By Dr. Mercola
人類は太古の昔から、性欲と精力を高める食品を探し求めてきました。
「aphrodisiac」という言葉には、「催淫」という意味があり、ギリシャ神話の女神アフロディーテがその語源です。アフロディーテは恋愛の女神として牡蠣の殻に乗って現れたとされています。この劇的な登場シーンで、恋愛の女神がたたずむ2枚貝ですが、世界最古の催淫剤とされていることは不思議ではありません。
かの有名なCasanovaも、精力を維持するために毎日1ダースの牡蠣を食したことで知られています。
牡蠣には亜鉛が豊富に含まれています。亜鉛は精子やテストステロンの生成に重要な栄養素で、男女共に性欲増強効果があります。科学的な見地からも、牡蠣に性欲を増す効果があることはもっともなことです。
古くから、様々な食品が、「効果のある食品」とされてきました。ニンジン、アスパラガス、アニス、ナツメグおよびクローブ、ルッコラ、バジル、コショウ、マスタード、ネトル(西洋イラクサ)、スイートピー、ウイキョウ、ピスタチオおよびカタツムリなどがその例です。
これらの食品は本当に効くのでしょうか。
文学作品や逸話には、精力増強効果のある食品に対する関心が表現されていますが、科学的な研究は非常に少なく、現在までの研究の多くはこれらの精力増強効果のある食品とは反対の薬剤やホルモン剤を主に扱っています。
この事実にもかかわらず、人類の歴史は、性的機能を高める効果のある食品についての民間伝承であふれています。
性欲増強剤は、性的機能に対する不安症や受胎促進の目的で求められました。子孫繁栄は道徳的、宗教的に、どの時代においても重要な問題でした。過去において問題だったのは栄養面です。食品が手に入りにくく、栄養状態が悪いため、精力は減退や、不妊の原因となりました。
しかし、古代の理論には、奇妙で愉快なものも含まれています。
ヨーロッパでは、ローマの医師Galen(c. 129 ― c. 200)が、精力を刺激する食品について広範囲に記述しており、「暖かく水分が多い」、「風がある」つまり、お腹の張る食品に効果があるとしています。「風」は男性器を膨らませる、つまり勃起に必要なもので、お腹が張る食品を食べると精力が付くと考えていたのです。
セックスのことについて研究していたのはGalenだけではありません。
性欲増強剤とされるものが全て秘伝のものというわけではありません。
古代エジプトでは、不妊症や性的不能の治療薬にハチミツが使われていました。ハチミツを発酵させたMeadという飲み物を、結婚生活が上手くいくことを願って新婚夫婦が飲む習慣がありました。ハチミツにはテストステロンのために必要なビタミンB群が豊富に含まれています。また、エストロゲンおよびテストステロンの生成に重要なホウ素も豊富です。
ジャガイモ、サツマイモはヨーロッパでは性欲増強効果があると信じられていました。おそらく、アメリカからヨーロッパにはじめて伝わった当時は珍しい食品だったからでしょう。
まだまだ性欲増強剤についての奇妙な言い伝えがあります。
人間の生殖器と形が似ているために性欲増強効果があるとされている食品があります。
マンドレークは、性欲増強と受胎促進効果を求めて食されるが、枝分かれした様子が女性の太ももを連想させるためだと思われます。牡蠣やハマグリも、女性器に似ていると考えられていました。
食品と人間の生殖器の形状との類似点は、古代の考え方を理解するにあたってBritannica百科事典にも述べられています。
「人間が催淫効果を特定の食品と関連づける傾向が世界的に見られるのは、治療有効性に対する古代の考え方に起源を発することが示唆される。つまり、物の形が生殖器に似ていれば性的な力を持つと考えられていた。このように、ニンジンやサイの角の粉薬に催淫効果があるとする伝説的な考えが登場した。」
考えてみると、性欲増強効果があるとされている食品の多くが本当に人間の生殖器と形が似ているのです。例えば、医師も卵巣を「アーモンドの形」と例えます。柑橘類の果物は、非常に丸く、「乳房のような」形と表されます。アボカドやイチジクは少し、子宮に形が似ています。
また、偶然の一致なのか、アボカドが花を咲かせ実になるまで約9ヶ月かかることをご存じでしたか?
考えてみると、多くの食品が、食べると効果のある体の部位に形が似ているのです。あきらかに、多くの人がそう思ったことがあるはずですし、多くの記事でも取り上げられています。
食品でその気になるかどうかはさておき、性生活を保つことは長生きにもつながります。健康的な性交渉は、恋愛関係を長持ちさせるためにも重要です。
Kenny GのベストアルバムをBGMに、できたてのskinkとスズメの脳の料理を用意してパートナーをテーブルに誘ってみようかと思案する前に、こちらに紹介するスーパーフードのリストを見て下さい。ローフード専門家David Wolfe氏が、性欲を高める食品上位5品を紹介します。きっとお口に合うと思います。
Health.comでは、古くから性欲増強効果があると考えられている食材を紹介するだけでなく、現代科学に照らした根拠を記載しています。
勃起障害(ED)は単に不健康なライフスタイルが原因で現れる症状の1つであり、どんなに大量の薬でも治療効果はないということがますますあきらかであることは、少し調べていただけばわかるはずです。
勃起障害が起きているのであれば、次の項目を実践するだけで、症状は改善するか無くなるでしょう。
上述の対策をすでに実行しているのにまだ勃起障害や性欲減退が続いている場合は、サプリメントを試して見ると良いかもしれません。
バイアグラなど、勃起不全に処方される薬剤は有名ですね。これらの薬剤は、血流内の一酸化窒素の生成を促し、血管を広げてペニスに流れる血流を増やす働きがあります。
しかしEDの薬剤には様々な副作用があります。心臓病、脳卒中、不妊など、いつまでも健康で愛情に満たされた生活を送ることを難しくする症状です。
しかし、科学的にEDへの効果が実証された天然の成分があります。単独でも他のものと組み合わせても良く、医薬品に比べて安全性も高いものです。
効果のあるものを紹介します。
冠動脈疾患が勃起不全の原因となっている可能性があることが研究によりわかっています。心臓疾患のある男性の75パーセントに何らかの勃起不全が起こっています。L-アルギニンは、一酸化窒素の量を増加させ、Viagraと同様の効果ですが危険な副作用はありません。
科学的研究により、L-アルギニンは、次の2つの天然成分と共に服用すると特に効果が高いことがわかっています。
European Urologyに掲載された予備的研究によると、L-アルギニン6 gと、ヨヒンビン6 gという組み合わせで服用すると勃起障害の治療効果が高かったことがわかりました。
チョウセンニンジンやマカは性欲増強剤として何世紀にもわたって使われてきた物です。アミノ酸L-アルギニンは、心血管系疾患に起因する勃起障害に特に効果があります。理由は次のとおりです。
最終的に、コリン(1,000-3,000mg)と、ビタミンB5(500-1,500mg)の組み合せが、アセチルコリン(ACH)の生成を助けます。アセチルコリンは、性的な信号を脳に届ける神経伝達物質の1つです。コリンを使用する場合は、大豆由来のレシチンより、ひまわり由来のレシチンをお勧めします。
性的機能を治療する「秘薬」はありませんので、ご理解下さい。この記事が、性生活に効果のある食品を知るための参考になったことを願います。
このウェブサイトの閲覧を続けとクッキーの使用、改訂個人情報保護方針、サービスの提供条件に同意したものとみなされます。
同意する