Dr. Mercolaより
緑内障は、失明の原因の世界第二位を占めており、世界的に、視神経が損傷を受け、徐々に失明に発展する眼病に分類されています。緑内障は、初期の段階ではまったく自覚症状があらわれません。
緑内障による失明の進行はとても遅く、「忍び寄る視力の泥棒」とさえ言われています。視力障害が出たときには、かなり病状は進んだ段階で、完治しない所まで進んでいる場合があります。
今は目に問題がなくても、失明しないための予防策が必要です。緑内障の予防についてお話する前に、まず、多くの人が苦労している緑内障とはどんな病気なのかご紹介します。
緑内障の根本的な原因は、まだ解明されていません。眼圧が上がることで視神経が圧迫され、損傷に発展することがわかっています。眼圧は、眼球内を流れている液体である、房水の量によって左右されます。
健康な目では、防水は適宜排泄されますが、緑内障にかかると排泄作用がうまく機能しないため、防水がたまり、眼圧の上昇につながるのです。眼圧が上がった状態が続くと、神経細胞が死滅し、視力が低下することになります。
ごくまれではありますが、眼圧が正常でも緑内障を発症することがあります。正常とされる眼圧でも視神経が敏感に反応してしまう、アテローム性動脈硬化(動脈内への沈着物の蓄積)などによる眼球内での血流の悪化、その他の循環トラブル、なども緑内障の原因となるようです。
緑内障の中で最も多い慢性開放隅角緑内障では、まず周辺(横)視力に問題が起こります。緑内障の症状が進むと、トンネルビジョンという視野狭窄(真正面しか見えない)があらわれ、最終的には失明にいたります。症状の進行は非常に緩やかで、視力に影響が出ていることに気づいたときには、かなり進んだ症状になってしまっていることもあります。
緑内障の10%が急性閉塞隅角緑内障で、急激な眼圧の上昇が特徴で、次の症状を伴います。
急性閉塞隅角緑内障は、緊急治療が必要です。
緑内障は誰にでも起こる病気ですが、次のリストに該当する場合、リスクが高いと言えます。
多くの眼科医が、まず空気圧による眼圧の検査をおこなうはずです。緑内障かどうかをきちんと診断してもらうためには、パキメータによる角膜厚の測定が必要となります。
パキメータは、比較的新しい技術で、角膜の厚さを測定する装置です。眼圧の目安としてより信頼性が高い方法だと言えるでしょう。空気圧による眼圧テストの結果は、角膜の厚さによって大きく左右されてしまうからです。
角膜が薄いと、空気圧による検査の結果が低めに出てしまい、緑内障を見逃す可能性があります。角膜が厚いと、空気圧による検査では、正常な眼圧にもかかわらず検査結果が高めに出てしまい、誤って緑内障であると診断されてしまう可能性があります。
伝統医学における緑内障の治療には、投薬や手術、またはその両方を用いるのが主流です。緑内障による眼圧を下げる目的で点眼薬を処方された場合、長期間の使用が前提ですので、次のように様々な副作用があります。
手術の場合にも数々の重大なリスクを伴いますが、中でも白内障のリスクが高くなります。
別の方法もあります。驚かれるかもしれませんが、血圧を下げるのに有効な生活習慣には、眼圧を下げる効果があるのです。この方法なら、緑内障の予防、治療ができる上に副作用の心配もありません。
まず試したい二つの項目はこちらです。
年齢を重ねても、クリアで悩みのない視力をキープするために色々な対策がありますが、さらに、こちらも習慣づけてください。
DHAをはじめとするオメガ3脂肪酸は、魚に多く含まれますが、海水魚/淡水魚ともに水銀やその他の毒素の問題があるためお勧めしません。そこで、オメガ3脂肪酸を摂るためにお勧めなのはクリルオイルです。
ルテインを多く含む食品は、ケール、コラードの葉、ホウレン草、ブロッコリ、芽キャベツ、卵黄(特に生の卵黄)などがあります。卵黄は、ルテインと同等のゼアキサンチン(カロチノイドの一種)も含んでいます。ゼアキサンチンは、ルテインと同じくらい視力を保護する効果が高いとされています。
ルテインは油溶性の栄養素です。油またはバターなどの油脂と一緒に摂取しなければ、体に吸収されませんので注意が必要です。野菜を食べるときは、建康に良い油分と一緒に摂ることが大切です。
卵黄にもこれらの栄養素が含まれますが、調理によって破壊され、効果が亡くなってしまいます。できるだけ生の状態が保たれるように、泡立ててシェイクに使用したり、半熟の目玉焼きやポーチドエッグなどのような食べ方が良いでしょう。
ただし、ベリー類には天然の糖分が含まれるので、インスリンの分泌バランスをくずさないように、食べる量は適度に保ちましょう。
[1] Glaucoma Research Foundation, Glaucoma Facts and Stats [2] Glaucoma Research Foundation, Are You at Risk for Glaucoma? [3] MayoClinic.com Glaucoma
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