喘息

早分かり

  • ショウガには抗炎症作用のほか様々な効果があり、鎮痛、糖尿病コントロール、心臓の健康、体重コントロールなどに役立つ 
  • イソプロテレノール(喘息薬の一種)にショウガを加えると、気管支拡張作用が高まり呼吸を楽にすると報告されている
  • ショウガは、消化管にも効果があり、吐き気、つわりや乗り物酔いを和らげる
  • 生ショウガの使い方はシンプル。皮むきナイフで皮を取り除き、薄くスライスして(またはすり下ろして)、お茶や料理に加えると良い
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ショウガが喘息患者を助ける

2016年10月24日 | 1,512 ビュー |


Dr. Mercolaより

ショウガ は、何世紀もの間、アメリカで医療用に用いられてきました。一番良く知られている効き目は、吐き気や胃の不快感を和らげる作用です。

私が知っている中で、吐き気には一番効果があると思います。爪の先ほどの量を細かくすり下ろし、飲むだけです。驚くべき効果が得られます。

ショウガには、関節炎の痛み、心臓の健康、喘息の症状(従来の喘息薬の効果と同様、気管支拡張作用が高める)など、更に多くの効果があることを示唆する研究結果があります。体重のコントロールに役立つとも言われています。

ショウガの抗炎症、鎮痛作用の可能性

その抗炎症作用により、ショウガは世紀を超えて、鎮痛剤として用いられてきました。2001年には、 ショウガ油 が、骨関節炎患者の膝の痛みを軽減させるという研究報告がなされました。

今年の初めには、毎日ショウガまたは シナモン を3g(ティースプーン1杯以下)摂取した女性のスポーツ選手において筋肉痛を和らげる効果が非常に高かったこという研究結果が報告されています。また、ショウガは、生理痛の鎮痛作用がイブプロフェンと同等である事もわかっています。

ショウガは他の症状にも鎮痛作用を示しています。筋肉痛や関節痛の他にも、偏頭痛を和らげる効果も高いことがわかっています。その効果は、偏頭痛薬のスマトリプタンと同等で副作用はほとんどありません。

ショウガは喘息の症状を和らげる

American Thoracic Society International Conference(米国胸部学会議)で発表された別の研究では、イソプロテレノール(β刺激薬と呼ばれる喘息薬)にショウガを加えると、気管支拡張作用が高まったと報告されています。

従来の喘息治療は、非ステロイド系気管支拡張作用剤などの吸入タイプの抗炎症薬で、肺の平滑筋細胞をリラックスさせる薬が使われます。

気管を拡張させて呼吸を楽にします。これで効果がない場合は、さらに抗炎症効果の高い吸入ステロイド薬が使われるのが一般的です。

喘息へのショウガの効果には、ジンゲロール、ショーガオール、ジンゲロンなどの成分による強力な抗酸化作用があります。このような成分には特に非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)と同様の抗炎症作用、鎮痛作用があるとされています。

ショウガには気管支拡張作用があるため、現在使われており、多くの人が必要としているぜんそく薬の安全な代替薬とはいかないまでも、補完する役割が期待できます。喘息は、治療せずに放っておくと死に至る可能性もある深刻な病気で、喘息の薬剤には、深刻で致死性のある副作用があります。

例えば、一般的な喘息薬であるAdvair は、長時間作用性吸入β2刺激薬(LABA)であるサルメテロールを含んでおり、喘息の発作が ひどくなったり 喘息による死亡のリスクが高まったりする可能性もあります。

上述の研究で使われたイソプロテレノールという薬剤は、1690年代に発生した、喘息死の流行の原因とされており、従来の喘息の治療は、数例あげただけでも、心臓病、白内障、骨粗鬆症のリスクを増加させる事がわかっています。

喘息のある人は、 The Buteyko Methodについて調べてみて下さい。呼吸の量を正常に戻す、つまり慢性の呼吸亢進や呼吸過多を改善させる呼吸法です。呼吸が正常になれば、身体の組織や器官に酸素が行き渡ります。

吐き気や乗り物酔いもショウガを

ショウガは、駆風剤(胃腸内にたまったガスの排出を促進する)や鎮痙薬(胃腸の筋肉をリラックスさせけいれんを鎮める)として消化管にすばらしい効果を示します。乗り物酔いや吐き気(つわり、化学療法など)があるなら、ショウガは食生活に欠かせない存在です。ショウガの利用法と効果をご紹介しましょう。

  • 一日1gのショウガで、つわりの吐き気が和らぐ。偽薬よりもつわりを抑える効果が高いことがわかっている。
  • 毎日ショウガを摂取すると、化学療法による吐き気を軽減できる。
  • 乗り物酔いの嘔吐や吐き気を抑えるこうかがある。

糖尿病にも効果が高いショウガ

糖尿病の人、糖尿病予備軍の人、聴いてください。ショウガは、インスリンの分泌と活性を促進し、炭水化物と脂肪の代謝を促進するため、糖尿病の予防、治療効果が高いとされています。

ある包括的なレビューでは、30日間ショウガの乾燥粉末3 gを摂取するある研究において、糖尿病の被験者で、血糖値、中性脂肪値、全コレステロール値、LDLコレステロール値が低下したことがわかっています。ショウガの糖尿病に対する作用は次のとおりです。

  • 炭水化物分解酵素の働きを阻害する
  • インスリンの分泌、感受性を高める
  • 脂質プロフィールの改善

また、ショウガは、肝臓、腎臓、中枢神経系、眼などに現れる糖尿病の合併症状にも予防効果を示す事がわかっています。

満腹感をもたらし空腹をコントロールするショウガ

保温効果の高い驚きのスパイスですが、ショウガにはまだ別の効果があります。身体の熱産生を促し、空腹感を和らげるので、体重管理に非常に有益です。

カイエンペッパーやターメリックと同様、ショウガは体温を上げる効果があります。体内に貯蔵していた脂肪を燃焼させるため、全身の代謝や蓄積された脂肪の消費に大きな効果があります。熱を生み出す食材を食べると、代謝が最大5%上昇し、脂肪の燃焼が最大16%増加するという研究結果が出ています。

 減量中に代謝率が下がるのを防ぐ効果もあります。

まだまだあるショウガを食べておきたい理由

抗菌、抗ウィルス、抗酸化、抗寄生虫など、ショウガの用途は広く、40以上の薬効があります。GreenMedInfoのまとめた研究結果によると、 ショウガには次の様な 他の効果も あるようです。

  • 中高年女性の認知機能を改善
  • 呼吸器系のウィルス感染を防ぐ
  • めまいを軽減
  • 脂肪の消化吸収を促進
  • パラベンなどの環境化学物質によるダメージを防ぐ

過去10年間で、多くの研究者が、次の様な 心血管にもたらされるショウガの効果 を発見しています。

  • アテローム性動脈硬化症の予防
  • コレステロール値の低下
  • 低密度リポタンパク質(LDL)の酸化を防止

British Journal of Nutrition誌に紹介された記事では、イン・ビトロおよびイン・ビボにおいてもショウガが前立腺ガンの管理に効果を示すことがわかっています。

ショウガの使い方

これまでに生ショウガを使ったことがなければ、あの茶色のごつごつした根の感じが扱いづらそうですが、実はとても簡単です。ショウガを数インチの大きさに切ってお湯に浸ければ、新鮮なショウガ茶のできあがりです。皮むきナイフで皮を取り除き、薄くスライスして(またはすり下ろして)、お茶や料理に加えても良いでしょう。

皮をむかなければ、ショウガはそのままの状態で、冷蔵庫なら3週間、冷凍なら6週間以上保管できます。すぐに使えて便利です。ショウガの他にも、シナモンなどの身体を温める効果のあるスパイスを食事に取り入れてみましょう。朝、夕方、食後などにお茶に加えれば簡単です。この記事でご紹介したような効果が現れるかどうか試してみて下さい。

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