しわ

早分かり

  • カロテノイドの一種であるアスタキサンチンは、他に類を見ない独特な性質を持つ成分である。例えば、酸化促進物質として作用しないため、大変有益な抗酸化物質である。水溶性、脂溶性の部位を問わず細胞全体をダメージから守る点も独特である。
  • カロテノイドは、必要量を食事で満たすことが可能だが、治療効果が発揮される量のアスタキサンチンを食事のみで摂取するのは困難である。サプリメントであれば1カプセルで済む4mg のアスタキサンチンを食事から摂取する場合、海産物の中でも含有量が高いとされる天然の鮭を3/4ポンド(約350g)食べることになる。
  • アスタキサンチンの健康上の利点としては、加齢による黄斑変性症(失明の原因として最も一般的)、炎症状態、日焼けおよびしわの予防、運動能力の改善や、脳の健康改善などが挙げられる。
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アスタキサンチン:世界一と謳われる抗酸化物質が目や脳を守り、しわを予防する

2016年9月29日 | 1,686 ビュー |

Dr. Mercolaより

生物科学分野で研鑽を積んだRudi Moerck医師は、脂肪および抗酸化物質に関する専門家です。

アスタキサンチンは、新しく最も強力な抗酸化物質として期待されており、その効果を裏付ける証拠は広範囲で説得力のあるものばかりです。

アスタキサンチンは海藻から抽出される成分で、海藻を餌とするフラミンゴや鮭の身体をピンク色にすることで知られています。

アスタキサンチンは、ベータカロチンやルテイン、リコピン、ゼアキサンチンなどと同じカロテノイドの一種です。

通常の食生活で十分に野菜類を食べていれば、ベータカロチン(ビタミンA)などの一般的なカロテノイドは十分に摂取できているはずです。

Moerck医師は述べています。「ビタミンAの過剰な摂取はお勧めできません。

複数の文献にも記載されています。特に合成サプリメントの摂り過ぎはよくありません。

ベータカロチンはオーガニックの人参などから摂取する方が良いのです。」

ブロッコリーなどの葉物野菜に含まれるゼアキサンチンにも同じことが言えます。一方、健康改善効果が得られる量のアスタキサンチンを摂取するのは、通常の食生活では困難です。

なぜアスタキサンチンのサプリメントが必要?

アスタキサンチンは、特に鮭などの特徴的なピンク色の元となる成分で、海の生物に含まれる赤色をしたカロテノイドです。

エビやロブスター、かになどもアスタキサンチンを含んでいます。しかし健康改善できる量のアスタキサンチンを摂取するために、鮭や甲殻類を毎日食べるというのは非現実的です。サプリメントであれば1カプセルで済む4mg のアスタキサンチンを食事から摂取する場合、海産物全体でも含有量が高いとされる天然の鮭なら3/4ポンド(約350g)食べることになるのです。

よって、サプリメントでの摂取をお勧めするわけです。他にも以下のような多くの効果が望めます。

  • アスタキサンチンは圧倒的な抗酸化力を持つカロテノイドで、フリーラジカル除去能力はビタミンC の65倍、βカロテンの54 倍、ビタミンE の14倍におよぶ。 
  • また、酸化の一種である「一重項酸素」の除去能力も、他のカロテノイドより圧倒的に高い。太陽光、様々な有機物によるダメージは、不安定な状態の酸素によってもたらされる。アスタキサンチンは、一重項酸素の中和能力はビタミンE の550倍、βカロテンの11倍にもおよぶ。
  • アスタキサンチンは血液脳関門、血液網膜関門(βカロテンやリコピンにはない機能)を通過し、抗酸化作用と抗炎症作用で目や脳、中枢神経系を守り、白内障や黄斑変性症、失明、認知症、アルツハイマー病のリスクを低下させる。
  • 紫外線B波を強力に吸収し、DNA へのダメージを和らげる。
  • 強力な天然の抗炎症成分。
  • 他の抗酸化物質のように酸化物質に変わることがなく、大量に摂取しても害になることはない。
  • 水溶性部位、脂溶性部位を問わず細胞全体を保護する。

様々なカロテノイド

非常に興味深いのは、アスタキサンチンが他の抗酸化物質と比較して非常に異質である点です。カロテノイドは主に3種類のタイプに分かれます。水溶性、脂溶性、そしてビタミンEやアスタキサンチンのように水と油をつなぐ親和性の高いタイプです。

水溶性の抗酸化物質は、排泄されやすいため毎日摂取する必要があり、アスタキサンチンやルテイン、ゼアキサンチンなどの脂溶性のものは毎日摂取する必要はありません。理想を言えば毎日適度に摂取したいところですが、しばらく脂肪組織で蓄積され、水溶性に比べるとターンオーバーも遅いため、必須ではありません。

似たもの同士のアスタキサンチンとビタミンEは両方必要?

アスタキサンチンは、ビタミンEの何百倍もの力を持っているにも関わらず、ビタミンEとよく比べられます。

興味深いことに、似ていると思われているアスタキサンチンとビタミンEですが、構造的には全く異なっており、秘密はその差の中に隠されています。それでも、よく似ていると考えられているので、アスタキサンチンを飲んでいてもビタミンEも摂る必要があるのかと言った質問が出るのです。

Moerck医師の答えは、「摂る必要がある」ですが、いくつか注意事項があります。

「ビタミンEの重要な誘導体はαトコフェロールです。」「天然のビタミンEDL型ではなくαトコフェロールです。他のトコフェロールより重要ですが、ビタミンEを大量に摂るのはよくありません。

ビタミンEは酸化したり、光化学反応によりフリーラジカルが発生すると、ベンゼン環があるため、、、

フリーラジカルが安定化してしまいます。安定したラジカルは、反応する物質が現れるまでそのままの状態を維持します。反応する物質は、体組織または別のビタミンEからできたフリーラジカルかもしれません。

大量のビタミンEをサプリメントで補給すると、酸化促進物質を発生させてしまうのはこのような仕組みです。

安定したフリーラジカルができてしまうのは良いことではありません。ですから、高濃度ビタミンEのサプリメントは、私の意見では健康な選択肢とは言えません。

大量投与と言われる量は、2,000IUより多い場合です。ですが、ビタミンEを別のものと混合してフリーラジカルを制御することができれば(基底状態)、酸化促進物質に変化することはなく、ビタミンEの機能が期待できます。その材料となるのがアスタキサンチンなのです。

アスタキサンチンとビタミンEを混ぜると、アスタキサンチンの作用でビタミンEが基底状態となるので、安定したフリーラジカルに変化することはありません。これは非常に重要な点です。ビタミンEを含む処方はどれも、アスタキサンチンが数ppm入っていると安心ですね。最大 4 mgまでが適正値です。

アスタキサンチンとビタミンE(αトコフェロール)を一緒に服用すれば、ビタミンEが一重項酸素と反応してできたフリーラジカルが基底状態となります。これはビタミンE単独ではなしえないことです。

アスタキサンチンの様々な効果

アスタキサンチンは身体の様々な部位に効果があることがわかってきています。以前にも詳しい記事を書いていますので、こちらにご紹介する症状のリンクから、内容をご覧ください。

  • 目の健康。白内障、緑内障、加齢による黄斑変性症(失明の原因として最も一般的)の予防効果。
  • 炎症症状、関節リウマチ、心臓病、多発性硬化症、糖尿病、アルツハイマー病、その他。
  • 日焼け、しわの予防。
  • 運動能力の改善
  • 脳の健康改善

 合成アスタキサンチンに注意

動物性のオメガ-3脂肪酸と同様、アスタキサンチンも、栄養は基本的に食事からというルールの例外的存在です。健康効果が得られる量のアスタキサンチンを食事から摂取するのは難しいため、特に上記に記載した症状の改善を目指し、サプリメントを検討しても良いでしょう。

また、食品であれば、鮭、エビ、ロブスター、カニなどにアスタキサンチンが含まれています。健康効果を得るためには天然のものを選んでください。養殖魚は食べないようにしましょう。特に鮭の場合、養殖物には天然のアスタキサンチンは含まれていません。

天然物、天然色などの表示がない場合は、着色剤が使われています。そしてその成分は抗酸化物質というよりも車用のオイルです。

天然のアスタキサンチンの抗酸化能力は、合成のアスタキサンチンの20倍以上あり、天然の鮭は養殖魚の4倍のアスタキサンチンを含んでいます。さらに、天然の鮭には、養殖物をはるかにしのぐ量のオメガ-3脂肪酸が含まれています。

アスタキサンチンに関する情報はまだあります。

「アスタキサンチンの構造を見てみると、分子構造が非常に長く、中心部分は非常に脂溶性が高いのです。細胞膜の中、脂肪組織の中でも効果を発揮します。」とMoerck医師は説明しています。

「鮭の身を見てください。独特の赤い色ですね。あの色素は細胞膜の中にある脂肪(オメガ-3脂肪酸のDHA)に含まれます。アスタキサンチンは近い位置にあるのです。そして、DHAを酸化から保護しています。DHAは、不飽和脂肪酸です。酸素に触れると酸化してしまいます。

そしてクリルですが、クリルがとても安定している理由はアスタキサンチンです。アスタキサンチンが酸化を防いでいます。」

クリルオイルはアスタキサンチンを含むので、なんと190時間酸素にさらす実験で全く劣化がなかったことをMoerck医師は発表しています。オメガ-3脂肪酸(動物性、植物性どちらも)の不安定さを考慮に入れると非常に驚きの事実です。

オメガ-3脂肪酸を含む食品として比較実験をおこなで比較実験をおこなうと、たった1時間で酸化してしまいました。クリルオイルの方が、フィッシュオイルより200倍酸化ダメージに強いということです。クリルオイル1 g中に含まれるたった0.2 mgのアスタキサンチンが酸化を防いでいるのです。

「クリルオイルのような素晴らしいものを私は知らない。」とMoerck医師は述べています。「クリルオイルにアスタキサンチンが含まれている限り、そして赤い色である限り、抗酸化物質としての効能があり、その効果はオリーブオイルなどの製品を越えているのです。私には非常に驚くべきことです。もう一つだけ、非常に安定した一価不飽和脂肪酸と言えば、アマランスオイルくらいです。

考えられる副作用

Moerck医師によると、アスタキサンチンの副作用で唯一記録されているのは、肌がピンクになることです。顔色が良いともとれますし、悪い作用ではないかもしれません。

どちらかというと美容効果と言えますね。皮膚中のメラニンと同様、太陽光線から肌を守る働きもあります。アスタキサンチンは肌の中から効く日焼け止めです。

最近では、アスタキサンチンでバストアップ効果があると発表しているブロガーもいます。

これに対してMoerck医師は説明しています。

「アスタキサンチンにバストアップ効果があるとするブログがあります。でもこれはさすがに、あり得ません。理由を説明しましょう。

まず分子自体について、カロテノイドにはステロイドのような作用はありません。ステロイドの形成を阻害することもありませんし、テストステロンやエストロゲンが性徴や髪の成長、胸のサイズに影響することはわかっています。

カロテノイドには、そのような影響はないのです。ステロイド作用は全くありません。ステロイドの合成に関わる経路に入ることもありません。

出典および参考資料
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