幸せに過ごすための14の方法

文字サイズ:

Dr. Mercolaより

大人になると、幸せというものが自動的に起こることはありません。それでも、そうであって欲しいと期待してしまうものです。仕事から、夕食のメニューのような小さなことまで、人生の様々な場面で常に何かを計画し、それが幸福につながると考えています。

しかし、そのような考えは往々にして、誤っているのです。懸命に追えば追うほど、幸せは逃げていくのです。大人の抱える問題の一つに、子供時代の思い出があります。両親がいつもあの手この手で子供を楽しませようとしていませんでしたか?

ノースカロライナ大学チャペルヒル校でポジティブ感情・心理学研究所の所長を務める社会心理学者であり、「Positivity(積極性)」の著者であるBarbara Fredrickson博士は、大学時代までは、子供時代に経験したような幸福感が、引き続き友人関係から得られる傾向にあるとTIME誌で指摘しました。

「その後、過去の楽しかった日々は突然消え去ります。自分で楽しむ方法など誰も教えてはくれないのです。」

そこが問題のもとです。自分1人だけにされると、一日中しなければならないことに終始してしまい、やりたいことをやる時間など残りません。それでは楽しいはずがありませんね。

年を重ねるほど、日常の何気ない瞬間に幸福を感じる

「死ぬまでにやりたいことのリスト」にどんどんチェックが増えている人達をメディアは報じます。その手のリストには、世界旅行、マラソン完走など、非日常的な内容が綴られています。果たしてやり遂げると本当に幸せでしょうか。

Journal of Consumer Research(消費者調査ジャーナル)に発表された研究によると、若い人ほど、非日常的な経験に価値を置く一方で、年齢層が上がると、美味しいコーヒーを飲んだ時や、息子との楽しい会話のひとときなど、日常の瞬間に価値を置く傾向にあることを示唆しています。これについて、研究者グループは、次のように説明づけています。

「若い世代は、まだ見ぬ未来に夢を持ち、非日常的な経験に幸福感を覚えるのに対し、年を重ね、残された時間が限りあるものに感じられると、日常的な出来事であっても非日常的な経験と同程度の幸福感を得るのである。

この反応は、自己の存在意識によるものである。非日常的な経験をすることは、生涯をつうじて生きる醍醐味を味わえる経験であるが、我々は年齢を重ねると、より日常的な活動に生きる意味を見いだすようになる。」

これは素晴らしいことです。小さな日常を楽しむことができると言うことは、幸福度が増すということですから。

幸福になるための14箇条

幸福とは選択肢です。決まったルールに従えば、作り出せるものなのです。事実、幸福な人は、悲観的でストレスを感じやすい人がやっていない習慣を持っています。幸福でありたい方は読んで下さい。ポジティブ心理学者がお勧めする、「あなたの人生を幸せで満たす(TIME誌)」14箇条です。

  1. 幸福を目指す

    生まれ持った幸福の50%は遺伝によるもので、生活環境によるものが更に10%であると考えられています。残りが自分で自由になる部分です。まずは幸福は選択肢であり、自分で決定できることをしっかり理解しましょう。

    例えば、音楽を聴く時に楽しい気持ちになるようにと指示された人は、ただリラックスするようにと指示を受けた人よりも楽しい気分になったという研究報告があります。この場合の差は、楽しくなろうという気持ちだけです。
  2. 何をすると自分が楽しいかを知る

    最近楽しい(子供の頃の何の不安もない楽しい気持ち)と感じたのがいつか思い出せない場合、どうすれば楽しいと感じるのかすら忘れてしまっている場合があります。何を楽しいと思えるか時間をかけて考えましょう(家族などのわかりやすいものではなく、小さなことや趣味や、興味のあることなどが良いでしょう)。
  3. 幸福感を最優先に

    一時間以上あき時間ができたら、楽しいことをして過ごしていますか?日頃行き届いてない家事や、終わっていない仕事などをやっていませんか?後者の場合、「少々病的な状態」であると幸福に関する研究を行うRobert Biswas-Diener博士は述べています。

    それでは、幸福感は得られません。この罠から抜け出すには、週のどこかに行事を入れて、楽しく活動的に過ごしましょう(日常的なことでもかまいません)。
  4. 楽しいひとときを心ゆくまで

    楽しいひとときを持つことのできている人は、どんな出来事が起こって日でも、より幸福感が高い傾向にあります。楽しいひとときがどんな時なのか楽しめていない場合は、どんな時に幸福を感じたか、その時に楽しめたかどうかについて日記をつけると良いでしょう。

    日々の生活の中にどんなに多くの幸せが隠れていたのかに気づいて驚くかもしれません。コーヒーの香り、柔らかいベッドの感触、一日の始まりを告げる朝日など、楽しめることがたくさんあります。
  5. 時間を大切に

    一日には決まった時間しかありません。不要な非生産的な誘惑に時間を奪われないようにしましょう。メール、ツイッター、Eメールなどは生きることの本当の喜びを遠ざけます。必要名場合は、ソーシャルメディアは完全に絶ちましょう。
    ある研究は、Facebookを見る時間が長くなるほど、瞬間ごとの幸福感は減少し、満足感が減ることを示唆しています。
  6. 楽しいことを考えよう

    ポジティブなことを考えてにっこりするだけで幸せな気分になれることを知っていますか(無理に笑顔を作るだけよりも効果があります。)本物の笑顔は、目の周囲の筋肉が運動し、気持ちの変化が脳の活動に影響を与えます。
  7. ものではなく思い出を買おう

    ある研究は、ものを所有することよりも何かを経験する方が幸福感を得やすいと示唆しています。新しいものを手に入れた喜びは薄れますが、経験によって得られた感動はその時だけでなく後になっても変わりません。しかし、自慢するのが目的で、心から楽しんでいなければ幸福感は得られません。
  8. パートナーとの関係に遊び心を

    大切なパートナーとの関係がよそよそしくなっていませんか。楽しい関係を取り戻す対策が必要です。おちゃめなメッセージを送ったり、一緒に新しい料理に挑戦したり、ロマンチックなバブルバスもいいですね。
  9. 運の悪い日に備えておく

    運悪く気分が沈む様な出来事が起こった日には、元気を取り戻すための対策を用意しておきましょう。仲のいい友人に電話する、コメディを見る、ジョギングするなど、何が効果的かは自分が一番よくわかっているはずです。
  10. 目的意識を持つ

    幸福は、何も楽しいことだけではありません。目的意識を持つことも含まれます。「eudaimonic well-being(人生の意味に関わる幸福)」というアリストテレスの言葉は、目的意識や、人生の意義、自己実現のための活動によってもたらされる幸福感を表しています。仕事でも、ボランティア活動でも、お料理のクラスからでも得られる感覚です。
  11. 知らない人とでもコミュニケーションを

    幸福感を得るには、有意義な交際関係を築くことが重要です。しかし、多くの人が「social snacking(つまみ食い的な人付き合い)」をしており、幸福であると報告しています。Social snacking(つまみ食い的な人付き合い)とは、日常の、ちょっとした人との交流のことで、知らない人とのコミュニケーションも含みます。周囲の人に交わり、会話をするほど、大抵の場合、気分が明るく楽しくなるのです。
  12. 日常から離れる

    日々の軋轢から離れ、充電の時間を取ることも重要です。週末だけの外出でも気晴らしになります。なるべく遠くへ出かけると良い思い出作りになりますね。このような出来事が良い記憶となり、幸福感となるのです。専門家によると、理想的には、近場でもかまわないので2週間は休暇を取ると良いそうです。
  13. 親切な行動を

    週に3-5回は人に親切にするようにすると、不思議なことに、幸福な気持ちになれるのです。誰かを褒めたり、列で順番を譲ったりなど、ちょっとした親切が伝染し、みんなが幸せな気持ちになれるのです。
  14. 日曜は楽しく過ごす日に

    休みの日を最大限に楽しむために、前もって計画を立てておきましょう。専門家のお勧めはPEPです。肉体的(physical)、離れる(escape)、人(people)という要素を含むとベストです。つまり、体を動かす内容で、日常生活から離れてリラックスできることを気の置けない仲間と一緒に行うことが良いそうです。

幸福は心身に良い影響をもたらす

楽しい気持ちでいることの一番の効果は、そこから得られる、楽観的な考え、喜び、健康、個人的な目標の達成またはこれら全てが含まれる幸福感です。全てが健康的な生活習慣と関連しています。精神状態の良い人は、そうでない人に比べると、しっかり食事を摂り、よく運動し、よく眠ることができます。このことは、ある意味、健康的なライフスタイルが目標の達成や幸福の手助けとなるとを意味します。

規則正しい生活習慣で健康が維持され、気持ちも明るく、ますます幸福になるのです。ポジティブな考え方や態度のおかげで、免疫が高まり、ますますポジティブな感情を持つことができるため、痛みや慢性病は減り、ストレスも和らぎます。幸福感により、遺伝子にも変化が現れることが科学的にも証明されています。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校の、ある研究者グループは、強い幸福感や健康の喜びを抱いている人は炎症を起こす遺伝子の発現が少なく抗ウィルス、抗体反応を示したと発表しました。これは、遺伝子発現のオン/オフを切り替え、その機能を変更するというエピジェネティクスの領域の話です。この記事でご紹介した幸福のためのコツを是非お試しください。全部でなくても大丈夫です。いくつかを実行すれば、幸福感が得られ、心身の健康につながることでしょう。