合は、オーガニックのパパイヤを購入することが大切です。
パパイヤは想像を超える健康効果を持つ非常に機能性の高い果物です。しかし、農薬や、殺菌剤を散布されたパパイヤは、健康効果を上回る健康被害があるかもしれません。健康の害にならないように、オーガニックのパパイヤを選びましょう。
パパイヤは、収穫後、自宅で熟する果物です。まだ少し緑色か黄色の若いパパイヤを選びましょう。買った後は、2-3日冷蔵庫に入れずに熟されます。
完熟したパパイヤは、明るい黄色で触ると果肉が柔らかくなったのがわかります。店にある時点で柔らかすぎたり、傷があるものは避けましょう。
家に持ち帰って、完熟させたら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で7日間まで保管できます。柔らかくなりすぎる前にいただきましょう。熟させる方法として、紙袋(茶色)に入れておくこともできます。熟する過程で放出されるエチレンガスを袋に閉じ込めて成熟を促す方法です。
中の果物が腐らないように、袋は冷暗所に保管して下さい。前述のとおり、オーガニックのパパイヤを購入しましょう。農薬が残留したものや、遺伝子組み換えのパパイヤがたくさん流通しています。
熟したパパイヤはそのままで食べるのが一般的です。皮と種を取り除いて、スイカと同じようにV字型に切ると良いでしょう。ぴりっとした味わいを添えるために、種を残しておくこともあります。果肉をサイコロ切りにしてフルーツサラダやフルーツカップ、サルサなどにしても良いでしょう。固い場合は、野菜のように味付けをして焼いて食べることもできます。完熟していれば、ピューレにして、デザートのソースとして楽しめます。
実を半分に切り、種と周囲のドロドロの部分を取り除いて、真ん中のくぼみにレーズン、イチゴ、くるみ、牧草牛のヨーグルトをかければ、ヘルシーなデザートの完成です(フルクトースの摂りすぎにならないようにほどほどの量にしましょう)。スムージーや、サラダのトッピングにも向いています。熱帯のエネルギーたっぷりの果物を色んな方法で楽しんで下さい。
1960年代以降、生殖能力(男性、女性とも)や妊娠期間中に与えるパパイヤの影響を評価する研究がなされてきました。動物実験では、熟す前の果肉に多く含まれるラテックスが早産を誘発することを示す結果が出ています。果肉にも、実験動物の月経周期に影響を与える結果が出ました。これらの実験結果は、もちろん人間では実証されていません。
パパイヤによるアレルギーの臨床報告はほとんどありません。あったとしても、口内のかゆみやはれ、鼻水などが代表的な例です。パパイヤにはキチナーゼという酵素が含まれており、これがラテックス(または含有食品)にアレルギーがあると相乗効果を示す可能性があります。
パパイヤの実に健康に良い効果がたくさんあるのはわかっていただけたと思いますが、結局の所、病気の予防や健康のためには、食生活そのものが総じて健康である必要があります。私の考えた理想の栄養プランなら、みなさんの食生活を変え、生涯の健康や理想的な栄養状態を維持するためのお役に立てると思います。
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