Dr. Mercolaより
腎臓は、豆のような形の対をなす器官で、胸郭の真下に脊椎の両側に一つずつ位置しています。腎臓の上部には、副腎という臓器があります。腎臓は毎日最大142リットルもの血液を濾過し、老廃物を尿として身体の外に排泄します。
水分を十分に摂る必要がある理由の一つは、腎臓の機能を正常に保つためです。事実、慢性的な軽度の脱水症状が、腎臓結石のよくある原因とされています。 また、腎機能の低下は、糖尿病、高血圧、心臓病などをはじめとする多くの重大疾病との関連性が指摘されています。腎臓病のサイン:
健康な腎機能は、血液の組成をはじめ、身体の恒常性の維持に不可欠です。適切なpHレベルや電解質バランス(ナトリウム、カリウム、リン酸塩の比率)は、腎臓のおかげで維持されています。
また、赤血球を作ったり、血圧を制御する効果のあるホルモンを生成します。
腎臓で濾過され、尿として体外に排泄される老廃物は、タンパク質が分解された尿素、核酸が分解された尿酸を含んでいます。
尿酸はタンパク質およびフルクトース(果糖)代謝の副産物ですが、尿素は、タンパク質の過剰摂取によって増加します。フルクトース(果糖)は、摂取後数分で尿酸を増加させる特徴があります。
多くの人が、必要量の3~5倍のタンパク質、安全とされる量の2~4倍(またはそれ以上)のフルクトースを消費しています。食生活におけるこの2つの要因のうちのどちらかのみならず、両方に該当してしまうことは、腎臓に多大な負荷をかけ、腎臓病や腎臓結石を患う引き金になり得るのです。
腎臓結石は特にフルクトースやその他の糖分を多く含む食事と関連が指摘されています。糖分により、カルシウムおよびマグネシウムの吸収が妨げられ、体内のミネラルバランスが崩れてしまうからです。また、炭酸飲料に含まれるリン酸は、尿を酸性化し、結石の形成を増長します。
さらに、鎮痛薬の過剰摂取や長期にわたる摂取(またはその両方)も腎臓に悪影響を及ぼすことが分かっています。これはアスピリン、抗炎症薬(NSAIDs)、イブプロフェン、ナプロキセン、アセトアミノフェンを含んでおり、特にアルコールと一緒(少量であっても)に摂取するとなおさら良くありません。
この計算式では、まず自分の除脂肪体重を割り出す必要があります。まず体脂肪率を100から引きます。例えば、体脂肪率が30%であれば、除脂肪率は70%となります。
そして、その割合(この場合0.7)と自分の体重(ポンドでもキロでも)を掛けて除脂肪体重を求めます。例えば、体重170ポンドの場合、170 x 0.7 = 119ポンドとなり、これが除脂肪体重です。
さらに、「タンパク質0.5グラム」の法則に基づくと、59.5、つまり1日60グラム弱のタンパク質が必要となるのです。
100 – 体脂肪率(%) = 除脂肪率(%) x 現在の体重 x 0.5 = タンパク質の必要量(グラム)
例:体重170ポンド、体脂肪率30%の人の場合 100 – 30%(体脂肪率)= 70% (除脂肪率[%])
0.7 x 170 = 119 x 0.5 = 60 グラム(タンパク質の必要量)
タンパク質を摂取しすぎているかどうかを判断するには、上述した計算方法でまず除脂肪体重を算出し、数日間食べたもの全てを記録、それらから1日のタンパク質の摂取量を算出します。
除脂肪体重1ポンドにつき0.5グラムのタンパク質を摂ろうとしているので、ほとんどの人が40-70グラムの範囲におさまるはずです。この数字を大幅に超えるようであれば、それに応じて減量していけばいいのです。
下記の表は食物の一般的なタンパク質含有量を示したものです。ちなみに私は、個人的にCronometer.com というサイトを利用し、食したもの全てを入力、タンパク質の必要量をグラムにして慎重に算出しています。
赤身肉、豚肉、鶏肉:1オンスに対し6-9グラム
卵1個:6-8グラム 卵2個を使ったオムレツは12-16グラムのタンパク質を含む
シュウ酸は一部の果物や野菜に含まれますが、多くは肝臓で生成されます。シュウ酸結石があると診断された場合は、医師からシュウ酸を多く含む食物を避けるよう勧められます。また、マグネシウムは結石を形作るカルシウムとシュウ酸の結合を防ぐので、十分なマグネシウムを摂取するとよいでしょう。
シュウ酸カルシウム結石と診断された場合は、カルシウムの摂取量を減らすよりもむしろ体内のシュウ酸の量を最小限にするとよいでしょう。大豆やビールは避けるべき食品の上位2品です。また、理由は不明ですが、グレープフルーツジュースは腎臓結石のリスクを高めるため、最も避けるべき食品とされています。その他、シュウ酸を多く含み、シュウ酸カルシウム結石と診断された場合に避けるべき食品は次のとおりです。
カリウムは、腎臓病のある人にとっては常に気にかかる栄養素です。まず、カリウム(ミネラルでも電解質でもある)は、細胞、組織、器官が正しく機能するために欠かせません。品増、消化器系、筋肉、骨、その他の体組織の健康にとって非常に重要な役割を果たしています。
カリウムは、牛肉、鶏肉、魚、卵、果物、野菜、乳製品、鮭、イワシ、ナッツ類などをはじめ、アメリカで日常的に消費される様々な食品に含まれているにも関わらず、1日の推奨摂取量の4,700 mgを摂取できているのはアメリカ人の成人のうち2%のみです。 カリウムとナトリウムは、血中でのバランスが適切に保たれる必要があるので、これは困った問題です。加工食品をよく食べる人はナトリウムの摂取が多くなりがちで、その結果、カリウムの必要量も多くなるのです。特にカリウムの量が少なくなる(低カリウム血症)リスクが高いのは、クローン病などの慢性の吸収不良症候群や、心臓病の投薬を受けている(特にループ利尿薬)場合です。 しかし、食生活が乱れている場合、例えば、加工食品が多すぎて新鮮なホールフードが少ないなどの場合も、潜在的にカリウム量が不足するリスクがあります。
これに加えて、重度の腎臓の疾患があるのであれば、カリウムを多く含む食品を制限する必要がある典型的な例に該当します。なぜでしょうか。カリウムの濃度は、通常、腎臓で適切に保たれるのですが、その機能が落ちているとカリウムの濃度が異常に上がってしまう可能性があるためです。
腎臓が正しく機能していれば、1日の推奨摂取量は4,700 mgで、ナトリウムの摂取することでバランスが取れます。一般的に、カリウムのナトリウムの比率は5:1です。この比率を得る簡単な方法は、リアルフード(新鮮な野菜中心)を食べることです。栄養面で理想的なのは、オーガニックの地元で採れた食品です。
このようなホールフードの食事では、ナトリウムに比べて多くの量のカリウムを自然な状態で摂ることができますが、加工食品の場合は比率が反対になるのが保証されているようなものです。カリウムをしっかり摂るためには、野菜ジュースがお勧めです。
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