音楽を聴く女の子

早分かり

  • 音楽は、気分をよくし、期待を生む化学物質のドーパミンを放出する脳の一部である側坐核の活動を引き起こします。
  • 脳は、パターン認識と予測、人の進化の過程で重要だったと思われるスキルを使って、さまざまな音楽がどのように展開するかを予測する方法を学習する。
  • 同じ音楽を異なる人が聴いても、似たような脳活動を経験します。これは、音楽が人を結びつける理由になるかもしれない。
  • 音楽鑑賞は抗不安薬を服用するよりも不安を軽減し、未熟児にも有益な効果があることが判明した。
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脳が音楽を欲する理由

2017年9月14日 | 440 ビュー |

Dr. Mercolaより

音楽が好きな人なら、音楽を聴くと神経が落ち着き、ストレスが消え、運動中は活力レベルが向上し、様々な感情を促されることはご存知でしょう。

そうでない方にも、最近の一連の研究によって明らかになった事実を知れば音楽が好きになるかもしれません。

音楽は感情と抽象的な意思決定につながる数々の脳の変化を促す

音楽を聴くとき、単純な聴覚処理よりも多くのことが体内で起こります。音楽は、気分をよくし、期待を生む化学物質のドーパミンを放出する脳の一部である側坐核の活動を引き起こします。

また、サイエンス誌に掲載された新しい研究によると、音楽は感情の処理に関与する扁桃体と、抽象的な意思決定を可能にする前頭前野が活性化します。

研究者は、実験参加者が音楽を聴いている間に fMRI イメージャによって捕捉された特定の領域、特に側坐核の脳活動に基づいて、聴取者が以前に聞いたことのない音楽にどのくらいの金額を費やすかを予測できました。信じられないかもしれませんが、脳の感情的および知的な領域の活動を引き起こした曲には、比較的高い金額がつきました。

興味深いことに、この研究の主監著者は、脳はパターン認識と予測、人の進化の過程で重要だったと思われるスキルを使って、さまざまな音楽がどのように展開するかを予測する方法を学習すると記しています。以下はタイム誌に掲載された記事の一節です。

「こうした予測能力は文化に依存し、経験に基づいている。ロックや西洋のクラシック音楽を聴いて育った人は、例えばインドのラーガの曲調を予測することはできず、その逆もあり得る。

しかし、曲にわずかでも斬新さがあり、脳の予測に沿った形で発展しているなら、それを気に入る傾向にある。また、(主任研究者の)Salimpoor 氏は、「これは、私たちが「知の征服」を成し遂げたためだ」と話す。

音楽は、言い換えれば、私たちの進化の過程で重要だった脳のメカニズムに触れるのかもしれない。パターンを認識し、経験から一般化する能力、将来起こりそうなことを予測する能力、つまり想像力は、人間が他のどの動物よりもはるかに優れている。想像力のおかげで、人は(霊長類の先祖の力も借りて)地球の支配者になれたのだ。」

音楽で共感が得られるわけ

音楽は脳の感情の中枢と知の中枢の両方に関わっていると述べてきましたが、音楽には人と人を結びつける不思議な力もあります。

今月発表された別の研究では、この理由​​を説明しています。この研究の実験参加者の脳は、今まで聞いたことのない4種類のクラシック音楽を聞くと、ほぼ同じような反応を示しました。参加者が同じ音楽を聴いたとき、計画力、記憶力、注意力に関わる脳の領域がすべて類似した活性化パターンを示し、同様の方法で音楽を体験できることが示されました。

この研究の主任著者は次のように指摘しています。

「私たちはよく集団で音楽を聴いて時間を過ごす。しばしば体を同じように揺らしたり、一緒に踊ったりしながら。その時、音楽の経験や好みに個人差があるにもかかわらず、クラシック音楽を聞くと、運動能力、記憶力、そして注意力などに関係するいくつかの脳構造において、個体間で非常に一貫した活動パターンが示される。」

共同著者のダニエル・リーバイティン博士は次のように説明しています。

「2万人の観客が集まる会場に入り込む行為は人間の自然な傾向ではないが、ミューズやレディオヘッド(どちらもイギリスのロックバンド)のコンサートでは、音楽が原因の統一感がはたらく。」

音楽は薬物よりも不安を軽減し、未熟児の助けになる

より具体的な音楽の力の例を挙げると、リーバイティン博士とその同僚が行ったメタアナリシスで、400の研究を審査したところ、音楽のいくつかの大きな利点が明らかになりました。このデータの中には、手術を受ける予定の患者の中に、抗不安薬を服用するよりも、音楽を聴くことで不安が少なくなり、コルチゾール値が低下した人がいたことを発見した研究が1件ありました。

また、これとは別の証拠で、音楽は免疫に関連する抗体に影響を及ぼし、より高いレベルのバクテリアと戦う免疫細胞になる可能性があるという研究もあります。さらに、多くの研究で、新生児集中治療室(NICU)で音楽を流すと、呼吸困難または敗血症の未熟児の健康状態が改善されることが明らかになりました。

両親が赤ちゃんに歌を歌ったり、子宮にいる時に聞こえていた音を模倣した音を鳴らしたりすると、心拍数の変化、母乳を吸う口の運動、親のストレスレベルなどで多くの利点が生じました。研究者たちはここで以下のように述べています。

「未熟児のバイタルサインが音や子守唄に同調し、摂食行動や母乳を吸う行動のパターンを改善し、安静状態を長く延ばす可能性がある。両親が好んで口ずさむ子守歌は、親子の結びつきを強め、また、親は未熟児の世話に関連するストレスを軽減できる。」

まとめると、最近の研究では、乳幼児の治療道具として音楽を使用することを強く支持しています。

トレーニング中に音楽を聴くべき理由

多くの人はスポーツジムでトレーニングする時、本能的に自分の好きな音楽をヘッドセットで聴きながら汗を流します。特定の種類の音楽を聴けばより速く動いたり、疲れていても頑張って続けることができます。

また、研究によると、冠状動脈疾患と診断された人々(認知能力の低下と関連している)は、運動をしながら音楽を聴くことで認知レベルと発話流ちょう性が高まることが示されています。発話流ちょう性の改善の兆候は、音楽以外のセッションと比較して、音楽を聴いた後に倍増しました。

エクササイズ中に音楽を聴くと、パフォーマンスが向上し、持久力が15%向上し、曲のテンポに乗りやすくなります。たとえば、ある研究では、音楽のテンポを遅くしてみると、被験者の運動レベルも低下しました。その後にテンポを上げると、パフォーマンスも上がりました。

体は、多かれ少なかれ潜在的なレベルでビートに反応しますが、運動中に選んだ音楽のジャンルとテンポも意識的なモチベーションに影響するかもしれません。

どのような音楽がベストか?

音楽が活力を与え、背中を押してくれると知ったら、次はどんな曲をエクササイズのプレイリストに追加すれば良いか考えるのが自然な流れでしょう。選曲は非常に個人的で直感的なプロセスであるため、どんな曲を聴けばリラックスでき、不安や苦しさを和らげたり、気分を高めたりするかは、あなた自身が知っています。

つまり、「最高の」音楽は己だけが知っていて、それは必然的に変化するはずです。日々の気分次第で変わるというだけでなく、人生のさまざまな節目を経て時と共に変わっていきます。

現在はテクノロジーのおかげで音楽の力を簡単に利用でき、運動、リラックス、仕事などのさまざまな生活のシーンに合わせた複数のプレイリストを作成できます。Pandora のような無料サービスを利用してインターネットラジオで音楽を聴くこともできます。Pandora はリスナーの音楽の好みに基づいてステーションを作成します。

しかし、私のお気に入りの音楽ソースは Spotify です。これは音楽を聴く新しいモデルだと私は思います。従来のように iTunes でダウンロードしたり CD を買って音楽を楽しむのではなく、音楽をレンタルするシステムです。Spotify では1,600万曲以上を楽しむことができ、あなたが聞きたい曲の95%以上は見つかるでしょう。

月額10ドルでお使いのスマートフォン、タブレット、コンピュータ、またはホームステレオシステムで好きな音楽をすべて再生できます。さらに、Spotify は高品質のビットレートを無料で提供します。私は約1年間このサービスを利用していて、非常に満足しています。

どんな方法を選んでも、音楽をライフスタイルの一部に取り入れることは、健康と人生を良くするシンプルで強力な方法です。

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