Dr. Mercolaより
過敏性腸症候群(IBS)は、多くの人が悩んでいるよくある症状です。統計的には、アメリカ人の 10 人に 1 人が IBS の症状を示し、その数は、処方が 200 万、入院者数が35,000人にのぼります。通常の風邪に続き、欠勤理由の第 2 位でもあります。
IBS(過敏性腸症候群)と炎症性腸疾患は、聞こえは似ていますが全く異なるものです。
炎症性腸疾患は、自己免疫性疾患でかなり深刻な病気です。過敏性腸症候群は、日常生活に支障の出る痛みがありますが、機能性 の腸疾患です。体の組織に病理的な異常は見られない、つまり、機能性の疾患です。
それでは、IBSかどうかどのように見分けることができるのでしょうか。
次の症状が頻繁に現れます。
幸い、鎮痙薬や抗うつ薬などの、よく処方されている薬に代わる簡単で、基本的な方法がありますのでいくつかご紹介しましょう。薬は、症状を抑えることはできますが、根本的な解決にはなりません。
グルテンを含む食品を避ける--この症状で私のクリニックを訪れる患者さんにまず試してもらうことは、グルテンフリーの食事です。多くの人が、小麦粉が入っている食品を避けなければならないと分かっていますが、他にもグルテンが含まれる食品があることに注意が必要です。
グルテンは、小麦に含まれるタンパク質ですが、次の穀物にも含まれています。
通常1、2週間グルテンを絶てば症状が大きく改善します。
グルテンだけでなく、食物アレルギーが関係している場合もあるため、どちらが原因となっているのかを突き止めるためには試行錯誤が必要です。
寄生虫の検査を受ける — 根本的な対策として、IBSに症状は似ているが、別の原因がないかを確認するために、検便を受けましょう。ジアルジア症の原因であるランブル鞭毛虫などの寄生虫が原因の場合もあり、治療が必要です。
自分の体に合った食事を摂ること — 当然のことですが、ご自身の食事には十分に気を配りましょう。低炭水化物、高タンパク質、高脂肪の食事が体に合う人もいます。炭水化物タイプの割合は、タンパク質 40% 、炭水化物と脂肪がそれぞれ30%と言うのが一般的です。また、脂肪 50% 、炭水化物はわずか 10% のように、必要な量は個人個人で異なっています。
反対に、高炭水化物、低タンパク質、低脂肪の食事が体に合う人もいます。(ただし、同じ炭水化物と呼ばれていますが、野菜由来の炭水化物と、穀物由来の炭水化物は異なることを知っておいてください。)穀物は糖に変わります。
糖は、食事で大量に摂る必要はありません。他にも、タンパク質と炭水化物の割合が上記の中間のタイプで、炭水化物、脂肪、タンパク質の割合にそれほど神経質にならなくても良い人もいます。
体に合った食事をしないと、腸のけいれんのようなトラブルが起こりやすくなるということを理解することが重要です。
栄養素を気にかけるということには、食事の質に気を配ることでもあります。品質の良い、未加工の食品を選びましょう。覚えておいていただきたいのですが、食事に費やされる金額の90%が加工食品に使われています。加工食品ばかりを選んでいれば、将来体にトラブルが起こります。それが腸のトラブルであっても何の不思議もありません。
腸内の善玉菌を増やす — 腸内に十分な数の善玉菌を保つことが重要です。発酵食品や高品質なサプリメントを摂って善玉菌を増やしましょう。
糖分や加工食品の量を減らした食事に替えるだけでも、善玉菌を増やし、悪玉菌の成長を妨げる環境が自動的に整っていきます。発酵食品や高品質なプロバイオティクスを摂るとさらに有効です。
繊維を摂る — 食物繊維を多く摂ると、便秘や下痢などの IBS の症状を軽減する効果があります。オオバコの食物繊維は特に効果が高く、個人的にとて気に入っています。ほぼ毎日、口にしていますよ。
オオバコは、アダプトゲン作用のある食物繊維です。つまり、便秘の方には、便を軟らかくして腸の蠕動を促す効果が、下痢気味で腸が敏感な方の場合は、便通を落ち着かせ腸の過剰な蠕動を抑える効果があるのです。
オオバコを使う場合は、オーガニックのものを選びましょう。市販のほとんどの商品がオーガニックではありませんので注意してください。残留農薬の害は、食物繊維で得られる利益を上回ります。オーガニックでない製品には、Metamucilがあります。
\もう一つお勧めの食物繊維は、ホールフードでオーガニックのフラックスシードです。挽き立てのフラックスシードを、一日に大さじ2-3杯ほど摂ってください。フラックスシードは、定期的に摂取することが望ましいオメガ3脂肪酸、特にα-リノレン酸を多く含んでいます。
精神面での問題に対処する — 最後に大事なことです。IBSの症状を抱える人の多くが精神的な面で何らかの問題を抱えていて、それが体のトラブルとなって現れているようです。これは、抗うつ薬が処方されることが多い理由の1つでもあります。瞑想、祈り、心理的なテクニックや感情解放テクニック(EFT)のようなツールで、うまく気持ちの面でのトラブルに対処していくのも良い方法です。
あなた自身やご家族が過敏性腸症候群に悩んでおられるのであれば、この記事にあるコツやお勧めの方法を試してみてください。きっと効果が現れて建康管理がうまくいきますよ。
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