胎盤摂取―新米ママの健康に役立つ?

胎盤

早分かり -

  • 胎盤摂取とは、出産後に胎盤を食べる行為であり、一般的ではないにも関わらず、一部熱狂的な支持を集めている。
  • 調理された胎盤、もしくはカプセル状になったものを摂取することで、ホルモンバランスの乱れや産後うつの防止に効果があるとされている。
  • 大半のほ乳類が出産の後に胎盤を食べることを理由にこの行為が自然なことであると主張されている。漢方でも古来から胎盤が利用されている。
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胎盤摂取とは、出産後に胎盤を食べる行為であり、一般的ではないにも関わらず、一部熱狂的な支持を集めています。

調理された胎盤、もしくはカプセル状になったものを摂取することで、ホルモンバランスの乱れや産後うつの防止に効果があるとされているのです。

大半のほ乳類が出産の後に胎盤を食べることを理由にこの行為が自然なことであると主張されています。漢方でも古来から胎盤が利用されています。

ラスベガス在住のJodi Selander氏は、胎盤のカプセル化のサービスを提供しており、「胎盤食をやめてしまったほ乳類は人間だけ」と述べています。

この行為に非常に懐疑的な伝統医学の専門家の報告により、米国食品医薬品局(FDA)がSelander氏のウェブサイトに記載された主張についての調査に乗り出しました。

ニューヨーク州立大学バッファロー校のMark Kristal教授は、1971年発表の論文において、動物の胎盤摂取について考察しています。同論文では、「人間に対する恩恵について述べた研究がなされていない」と報告されています。調理過程でタンパク質やホルモンは破壊されてしまうし、乾燥した場合や冷凍保存でも有効成分は破壊されると指摘されています。

出産後に母親が胎盤を食べることを希望するということは普通では思いも寄りませんし、私も聞いたことがありません。幸運なことに、様々な方法で、母体や生まれた赤ちゃんの健康を保つことは可能です。

例えば、母乳育児があります。赤ちゃんに栄養を与えるための本当に自然な行為で、次の効果があります。

  • 赤ちゃんの心臓病、喘息、アレルギー、がんのリスクを減らす
  • 赤ちゃんが成人してからの肥満のリスクを減らす
  • 母体が妊娠前の体重に戻るのを促す
  • 母体のがんのリスクを減らす
  • 親子の絆ができる

産褥期の母体の健康に関する注意点として、産後うつ(出産後の女性の10%が発症する)の傾向にある場合は、自然光をなるべく多く浴びるようにしてください。うつには、これが一番の対策です。

日光を浴びるのが難しい場合(冬など)、全光束太陽光ランプを使うと、同様の効果が得られます。

また、出産後の女性(産後うつの方も含む)にとってもっと大切なこと、それは、良質で純度の高い、オメガ3脂肪酸のサプリメントを摂ることです。例えばクリルオイルがお勧めです。オメガ3脂肪酸の効果は、お母さんにも赤ちゃんにも絶大です。オメガ3脂肪酸は、妊娠前から、出産後も継続して摂り続けることをお勧めします。

簡単にできる産後うつの対策は他にもあります。運動です。これこそ、うつに対抗できる「究極の薬」、勝るものはありません。

より自然な出産を希望するなら、相談しやすく、知識も豊富な、助産婦ドゥーラの利用を検討するのも良いでしょう。ハイテクで医学的ではない、自然で健康的なお産を経験できるでしょう。

自宅出産も検討してみてください。自宅出産を希望する女性が年々増えてきています。統計的にも非常に安全であることがわかっています。母体や赤ちゃんに出産時の合併症が起こるリスクは少なく、感染のリスクもほとんどありません。私の妹は息子を自宅で出産しました。往診をしてくれる医師で、出産がとても素晴らしい経験となりました。

病気の予防とビタミンDの役割

ビタミンDが健康維持と病気の予防のために重要な役割を果たしていることを示すたくさんの事例があります。体内には約3万の遺伝子があり、そのうち3千がビタミンDの影響を受けています。また、体のいたる所にビタミンD受容体が存在しています。

ある大規模な研究によると、体内のビタミンDの量を最適に保つと、がんのリスクを60パーセントも減らすことができるそうです。また、ビタミンDの量を最適に維持すると、膵臓がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、皮膚がんをはじめとする他の16種類のがんを予防できると報告されています。

ビタミンD濃度検査で健康作り

どんな病気でも症状でも、ビタミンDが一役買っていることはご理解いただけたと思います。私は現在、GrassrootsHealthが主催する、D*Action Projectに懸命に取り組んでいます。Robert Heaney博士は、GrassrootsHealthの研究主任であり、D*action Projectの計画や研究結果の分析を担当しています。

GrassrootsHealthは、科学的な発見の利用に関して制度的に整わない段階でも、専門家の見解をもとに、より早く取り入れていく方法を提案します。測定の技術(体内ビタミンD濃度)と個人が自ら行動を起こす意志や、個々の測定によって自己の健康を把握することができるということを広く伝えていくことの価値によりその方法を示しました。

このような健康のための運動を多くのコミュニティ広めるためには、皆様のご協力が必要です。参加を希望される方は、D*Action Measurement Kit、測定キットをご購入いただき、案内を確認の上ご登録ください。(キットの売り上げはすべて研究プロジェクトの資金として利用されます。本サイトでは販売手数料はいただいておりません。)

ご参加に際し、年に2回、5年間の体内ビタミンD濃度測定をしていただきます。検査結果はビタミンDが人々の健康に与える影響度を世に示すために利用させていただきます。半年ごとに65ドルのご援助をお願いいたします。この金額にはご家庭で測定できるキットのほか電子データでの検査報告書が含まれます。半年に一度、フォローアップのメールをお送りし、次回の検査の時期をお知らせいたします。
+ 出典および参考資料