シャワーをやめる

早分かり

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シャワーをやめるとどうなる?

2016年9月22日 | 51,342 ビュー |
バージョン:日本語

Dr. Mercolaより

腸内のマイクロバイオームの大切さを多くの人が知るようになりました。健康のバランスをサポートするために、抗生物質を控えたり、 発酵食品を食べたりして積極的にマイクロバイオームを守る対策をする人もいます。

あまり知られていませんが、人体に住む微生物は腸だけではなく皮膚やその他の部位をはじめ全身に分布しています。腸が本来の機能を果たすためにマイクロバイオームのバランスが大切であるのと同様、皮膚の常在菌や微生物にもバランスの取れた環境が必要です。

さらに、平均的なアメリカ人のシャワーの回数は1日1回に近いのですが、これはむしろ身体に悪い衛生習慣なのです。

シャワーを浴びない実験

1日に20分間シャワーを浴びると、一生では約2年間をシャワーやお風呂に費やすことになります。シャンプー、コンディショナー、石けんや保湿剤などに費やす金額も膨大です。

では、シャワーの回数を2日に1回、3日に1回、またはほとんど浴びなくするとどうなるでしょうか?The Atlanticの編集主任であるJames Hamblin博士は、「シャワーをやめる」実験を行い、その様子を記事にしました。

「初めは、石けんやシャンプーを減らしました。それから、デオドラントもやめて、シャワーの回数も減らしました。それから、毎日浴びていたシャワーを、1日おき、2日おき、3日おきと減らしていきました。

今はほとんど浴びていません。手はきちんと洗っています。病気の感染を防ぐには非常に大切なことなので。

汚れが目立つ箇所は水で流しますし、ランニングの後などは顔についたゴミを洗い流します。エチケットの問題です。髪に寝癖がついたら、シャワーでさっと髪を濡らして整えます。シャンプーやボディソープは使いませんし、ほとんどシャワーを浴びることもありません。」

初めは、臭いがしたり、肌や髪がべとついたりします。しかし、この反応はこれまでのシャワーの習慣がきつすぎたせいなのです。体臭は、汗腺や皮脂腺から出た油っぽい分泌物を細菌が食べることで発生します。

石けんで身体を洗うと細菌は一時的にいなくなりますが、アンバランスな皮膚環境が臭いの元となる細菌に有利に働き、すぐに繁殖します。

石けんやシャンプーを使わないようにすると、皮膚の環境を本来の状態に戻すことができるため、体臭はほとんどの場合なくなります。

Hamblin博士は説明しています。「皮膚の環境が安定すると臭いはなくなります。」「バラの香りとはいきませんが、きつい体臭はなくなります。

「清潔さ」をアメリカ人に植え付けたずる賢い販売方法

アメリカ人が、個人の衛生習慣に敏感になり始めたのは20世紀の初め、広告が増えた時期のことでした。広告業界が、「手洗い石けん」や「マウスウォッシュ」など、それまでにはなかった目新しい商品の「必要性」を創り上げたのです。

今日では、ほとんどの人が、髪や肌を石けんやシャンプーで洗います。天然の皮脂を取り除いてわざわざ合成の保湿剤やコンディショナーを使うのです。

化粧水のほとんどが天然の皮脂にはかなわないのですから皮肉ですね。それだけではなく、やがては健康に害となるような有害な原料も使われています。

毎日シャワーを浴びれば、肌を健康に保つ皮脂が流され、乾燥やひび(お湯やきつい石けんを使えば特に)ができます。肌を傷める衛生習慣は考え直した方が良いのです。

シャワーの回数を減らすという考えはショッキングかもしれませんが、毎日シャワーを浴びるということが歴史的には新しい習慣であることを覚えておいてください。

シャワーを浴びすぎると良くない?

様々なリスクがありますが、まず、皮膚の常在菌のバランスが崩れます。長期的な影響についてはまだ調査中ですが、皮膚から常在菌を取り除くと、湿疹などの皮膚の症状を悪化させる可能性もあります。

「ノー・プー」運動(シャンプーの使用を控える運動)のメンバーの多くは、シャンプーを使わない方が、髪が健康でつややか、癖も出にくくなると主張しています。

また、化学物質だらけのボディウォッシュやシャンプーの問題もあります。シャワーの回数を減らすと、このような製品や有害な原料に肌をさらさなくても済むのです。環境レベルで考えた場合も、水の使用が少なくて済みます。

シャワー7分間を1回とすると、お風呂1杯分よりも多く水を使います。さらに、2021年までにシャワーで使用される水の量は5倍に増加すると言われています。

言うまでもなく、都市部に住む人でシャワーにフィルタを使ってない場合、トリハロメタン類(THM)などの発がん性のある塩素処理の副産物を浴びることになります。トリハロメタン類は、膀胱ガンや妊娠、胎児の成長不良との関連性が指摘されています。

処理水のシャワーを浴びるというだけで、皮膚や肺から吸収される成分から、自身の健康、ひいては、妊娠中であればまだ見ぬ我が子に大きなリスクをもたらす可能性があるのです。 

多くの研究で、シャワーや入浴は、飲み水よりも多くの化学物質に体をさらすことがわかりました。そういう意味では、シャワーの回数を減らせば、化学物質への暴露を制限するのに役立つと言えます。

一番訴えたい点は、ほとんどの人が、毎朝毎晩、頭のてっぺんからつま先まで体をこすり洗いする必要はないということです。全く必要のないことですし、皮膚に常在する繊細な微生物のコロニーにとっても破壊的な行為です。

これならできる、丁度良い方法

シャワーを完全に浴びないことは難しくても、洗い過ぎは避けることができるかもしれません。必要な箇所だけ洗うという方法があります。

脇の下や股間、足などが該当するでしょうか。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部助教授のCasey Carlos博士も次のように述べています。

「必要な箇所だけを石けんで洗うように理解してもらうことは難しいことです。多くの人が、皮膚の自浄作用に気がついていません。」

腋の下や股間以外で、私が石けんを使うとすれば、それは庭仕事をして木くずがたくさん体についてしまった時だけです。ホコリのほとんどは、水で流せば落ちます。 大抵の場合、石けんで腋の下を洗って水で流せば、臭いわない状態を保つことができます。

私が制汗剤やデオドラント(自然素材のものも)を使わなくなってもう40年以上が過ぎました。

定期的に脇の下を石けんで洗い、糖分を最低限にして発酵食品をたくさん食べるように食事に気をつけていれば、脇の下の臭いが 強くなるのを防ぐのには十分です。それで足りないなら、重曹をひとつまみと水と混ぜたものを塗ってみてください。1日分の消臭剤として十分に効果があるはずです。

シャンプーをやめるコツ

髪のケアは、まずシャンプーの間隔を長くしてみてください。頭皮から分泌される自然な皮脂を保持して、いろいろな化学物質への暴露を減らすことができます。

シャンプーを 使うのであれば、石けん素材のものではなく天然成分のシャンプーを使うとさらに良いです。石けん素材の洗剤のpHは、基本的に8-9で、キューティクルをめくれさせ、ジスルフィド結合を傷つけるので髪には良くありません。

石けんカスや髪のパサつきを防ぐために、亜硫酸ナトリウムやホウ砂などの原料が使われています。有害な化学物質を含まない天然成分のシャンプーで、植物由来成分を使ったものを選びましょう。例えば、カモミールは、つややコシに効果があります(枝毛や切れ毛を防ぎます)。

コムギタンパク質も、髪の油分を補う成分です。また、アカツメクサは髪を若々しく健康に保ちます。シャンプーの代わりにコンディショナーで髪を洗う人もいます。髪の天然の油分が洗い流されるのを防ぐことができます。コンディショナーは毒性のないものを選んでください。さらに、ココナッツオイルを使う方法もあります。

バクテリアスプレーがシャワーの代わりに?

生バクテリアのスプレーが売り出されています。スプレーすると、肌のマイクロバイオームを保護し、汗や余分な皮脂をきれいにすることができると製造者は主張しています。アンモニア酸化細菌(AOB)が含まれるスプレーなのですが、この製品を使っている共同開発者は、もう10年以上シャワーを浴びていないといいます。

プロバイオティクス(善玉菌)石けん、ローションなどのパーソナルケア製品もあちこちの健康食品店で販売されています。製品の効果が長続きするかどうか(次にシャワーを浴びた時に洗い流されるか)はあまり検証されていませんが、さらに研究が望まれる分野ではあります。

プロバイオティクスが体内でも体外でも皮膚の健康に関わっていることはすでに知られています。微生物のコロニーを泡で洗い流しているのが普通ですから、局所的にプロバイオティクスを使って効果があると考えても大げさではありません。

そうはいっても、皮膚の常在菌を昔ながらの方法で増やす方が良いでしょう。ボディウォッシュや洗浄剤とさよならして、皮膚の自然なバランスを取り戻しましょう。

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