末期ガン患者の97%が根管治療を経験している

根管処置

早分かり -

  • 根管処置の際、歯を殺菌する方法はない。処置後の歯の内部に危険な菌が増殖すると、抗生物質でも効果が届かない。
  • 根管処置の後詰め物をした歯には、増殖したバクテリアが変異して、毒性を持つ場合がある。その毒性が全身の様々な部位の組織に悪影響を及ぼし、深刻な症状となって現れる。
  • 死んでしまっている部位を体内に残すという医療措置は他にはない。免疫系が働いて異物を攻撃してしまうからである。
  • 虫歯があるなら、またはすでに根管処置をしているなら、生物学的治療をおこなう医師に抜歯をしてもらう方が良い。
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慢性変性疾患がありますか?あると答えた方、「頭の中の幻想だ」と言われたことはないですか?

その発言、遠くはないかもしれません。病気の原因は口の中にあるかもしれないのです。

歯科医のほぼ全員が、とても安全だというこの歯科処置ですが、科学者達は、100年以上もその危険性に警告をし続けてきました。その歯科的処置とはとは?
根管処置です。

根管処置をした歯には、死んだ歯であり、そこには毒性の高い嫌気性菌が静かに増殖する温床となり得ます。条件が整えば、菌は血流へと浸透し様々な深刻な症状となって現れるのです。

不幸なことに、歯科医の多くが、患者を深刻な潜在的健康リスク(患者にとって一生続く危険)にさらしていることに気がついていないのです。

私は、幸いなことに、Tom Stone博士や、Douglas Cook博士というすばらしい指導者に恵まれ、20年前には根管処置の事実を学ぶことができました。1世紀以上も前に、根管処置と病気の関連性にたどり着く開拓心を持った一人の歯科医がいなければ、この隠れた病気の原因は今日まで気づかれずにいたかもしれません。その歯科医とは、Weston Price氏です。時代を超えた名医としてその名を知らない人はいません。

Weston A. Price氏:時代を超えた名歯科医

Weston Price博士の診療の様子を学べば、多くの歯科医が公衆衛生に多大な貢献ができることでしょう。残念ながら、彼の診療は歯科の専門家達には、軽視されあまり語られていません。

Price博士は歯科医かつ研究者でもあり、世界中で、歯、骨、現代の食事の「利点」を経験せずに生活する現地民族の食事などについて研究をしました。1900年頃、Price博士はなかなか治らない根管の感染の治療をした際に根管処置を施した歯は、治療をしていても感染が治らないのではという疑念を持ちました。そしてある日、6年間も車いす生活を強いられていた一人の女性患者に根管処置をした歯(一見何も悪いところはなさそうでしたが)を抜くことを勧めました。

彼女はこれに同意しました。医師は抜いた歯をウサギの皮下に埋め込みました。驚くことに、ウサギはその女性と同じ関節炎を起こし、感染症により10日後に命を落としました。女性はというと、毒を持った歯から解放され、すぐに関節炎の症状も治まり、杖がなくても歩くことができるようになりました。

Price博士は、根管処置をした歯を殺菌することが構造的に不可能であることを発見しました。

また、慢性変性疾患の多くが根管処置をした歯が原因となっており、中でも心臓秒と循環器系の疾患が多いことを示しました。また、これらの症状を引き起こす原因となる、16種類のバクテリアを突き止めました。また、根管処置をした歯は、関節、脳、神経系の病気との強い関連性もありました。

Price博士は常識を覆す2冊の本を1922年に出版します。その内容は、歯の症状と慢性疾患の関連性についての研究結果でした。残念なことに、彼の研究は意図的に70年間も日の目を見ないままでした。Price博士の研究の重要性に気づき、真実を知らしめようと努めたのは、歯内治療専門医のGeorge Meinig氏でした。

Price博士の研究を進化させたMeinig博士

Meinig博士は、生まれも育ちもシカゴ、第2次大戦では、アメリカ軍の指揮官を勤めました。その後、有名人専門の歯科医になるためにハリウッドへ渡ります。

1990年代には、18ヶ月間、Price博士の研究に明け暮れました。1993年6月、Meinig博士は、「Root Canal Cover-Up」という本を出版しました。現在でもこの本は、このトピックについて書かれた本の中でも、特に内容が充実している本です。ご購入は、 Price-Pottenger Foundation ii にお寄せ下さい。

歯の構造について歯科医師達が知らないこと

歯は、身体の中で最も硬い物質でできています。

歯の中央部には髄室があります。髄質には、血液と神経などの軟組織が入っています。髄室の周囲を象牙質が取り囲んでいます。象牙質は硬度の高い鉱物を分泌する生きた細胞です。象牙質を包む、歯の表面の最も硬い層は白いエナメル層です。

歯の根元は、あごの骨に到達し、歯周靭帯によって連結されています。歯科の教育課程では、根管の数は1本の歯につき1-4本であると教えられます。ですが、根管に付随する側枝があるのですが、言及されないのです。

大きな血管が微細な毛細血管につながっているように、歯にもそれぞれ迷路のような小さな管があり、その全長は約5キロにも達すると言われています。Weston Price博士は、中切歯(前歯)に75本にも達する側枝が存在するのを確認しました。

この側枝では微生物が行き来しています。地下トンネルを通るホリネズミのようです。

根管処置では、歯から内容物を取り除いて空洞ができます。その空洞にはグッタペルカという物質が詰められます。これで歯に血液が供給されなくなり、体液が歯に循環することはなくなります。それでも、小さな側枝の迷路は残ったままです。この小さなトンネルでは、栄養源を絶たれた微生物が抗生物質や身体の免疫機能が届かない状態に保たれてしまいます。

疾患の本当の発症原因

酸素も栄養素もない状態になり、これまでは有益に働いていた微生物は、強力で毒性の高い嫌気性菌へと変異し、強い毒素を排出するようになります。死んだ歯の中では、有益な常在菌が非常に有毒な病原体に突然変異し側枝に潜んで猛威を振るう時を待っているのです。

これらの側枝に届く有効な殺菌方法は見つかっていません。根管処置を施した歯のほぼすべてにおいて、頂点部分や歯周靭帯でこれらの微生物を保菌していることがわかっています。感染があごの骨にまで至ると、骨が壊死してキャビテーション(空洞形成)が起こります。

キャビテーションとは、治癒していない骨の周辺で組織が感染により壊疽を起こし、空洞ができてしまう現象です。抜歯(親知らずなど)によって起こる場合もありますし、根管処置がきっかけとなる場合もあります。Weston Price Foundationの記録によると、キャビテーションの外科的治療例5000例のうち、治癒していたのは2例のみでした。

根管処置が心臓病、腎臓病、骨の疾患、脳の疾患につながる

免疫機能が保たれていれば、感染した歯から放出された細菌は、やがて死滅します。問題は、事故や病気、その他の健康状態の変化により、免疫機能が低下し、感染に対抗できない場合です。

細菌は周辺組織に広がり、やがて血流に侵入し、別の部位に新たに感染が広がってしまいます。感染は、どの器官、腺、組織でも起こり得るのです。

Price博士は、上述のとおり、根管処置をした歯の一部をウサギの皮下に埋め込み、人体で発生した疾患をウサギで発症させることができました。心臓病を発症した患者から採取した根管処置の組織の一部をウサギの体内に埋め込むと、数週間以内にウサギにも心臓病が発生することがわかったのです。

慢性変性疾患のほとんどが根管処置と関連性があると指摘されています。一例をご紹介しましょう。

  • 心臓病
  • 腎臓病
  • 関節炎、リウマチなどの疾患
  • 神経疾患(筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多発性硬化症(MS))
  • 自己免疫疾患(狼瘡など)

ガンとの関連性も指摘されています。Robert Jones博士によると、根管処置と乳ガンの関連性に関する研究により、非常に高い関連性があることを解明しました。5年間で300の症例を検証した結果、次のことが判明しました。

  • 乳ガン患者の93%が根管治療を経験している
  • 7%にその他の口腔疾患が見られた
  • 腫瘍の発生位置が根管処置や口腔疾患と同じ側であった

Jones博士は、感染した歯や顎骨から排出される細菌の毒素が、腫瘍の形成を抑制するタンパク質の働きを阻害すると述べています。ドイツの外科医であるJosef Issels博士の同様の見解を示しています。末期ガン患者の治療にあたった40年の経験で97%の患者が根管処置の経験があったと報告しているのです。このような医師達の見解が正しければ、ガンの治療は、歯を抜いて免疫を高めることかもしれません。

良い菌が悪玉に

変異した口内菌は心臓病や関節炎とどのような関連があるのでしょうか。米国歯科医師会(ADA)やアメリカ歯内療法学会(AAE)は根管処置を施した歯の周囲の菌が病気の原因になるという主張は「都市伝説」のようなものだと一蹴しています。その主張は、疾患のある歯の周囲の菌は口内の常在菌と同じであるという、明らかに間違った考えに基づいています。

今日では、DNA解析により、菌を特定することが可能です。生菌、死菌を問わず、DNAですべてがわかるのです。

Price博士の研究に続き、毒素研究所(TERF)は、根管処置を施した歯に付着した菌のDNA解析を実施しました。その結果100%のサンプルで菌の感染が見られたと報告しています。発見された菌は次のとおりです。

  • キャプノサイトファガオクラセア
  • フソバクテリウムヌクレアタム
  • ゲメラ-モルビロルム
  • レプトトリキア-ブッカーリス
  • ポルフィロモナス-ジンジバリス

これらの菌は果たして、善玉の常在菌なのでしょうか。全く違います。心臓に悪影響を及ぼすものが4種類、3種類が神経に、2種類が腎臓に、2種類が脳に、1種類が副鼻腔に悪影響を及ぼす菌です。

根管処置を施した歯の周囲の血液には通常の約4倍の菌が発見されました。このことは、歯は菌の住みかとなり、歯周靭帯が栄養の供給源となっていることを示唆しています。根管処置を施した歯の周囲の骨には菌が多く発見されましたが、驚くべきことではありません。骨は菌にとって食べ放題の食堂と同然なのです。

死んだ組織を体内に残す処置が良しとされ始めたのはいつ?

死んでしまっている部位を体内に残すという医療措置は他にはありません。虫垂が機能しなくなれば、切除します。手や足の指が凍傷や壊疽を起こせば、切断されます。胎児が胎内で死亡すれば、身体が流産の反応を起こします。

免疫系は、死んでしまった組織を排除します。死んだ組織が存在すれば、免疫系は攻撃をはじめるのです。このことは、根管処置を避けたい理由でもあります。死んだ組織を残す処置なのですから。

感染や、自己免疫拒否反応により、菌がさらに死んだ組織の周囲に集まります。根管処置をすることにより、噛む動作の度に菌が血流に放出されることになります。

歯科業界が根管処置は安全であると訴え続ける理由

米国歯科医師会(ADA)はPrice博士が示す証拠に反論しています。根管処置は安全だと主張していますが、それをサポートできるような資料や研究結果の報告はしていません。アメリカ心臓協会(AHA)は、感染性心内膜炎(IE)の予防のために、歯科処置を受ける前に抗生物質の投与を受けることを推奨しています。心臓に何らかの疾患がある場合は、様々な感染に事前に対処することができます。

一方では、ADAは、口内菌が心臓に達して命に関わる感染症の原因となり得ることを認めてもいます。

ですが、同時に、同一の菌(人体にとって病原性があることがわかっている)が、根管処置を施した死んだ歯に潜み、噛む度に血流に放出され、様々な健康上の問題を引き起こす可能性があることを、業界をあげて否定しています。

これはなぜでしょうか。多くの歯科医や、ADA、AAEなどの団体が根管処置が危険であることを否定したい理由があるのでしょうか。そうです。実はあるのです。根管処置は歯科業界で最も利益のでる処置なのです。

+ 出典および参考資料