喫煙の副作用

早分かり

  • 喫煙は身体に害を及ぼし、健康に永続的な損傷を与える可能性があります。その危険性についてまだ確信が持てない場合、喫煙の副作用のいくつかを見てみましょう
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喫煙時に体に起こっていることは?

2017年7月11日 | 1,463 ビュー |

Dr. Mercolaより

平均して、喫煙は、年間48万人が死亡する原因となっていますが、これは1日当たり約1,300人が死亡していることになります。現在の喫煙率が継続すれば、2030年には800万人が死亡すると予想されます。

喫煙の背景

喫煙は、気持ちが良く、楽しい感情を刺激すると言われており、喫煙者は喫煙によって気分を高め、軽度のうつ病や怒りを緩和し、集中力と短期記憶を改善し、幸福感が与えられると主張します。その理由は、タバコには脳内のドーパミンを刺激する中毒性物質のニコチンが含まれているためで、ドーパミンは「快感」を司どります。

しかし、喫煙すればするほど、神経細胞は喫煙によってもたらされる快感に対する免疫ができてしまいます。結果として、喫煙者はニコチンの摂取量を増やすことで、喫煙から自らの望む感情を得続けようとするようになります。

タバコを吸うことから「快感」は得られるのですが、覚えておいてください。喫煙は健康に破壊的な影響を与えます。

もし電子タバコを吸えば違うだろうと考えているとしたら、それは誤りです。研究者たちは、実際あるブランドの 電子タバコ に通常のタバコに含まれる発癌物質のレベルの10倍以上が含まれていることを発見しました。ホルムアルデヒドおよびアセトアルデヒドはいずれも有害な毒素ですが、これらはいくつかのタイプの電子タバコが生成した蒸気中にも見られました。

喫煙によって一定の期間気分が良くなっている間に、一方では喫煙がゆっくりと体を殺しつつあることを忘れないでください。喫煙は、予防可能な主たる死因なのです。

喫煙の副作用とは何でしょうか?

喫煙は身体に害を及ぼし、健康に永続的な損傷を与える可能性があります。その危険性についてまだ確信が持てない場合、喫煙の副作用のいくつかを見てみましょう。

短期的な影響

喫煙者は衣服や髪の毛に臭いがつき、 口臭および黄色や茶色の斑点が歯に付着しがちです。喫煙によって、早期のしわ、歯茎や歯の逸失、突然の体重の変化など、身体の外見が影響を受ける可能性もあります。胃潰瘍や免疫系の弱化も、喫煙の副作用として実感するかもしれません。

若者たちは、大人になってからもずっと喫煙し続ける可能性が高いです。その結果、肺機能および身体の成長を損なうことになります。喫煙する十代の若者たちがコカインを使用する可能性も22倍高くなっています。

ある新しいオーストラリアの研究によると、女性の喫煙者は月経困難症を悪化させる場合があるようです。喫煙によって子宮に運ばれる酸素の量が減少するため、この症状が起こりやすくなります。研究者たちは、13歳のときに喫煙を始めた女性には月経困難に伴う痛みのリスクが59%、14歳または15歳で喫煙を開始した女性には50%のリスクがあると言います。

長期的な影響

大抵の人は、喫煙から何年も経つまで、その深刻な副作用を感じ始めません。症状を感じ始めるときには、すでに被害を受けていることがわかります。タバコの喫煙による副作用の中に以下が含まれます:

循環器系疾患 の問題。喫煙は心臓や血管に重大な危険をもたらします。その危険とは心臓の構造や血管の働きを損なうものです。喫煙は心臓の病気のリスクを2倍から4倍に上昇させ、心臓に向かう血管が厚くなり、細くなっていきます。喫煙は心臓の鼓動を速め、血圧を上昇させ、血液を凝固させてしまいます。

凝血した塊が心臓への血流を妨げると、心臓は十分な酸素を得ることができず、心筋の一部に損傷を与えたり、心筋が死んでしまったりすることさえあります。

喫煙者は、動脈に血小板が蓄積する病気である 動脈硬化症 のリスクが高いです。時が経つにつれ、動脈が硬化し狭くなり、酸素に満ちた血液の他の身体の部分への流れが制限を受けます。

喫煙によって液状プラークが冠動脈に蓄積すると、 冠動脈心疾患  (CHD)  につながることもあります。そして胸痛、心臓発作、心不全、不整脈、または死につながる可能性があります。

タバコを吸うことの他の副作用が末梢動脈疾患(P.A.D.)であり、これは、液状プラークが頭部、器官および手足に血液を送達する血管内でまで蓄積されるときに起こります。喫煙者のうち 糖尿病 を抱え、避妊薬を服用している喫煙者は、心臓や血管に深刻な病気を発症するリスクがより高くなります。

脳卒中のリスク増加。喫煙者は、非喫煙者より脳卒中のリスクが2から4倍高いのです。脳卒中は、血栓が脳から送られる血液を遮断したり、脳周辺の動脈が炸裂したりするときに起こります。

呼吸器系疾患。人間の肺には、繊毛と呼ばれる小さな毛で汚染物質を除去することにより、吸入する異物に対する保護シールドとして機能する、内部粘液の層が備わっています。しかし、喫煙者の場合、これらの小さな毛が幾分ゆっくり動いており、繊毛が適切に機能しません。その結果、咳、くしゃみで体の外に排除すべき毒素を飲み込んだりしてしまいます。

喫煙によって喘息発作を引き起したり、悪化させる場合もあります。喫煙が気腫、および慢性気管支炎を含む慢性閉塞性肺疾患(COPD)を引き起こすこともあります。肺気腫では、肺の気嚢が最終的には弾力性を失ってしまい、悪化し始めます。慢性気管支炎は、肺の内面に腫れが生じ、これが呼吸を制限するときに起こります。

妊娠時の合併症。喫煙する妊婦は、早産(早期)、流産、または死産のリスクが高くなります。喫煙する妊婦は、新生児の乳児死亡症候群(SIDS)、異所性妊娠、および口腔顔面裂傷に遭遇する可能性があります。また、女性は閉経後に骨が弱くなる確率が大きいのです。

性と生殖に関する健康機能。喫煙している男性は、勃起不全、精子品質の低下、精子欠損に悩まされるかもしれません。女性の場合は、喫煙が受胎能力を低下させる恐れがあります。

ガン。タバコには7,000種類以上の化学物質が含まれており、その中にはガンを引き起こすものがあります。これには、ホルムアルデヒド、ベンゼン、ポロニウム210、および塩化ビニルなどがあります。更に悪いことに、喫煙は肺の中だけでなく、さまざまな種類のガンを身体のすべての部位で引き起こす可能性があるのです。

膀胱

血液(急性骨髄性白血病)

子宮頸部

結腸および直腸(結腸直腸)

食道

腎臓および尿管

喉頭

肝臓

中咽頭

膵臓

気管、気管支、および肺

肥料に含まれる放射性化学物質が肺ガンを引き起こす

タバコの有害な放射性化学物質も身体に蓄積されていることをご存知でしょうか?これら危険な要素は、タバコ畑で使用されている農薬からきています。

喫煙がガンを引き起こすことは事実ですが、喫煙者の間でガンの根本的な原因となる特定の物質があります。タバコ畑では通常ポロニウム-210を含むリン酸カルシウム肥料を使用しています。ポロニウム210が崩壊する時、接触しているヒト細胞に損傷を与えるアルファ粒子が放出されます。

研究の結果、肺の主な損傷はこれら肥料によって放出された放射線に由来することを示唆していました。この研究はまた、特にポロニウムが実験動物においてガンを引き起こすことも分かっています。更に2009年の調査によると、1と2分の1パックのタバコを吸うことにより浴びる 放射線は、年間300本胸部X線フィルムを撮影するのと同量だそうです。

2011年の Nicotine and Tobacco Research の報告によると、タバコ業界がこれら放射性化学物質によって引き起こされる危険性を認めた内部文書の存在が明らかになっています。これらの論文によると、酸洗浄はタバコの葉からポロニウム-210を除去するのに有効な解決策であることが判明していますが、産業界は酸洗浄がニコチンの喫煙者への快感効果を軽減してしまうため、これを使うのを避けたのです。

タバコ業界がたとえ喫煙が死亡につながる可能性があることを認識していようと、喫煙者が禁煙できるような、一番の動機づけにはなりません。喫煙習慣を捨て、寿命が何年も伸びるかもしれない、より健康的なライフスタイルを選ぶかどうかは自身の選択です。

喫煙を止めたとき、何が起きるのか

禁煙の過程には、肉体的にも精神的にも影響するような決意と忍耐を要するため、十分禁煙には覚悟していきましょう。それでも、禁煙直後でさえ、多くの点で大きな恩恵を享受できることでしょう。

禁煙する方法に関するコツ

喫煙に長年慣れ親しんできた人々は、いまだま新しいタバコの葉を転がすしたいと思うのです。禁煙ができるよう、以下の予防策の実施をお勧めします。

禁煙を始める日を選ぶ。心の準備ができるるよう、自身にストレスのかからない日を選ぶようにします。自分の誕生日、記念日、または月のちょうど最初の日にしてもよいです。

一人で禁煙しようとしない。誰かに禁煙の決断を伝えることで、禁煙との戦いの最中に自分が孤独である、と感じるとき、大いに支えになります。

ニコチン置換という選択肢を知る。ニコチン置換療法(NRT)は、禁煙に伴う禁断症状を克服する助けとなるので、禁煙の大きな助けになります。この療法は、妊娠中の女性や心臓病患者以外のすべての喫煙者に安全であると考えられています。

食品医薬品局(FDA)は、禁煙に挑戦している人々のために、ニコチン置換療法(パッチ、ガム、鼻スプレー、吸入器、および薬用トローチ)の5つの形態を承認しました。しかし、NRTのいずれの形態が最も適しているかについては、医療専門家に相談するのが最良です。

喫煙について良く学ぼう。日記をつけることで、禁煙を試みたたときの葛藤した状況を追跡するでき、くじけそうになった時、タバコに手を伸ばすことなく、どう対処すればよいかが判断できます。

分の喫煙のきっかけを特定しておく。過去に喫煙につながったすべてのことを列挙したリストを作成します。禁煙を始める日の前に、これらの状況にどう対処するかを自分で決めておきましょう。

何を、どこで、いつ、どのように吸うかを変えていく。喫煙の習慣、喫煙していた時間や場所 を変えることは、禁煙の試みの中でおおいに助けとなります。

大掃除。喫煙を思い出させるすべてのものを洗い出し、捨てましょう。

支持を受ける。以前喫煙していた人々のコミュニティや、禁煙を希望する人を支援する専門のクリニックからの助けを得ることができれば素晴です。

禁煙を始めた日以降。何がタバコに手を伸ばすきっかけになったのかを特定し、自身の行動を調整する必要があります。

もし、禁煙しようと思っているなら、是非やりましょう!禁煙すると約束することは、禁煙への挑戦を成功させるカギです。それは確かに困難が伴いますが、やってみる価値があります。

禁煙は難しいかもしれませんが、一刻も早く禁煙することをお薦めします。私は、タバコを吸わない健康的なライフスタイルは自身に有益であるばかりではなく、ご家族にも有益なものだと心から確信しています。

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